オーストラリアからこんにちは。
今回はキャラバンパークで出会ったスコットさんにインタビューをさせていただきました。
オーストラリアでよく見る大きなトレーラーではなく、テントのような形をしたキャンパートレーラーというちょっと珍しいトレーラーに乗られているスコットさん。
キャラバンパークに住みながら週末にはキャンパートレーラーでお出かけするという、これまた興味深い生活をしています。
彼のトレーラーはどのようなものか、またどのような生活をされているかなど色々と聞かせていただきました。
キャンパートレーラーのオーナーにインタビュー
今回はインタビューを引き受けていただいて、ありがとうございます。
珍しい車ですよね。最初はテントかと思ったんですが、トレーラーなんですね。
そうだよ。移動の時は小さくまとめられるから、運転も普通のキャンピングトレーラーよりずっと簡単なんだ。
そうだね。毎年この時期にここで大きな音楽のイベントがあるんだ。ウクレレのイベントなんだけど、ショーがあったりいろんな人と一緒にセッションしたり、すごく盛り上がるんだよ。
そんなー。また来年リベンジします。
週末だけ来られたってことは、普段は家に住んでるんですか?
いや、別のキャラバンパーク(キャンピングカーの宿泊施設)にトレーラーを置いて住んでいるんだ。
そうなんだ。他にもずっとそこで生活してる人がいるよ。
そう。でも離婚してね。いろんなことが嫌になったのと、もっと自由な暮らしがしたいなと思ってキャンピングトレーラーに住み始めたんだ。
僕は君のように常に移動するより、どこかにベースがあって出かける時はこのキャンパートレーラーで出かけるというスタイルの方がよくてね。
でも昔はキャンピングトレーラーでもあちこち旅したんだ。
ウルルの方にも行ったんだけど、そこで急な故障があってすごく大変だったんだよ。数日かけてなんとかなったから良かったけど、帰って来られないかと思ったよ。
それが最後で、今ではトレーラーはいつもベースであるキャラバンパークにあるんだ。そして出かける時はこのキャンパートレーラーで出かけるってわけだよ。
キャンパートレーラーの車両部分
ではさっそく拝見させてください。上に乗っているのはスペアタイヤですか?
うだよ。スペアタイヤは2つあるんだ。
その後ろはテントだよ。電動式でね、スイッチを入れると自動で出来上がるんだよ。
こうやっておくと、何がどこにあるか簡単に分かるし整理できるから便利なんだ。スペースを有効に使えるしね。
ここにあるのは椅子と電子クッカー(圧力鍋ではないけど、煮込み料理に使う物)、あと足台とかだね。
こっちにあるのはロープとか電気コードとか。隣の白い容器にはガソリンが入っているよ。予備でジェネレータを持っているから、それを使う時に必要なんだ。
手前がよく使う調理用具だね。今は出しちゃってるけど、鍋とかやかんもここに入れておくんだ。奥にはラップやジップロックやタッパーとか、少し使う頻度が低いものを入れているんだ。
あちらには釣竿が置いてありますが、釣りもするんですか?
そうだね。腕前は良くないけど、釣れた時は嬉しいし面白いから海に行く時は必ず釣り道具を持っていくんだ。行くか分からなくても、とりあえず持っていけば釣りにいくか考えられるし。だから基本的にいつも持ってきてるよ。
これは冷蔵庫だよ。独り身だから十分な大きさだし、電気もそんなに必要ないから便利なんだ。ソーラーパネルからの電力で十分にまかなえるしね。
うん。ポータブルだからどこでも持ち運べるし、位置や角度を変えられるから、常に太陽に向かって置けるんだ。
キャンパートレーラー部分
ではテントの方も見させてください。このテーブルはキャンパートレーラーの一部なんですか?
このテーブルはそうだね。引き出すとシンクと調理台になるんだ。
水のタンクがついてないから、こうやって自分で用意しているんだよ。
キャンプ中は基本このテーブルは出しっぱなしになるから、この部分も物置き替わりに使えるんだ。お茶や調味料、洗い終わった食器を置くカゴとか、キッチン周りのものだね。
このガスコンロは蓋が囲いになるから、風がある日でも外で使えるんだ。火事の防止にもなるしね。
これは僕のお気に入りさ。この椅子に座ってお茶を飲むのが、一番くつろげるね。キャンプには欠かせない椅子だよ。
この部分はベッドなんだ。だからテントの素材が通気性が良くなってるし、窓として開けることもできるよ。
一人で寝るには十分な広さですよね?2、3人は入れそうです。
そうかもね。もう一人に慣れちゃって、この大きさに3人は無理に感じるけど。2人なら大丈夫かな。
反対側も大きな通気口があるから、見た目より風通しも良いし明るいんだよ。
良いけど、誰も来るはずないと思っていたから全然片付けてないんだよ。散らかってるけど勘弁してね。
このケーブルがつながっているのはバッテリーだよ。外にあるソーラーパネルに繋がっているんだ。
これがベッドですね。マットレスが分厚くてフカフカです。テントの中とは思えないほど、ぐっすり寝られそうですね。
そうだね。キャンピングトレーラーのベッドと寝心地は変わらないんだよ。
ベッドがこんな高い位置にあるとは思いませんでした。階段が必要ですね。
中から見ると全くそうは思えないけど、このベッドの下の部分には外で見た調理台のテーブルが収納できるし、他の調理道具も置いてる空間なんだよ。
あぁ!全然気づきませんでした。外で見るのと全く印象が違いますね。
まとめ
今回は、突然お邪魔して失礼しました。色々見せていただきありがとうございました。
良いんだよ。楽しんでもらえたかな?僕は冷めないうちにお茶を飲むことにするよ。
今回見せていただいたスコットさんのキャンパートレーラーは、とても個性的で、ちょっとした旅に出るのにピッタリなトレーラーでしたね。
キャラバンパークに定住しながらも、お休みの日には別のトレーラーで旅をするスタイルも魅力的でした。
日本にはトレーラー自体まだあまり浸透していませんが、この様なトレーラーも選択肢に入ってきたら更に面白くなりそうです。
それでは、次回もご期待ください。