車中泊仕様ハイゼットジャンボの走行性能を徹底解説!!1年3ヶ月レビュー
ハイゼットジャンボの車検とケア
アンバサダーの契約期間は2年間の予定なので、まだ9ヶ月くらいはBoo3+ハイゼットジャンボと一緒に過ごせる時間が残っているわけだが、ハイゼットジャンボがこの2月5日に車検満了日を迎えた。
このハイゼットジャンボは、Boo3を製造する兵庫県三田市に本拠のある株式会社自遊空間名義のため、神戸ナンバーだ。
ご存じない方もいるかと思うので一応書いておくと、管轄区以外でも継続検査(車検)を受けることは可能だ。
神戸ナンバーだからといって車検のために兵庫県まで行かなければならないということではない。
しかし、今回車検のために千葉県の房総半島南部から兵庫県の三田まで片道600km程度の旅をしてきた。
節目にシェルも点検整備
軽トラは、荷台に幌を設置したり荷台にテントを張ったりして「荷台泊」することもできるが、同じ荷台でもシェルを載せた方が「車中泊」らしくなる。
Boo3は、構造変更の届け出をすれば車体と合体させた状態で車検をとることも可能で、特に業務用で使用されている方ではそうされているケースも多いようだ。
しかし、その場合は逆に外れるからといってシェル(Boo3)を外してしまうと車検が通らなくなってしまうが、それだけではなく、シェル付きに構造変更しておきながらシェルを外した状態で使用していて事故を起こした場合、不正改造とみなされて保険が下りなくなくなる可能性もある。
また、構造変更をする場合は、貨物車のままにしておく方法と、キャンピングカーやキッチンカーなど特殊用途車に変更してしまう方法の2パターンがある。
一方、Boo3は幌などと同様積載物扱いとして使用することもでき、外すことも比較的容易だ。
比較的容易とはいえ頻繁に付け外しをするのは現実的ではないが、構造変更をしていなければ、時にはシェルを外して使うことも可能だ。
私のハイゼットジャンボとBoo3の組み合わせは後者なので、原則的に継続検査を受ける際には一旦Boo3を荷台から降ろす必要がある。
陸運支局(軽自動車の場合は陸運支局ではなく検査協会)によっても検査官によっても認識や判断が異なり、民間車検の場合も業者によっても判断が異なるため、車検時にシェルを降ろさずに済む場合もあるが、構造変更しない場合は基本的に車検の度にシェルは降ろさなければならないと思っていた方が良いと思う。
また、Boo3は比較的容易とは書いたが、取り外し作業には最低2人の手を借りる(3人で作業)必要がある。
シェルを載せる場合は、まずはこのように3パターンがあるが、各々長所短所があるので、取扱店などとも相談し、熟考した上でどのパターンにするか決めるのが良いと思う。
また、構造変更をしない場合は原則的に継続検査を受ける際に一旦Boo3を荷台から降ろす必要があると書いたが、それは短所となるだけではない。
車検は車両に問題がないか検査する機会で、一つの節目のようなものだが、車体の一部のようでもあるシェルもたまにはしっかり検査や手入れをするべきだと思う。
そのように考えると、シェルを一旦降ろして検査や手入れをする機会として車検はちょうど良いタイミングとなる。
ということで、私は車検を機にBoo3も点検整備してもらおうと思い、Boo3の故郷である兵庫県の三田まで出向いたということだ。
因みにBoo3の取扱店は全国各地にあるので、もちろんそこでBoo3の点検整備もしてもらうことができる。
製造元まで行かなければならないということではないので、そこは心配無用だ。
軽貨物であることの車検時の利点
軽自動車は税金や高速道路の料金など、登録車と比べると経費が何かと少なくて済むのが大きなメリットだ。
登録車でも貨物車は税金面で乗用車より有利だが、小型・普通貨物と比べて軽貨物には税金面以外にも大きなアドバンテージがある。
乗用車と違い、小型貨物や普通貨物は新車時から最初の車検は2年後だが、その後は1年毎となる。
4ナンバーサイズの小型貨物(普通のサイズのハイエースやキャラバン、もう少し小型のバネットやタウンエースなど)も1ナンバーサイズの普通貨物(スーパーロングやワイドボディーのハイエースやキャラバン、ハイラックスなど)も最初の車検以外は毎年車検を受けなければならないということだ。
しかし、軽貨物の車検は最初もそれ以降もずっと2年毎のままだ。
1年毎の定期点検と思えば1年車検がそんなに悪いこととも思わないが、シェルや車中泊用に設えた室内の備品類などを全て降ろすこと(定期点検で普通はそこまでする必要はない)を考えると、車検が2年毎であるのは大変ありがたいことだ。
日頃のメインテナンスなどについて
軽トラは、重量物(最大積載量350kg)の運搬や不整地を走行することの多い農業や林業など、ハードユースに耐えられるように作られているので、基本的に作りが丈夫だ。
軽トラを車中泊やレジャー用品の運搬など、いわば乗用車代わりのように使うのであれば、手入れなどに関して軽トラだからと気にかけなければならないようなことは特にない。
丈夫さ故、むしろメインテナンスにかかる手間も費用はむしろ乗用車より少なくて済むのではないかと思う。
乗用車から乗り換える人も、メインテナンスのことで身構えることなどは全くないので、そういった点での心配は無用だ。
しかし、大きさや種類に関わらずエンジンオイルがクルマにとって非常に重要なことは変わりない。
さらに、軽自動車のエンジンは大きなエンジンと比べると高回転を強いられることが多い傾向にある。
そのため、エンジンオイルの管理は普通車や小型車以上にしっかりしておいた方が良いようだ。
といっても、軽自動車はエンジンのサイズが小さいからオイルの量もそれに応じて少ない。
ケチらずに頻繁にオイル交換してオイルが綺麗で新鮮な状態を保つように心がけるのが得策だ。
タイヤ
エンジンオイルと同様にクルマにとって非常に重要な消耗品がタイヤ(劣化したオイルはエンジンを傷めてクルマの寿命を短くしてしまうだけだが、タイヤは重大な事故につながるところは大きな違いだが)だ。
意外とクルマを買ってから気付く人もいるのではないかと思うが、タイヤにかかる費用は非常に大きい。
そして、クルマが大きくて立派になるほど、或いは高級になるほどタイヤも高くなり、お金がかかる。
タイヤ交換1回の金額が、普通に使える中古車を1台買えてしまうような額になることも稀ではない。
しかし、どんなクルマでもどんなに良いタイヤでも必ず磨耗する。
すり減ったタイヤを使い続けるのは非常に危険だが、摩耗していなかっとしても年数の経ったタイヤを使い続けることも危険なので、タイヤは定期的な交換が必要だ。
クルマの維持費の中でも比率の高いタイヤ交換だが、軽トラ用のタイヤは安い。
とにかく安い!
例えば私がキャラバンに履いているMICHELINのAGILIS3 195/80R15というタイヤは、Amazonで調べたところ、現在の価格は交換工賃なしの本体のみで1本¥12261となっていた。
SUV用とかのカッコいいタイヤではなく、VAN用の頑丈で質実貢献なタイヤで、決して高額な方ではない。
しかし、ヨコハマ スーパーバン145/80R12という軽トラ用定番タイヤは、同じくAmazonでなんと1本¥3838だ。
キャラバン用の1/3以下でしかないが、定評のあるタイヤで、これで全く問題などないのだ。
この金額なら頻繁に交換しようという気にもなり、それは安全にもつながる。
これも軽トラの非常に優れている点ではないだろうか。
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