【6年目の感想】キャンピングカーと軽自動車、2台持ちはムダ?便利?
幅広のワイドボディーなので普段使いで街を走らせると、狭い道や駐車場などで取り回しに不便を感じることがあります。
そんなこともあり、街乗り用のセカンドカーとして軽自動車を使っていますが、2台だと維持費がバカにならないので、キャンピングカーだけにしようかなと悩むこともあります。
今回は、キャンピングカー+軽自動車を6年間使用した経験から、2台持ちの「維持費」「必要性」「車種選択」などで感じたことをご紹介したいと思います。
維持費 / 単に便利だからという理由では「もったいない」
確かに2台持ちは便利です。
特に軽自動車は小回りが利いて使い勝手がとてもいいです。
しかし、軽自動車でも普通車に比べて安いとはいえ維持費はかかります。
維持費のうち、固定費は車を動かさなくてもかかるので、これらの費用をかけて所有する価値があるのか考えるところです。
1つのキーポイントは「使用頻度」だと思います。
「使用頻度」が低いのであれば、次のように
①レンタカーを借りる
②リースにする
③カーシェアーを利用する
などが考えられます。
所有することにこだわらなければ、所有にかかる年間維持費をこれらの借りる費用に充てることもできます。
また、仕事などで忙しくてあまりレジャーに時間を割けない方であれば、キャンピングカーはレンタカーを借りるという選択肢もあると思います。
自分仕様にすることはできませんが、費用は所有した場合に比べ圧倒的に安く済みます。
参考資料1
我が家の軽自動車の年間維持費(固定費)
自動車税10,800円
任意保険46,000円
駐車場代96,000円
車検費用110,000円(2年に1回の1/2:自賠責保険料込み)
定期点検費用30,000円(年2回)
合計1年当たり 約237,800円
参考資料2
我が家のGTキャラバンの年間維持費(固定費)
自動車税36,000円
任意保険66,000円
駐車場代0円・・・自宅のガレージを使用しているため
車検費用150,000円(2年に1回の1/2:自賠責保険料込み)
定期点検費用40,000円(年2回)
合計1年当たり 約217,000円
参考資料3
キャンピングカーのレンタル料金
ショップによって異なるものの
①キャブコンで平日19,800円(税込)くらいから土日祝27,500円(税込)くらいが1日の平均的料金。
②バンコンの場合はキャブコンよりも若干低価格で、スペース的に少人数向き。
以上はレンタルキャンピングカーネットHPより。
土日に2日間(48時間)借りて、27,500円(税込)×2日=55,000円(税込)
ガソリン代や高速代、RVパークなど有料施設の使用料は所有していてもかかるので、自動車税や保険、駐車場代と言った維持費を考えると、たまにしか使わないならキャンピングカーはコスパ悪いと言えるでしょう。
6年目の振返り
2台目を所有するには軽自動車でもずいぶん費用がかかるものです。
キャンピングカーか普段使いの軽自動車。
どちらかはほとんど使わないなら、2台持ちは費用対効果が良くないです。
次のページ▷ 2台持ちする必要性や理由とは?
必要性 / 2台持ちの理由
私の場合は、母親の通院に軽自動車を使うことが2台持ちのいちばんの理由ですが、ほかにも次のような理由が考えられます。
①キャンピングカーでは普段使いの運転がしにくい
日本の道で運転しやすいキャンピングカーは全長5m×全幅2m以内だと聞きます。
確かに日本は狭い道が多いと思います。
特に旧市街地や郊外の山道などは軽自動車でも走りにくいところが多々あります。
②家族にキャンピングカー以外の車が必要な人がいる
家族が使用する理由は色々ありますが、家族が多いとキャンピングカーを購入しても家の車はそのまま継続して所有するケースが多いと思います。
③見た目の問題(いかにもキャンピングカーでは行きにくい)
通勤や通院などは、「いかにもキャンピングカーです」のような車では、行きにくいと感じる人もいるでしょう。どうしても気になる場合は、2台持ちを考えると思います。
2台持ちを考える人は、おおまかにこのような理由が多いのではないでしょうか?
