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車内のレイアウトを自由自在に変えられる!新しいキャンピングカースタイル「MOBILITY UNIT HACO×HACO」



【トイファクトリー】MOBILITY UNIT HACO×HACO


今回の記事では2021年4月に登場したトイファクトリーの「MOBILITY UNIT HACO×HACO(以下HACO×HACO)」について紹介したいと思います。

HACO×HACOは「クルマの収納を変える、全く新しいシェルフユニット」をコンセプトに、オーナーの趣味や利用人数に応じて、車内の家具やレイアウトを好みに変更できるという特徴を持っています。

車中泊仕様車を自作できるスキルを持つ方は別として、購入したキャンピングカーの家具やベッドの配置などのレイアウトを変更することは、一般の方にはなかなか困難なもの。

お子さんの成長や新たな趣味など、ライフスタイルの変化に応じて内装を変えることができたら……と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。

HACO×HACOは今まではクルマの買い替えでしか対応できなかったような、こういった悩みを解決してくれる「イージーイン&イージーアウト」設計のもと作られました。

それではHACO×HACOについて詳しく見ていきましょう。

MOBILITY UNIT HACO×HACO
ビルダー:トイファクトリー
タイプ:バンコン
ベース車両:TOYOTA ハイエース
乗車定員:5〜6名(ベース車両による)
就寝定員:2名(ベッドマット利用時)
全長:4,690mm
全幅:1,690mm
全高:1,980mm
公式サイトはこちら



HACO×HACOの基礎「ベースボードとベースユニット」


hochoco使用例

工具なしで車内の家具やレイアウトを変更できる「イージーイン&イージーアウト」設計を実現可能にしているのがベースボードとベースユニットです。

ベースボードはハイエースの荷室側面に取り付けられるHACO×HACOの基礎とも言える部分ですが、こちらに関しては取り付けの際に車体への加工が必要となるので、販売店で架装してもらう必要があります。

そして、このベースボードにはレールが設けられ、そこに黒い箱型のベースユニットを自由に取り付けることで、オーナーの思い通りのレイアウトに仕上げていきます。

ベースユニットは最初の組み立ての段階ではドライバーなどの工具が必要ですが、簡単な設計になっているので、DIYで十分組み立て可能です。家族でワイワイ組み立てれば、理想のキャンピングカーを自分たちで作ったという達成感を味わえるのもHACO×HACOならではでしょう。

ベースユニットの組み立てが終われば、あとは車体本体に取り付けていくだけ。工具不要で1人でも作業できますが、大きなユニットを取り付ける場合は2人いるとより安心です。

ユニットとパーツの種類


段数と配置


続いてベースユニットの種類について紹介していきます。

ユニットベース使用例

ベースユニットを選ぶ上で大きな違いとなってくるのが、1段と2段どちらにするかという点とユニットを両側に付けるか片側だけにするかという点です。

まず段数についてですが、1段であれば車内の圧迫感も少なく広々とした空間を保てます。一方で2段にすれば収納力は格段にアップするので、アウトドアレジャー等で使用するお気に入りギアが多くお持ちの方は2段が良いかもしれません。

上段用ユニットには通常の奥行と浅い奥行(右側のみ)の2種類、下段用ユニットも通常の幅と幅広(ホイールハウス用)の2種類が用意されているので、用途に応じて組み合わせを変えることが可能です。

ユニットの天板にあたるトップボードは、縦方向の荷重強度を向上させてくれるので1段、2段に関わらず必ず設置する必要があります。

ユニットの配置については両側にユニットを付けて収納力をUPするのもよし、自転車など大きなアイテムを運ぶために片側だけに設置するのもよしと自由が効きます。

ユニットパーツとベッド


ベースユニットの段数や配置を決めた後は、ユニット内のパーツ選びです。

ユニット棚

パーツには以下があります。

・プッシュロック付きの扉(右開き、左開きも選択可能)
・引き出し、収納物が落ちないようにするサポート
・ユニット内の小分け収納に使える棚板
・ユニットの前後に取り付け可能なサイドボード

ユニット引き出し

家の家具を選ぶように好きなようにパーツ選びもできるわけですが、2段ユニット構成でベッドマットを併用する場合は扉が使用できない点や棚板は引き出しやサポートと併用できない点などには注意が必要です。

続いてキャンピングカー仕様車にとって重要なベッドについてですが、両側に1段もしくは2段ユニットとトップボードを設置して、ベッドマット+スペースマットでベッドを構成する方法や、片側だけにユニットを設置して両側のベッドサポートを利用してベッド展開する形など選択肢が複数用意されています。

ベッドマットには厚みがあり、シート生地は汚れが付きにくい抗菌加工の「FURNISHING LEATHER」が使用されているので、寝心地も使い心地も良好です。

開発中のユニット


リアからみたユニット

ここまでご紹介した通り、自由なレイアウトや可変性が魅力のHACO×HACOですが、その魅力をさらに引き出してくれる新ユニットが開発中のようです。

現在出ている情報では、給排水タンクを備えたシンクユニットや市販のポータブル電源をユニット内にマウントする専用ボードなど、車中泊時に活躍間違いなしのユニットが準備されているそう。

ユーザーの声を敏感に拾ってくれるトイファクトリーさんですから、今後も新たなユニットが登場してくるのではないでしょうか。

まとめ


今回の記事ではトイファクトリーの「MOBILITY UNIT HACO×HACO」についてご紹介しました。

構造変更の申請や特殊な工具の必要もなく、ここまで自由に車内のレイアウト構成を変えられるのは本当に画期的です。

トイファクトリーさんの公式ホームページでは車両を選んで、ユニットの組み合わせをシミュレーションすることができるカスタムオーダーページも用意されているので、気になる方は、ぜひ自分の理想のレイアウトを探してみてください。