2台目の車種選択について
2台持ちが必要な理由によるでしょうが、普段使いにちょうどいいサイズを求めるなら軽自動車か小型普通乗用車になると思います。
①軽自動車
維持費が乗用車に比べてかかりません。車種も豊富なので荷物を運ぶ量的な制約がないのであれば、軽自動車がおすすめです。
②小型普通乗用車
長距離の移動、多人数の乗車は軽自動車が苦手とするところなので、少し大きめの車種にするとなると、小型普通乗用車になると思います。
6年目の振返り
私の場合、2台目は軽自動車ですが、ほとんど近距離移動しかせず少人数の利用に限られるので必要にして十分です。また、どうしても普通乗用車が必要であれば、キャンピングカーをキャラバンやハイエースの標準ボディベースのバンコン(バンコンバージョン)にするという選択肢もあるなと感じています。
キャンピングカーも普段使いする場合の車種選択について
キャンピングカーの運転で不便を感じる方は、車体の大きさ、狭い道が苦手などの理由で、運転がしにくいと思われるのではないでしょうか?
そこで普段使いもできるキャンピングカーがいいのであれば、どういう車種選択になるかを考えてみました。
①バンコンならナロー(標準)ボディーにする。
大人2人で車旅をすると考えれば、車内スペース的には車中泊には標準ボディーで十分だと思います。
私の車旅は妻と私、そして愛犬2匹です。
ちなみにキャラバンの標準ボディーは全長4,695mm×全幅1,695mm×全高1,990mmです。
このサイズであれば中型犬なら2匹くらいは乗せることが出来そうですが、犬のケージの置き場所など、レイアウトは工夫する必要がありそうです。
②できるだけ小さなボディーがいいなら軽自動車ベースのキャンピングカーにする。
実は、普段使いのキャンピングカーでは、このタイプが最適だと思っています。
キャンプ場であればテント泊も車中泊も可能なので、犬達の居場所も確保できます。
また、ソロキャンプにもちょうどよい大きさだと思います。
③キャンピングトレーラーにする。
正確には2台持ちではなくて1.5台持ちでしょうか。
もちろん、けん引されるトレーラーは自走できませんので普段使いはできませんが、けん引する車は普段使いできる車種を選択できます。
使い方も、キャンプや車中泊だけでなく、「離れの部屋」や「災害時の居住空間」として活用できるところも魅力です。
6年目の振返り
今から思うと、どうせ2台持ちならキャブコン+軽自動車がよかったかなと思います。
キャブコンだけですべて賄うというのは私にはない選択です。
アルバイトで2トンの貨物車(タイタン)を運転したことがありますが、狭い道に苦労したのを思い出します。
キャンピングトレーラーは私の憧れです。
普通乗用車+トレーラーという組み合わせも捨てがたいですね。
2台持ちでよかったと思うところ
①2台で別行動ができる
よく私は、愛犬とキャンピングカーでソロ行動します。
その時、家族は軽自動車を使用することができるので、車を使う用事が滞ることはありません。
②いつでも使えて、予定外の行動でも対応できる
これはキャンピングカーに限らず車を所有する大きなメリットです。
身近に置くといつでも使えますし、レンタカーのように返す時間を気にする必要もありません。
6年目の振り返り
キャンピングカーは私だけが運転しますが、軽自動車は運転しやすく、家族みんなが使っています。
家族がいて、キャンピングカーとは別に軽自動車が1台あるというのはなんにしても便利。
2台持ちする際に気になるところ
①十分に活用できるのか
車も機械や道具と同じで使うためにあるので、極端に動かす機会が少ないのであれば購入しないほうがよいでしょう。
毎日のように乗って動かすことで、活用の幅も広がり、長所や短所も見えてくると思います。
②維持管理が十分できるのか
2台を毎日走行させるわけではないので、異常があっても見落とす確率が高くなる。
自分でできる洗車やタイヤ・車体の確認なども2台あれば、それだけ大変で手が回らないこともあります。
6年目の振返り
なにより2台持ちして両方の車を十分に活用できるのかが気掛かりでした。本来は、1台を使い込む方が車のことがよく分かり維持管理もしやすいと思います。ただ私の場合はどちらもよく使うので、2台持ちで正解だったと思います。
損しない2台持ちの活用法
2台持ちにするのであれば、「活用法」として、こんな使い方はどうでしょうか?
①ルーフテントを載せてキャンプ仕様にする。
ソロキャンプにはちょうどいい相棒です。
郊外のキャンプ場は幹線道路から小道を入るところが多いので、小回りがきくのはなによりありがたいです。
しかし、安定性に欠けるところはあります。
なにせ60㎏ほどのものを天井に載せるので、重心が上がるのでカーブを曲がる時はぐらっと来そうで気を遣います。
②車中泊仕様にもできます。
普通の車内を車中泊仕様にするのは比較的簡単でした。
座席がフラットにならなくてもマットを置いてデコボコなところをならせば大丈夫。
軽自動車の車内は思った以上に広くて、ルーフテントなしでも1人なら問題なく車中泊できます。
ルーフテントはなくていいなら、屋根にキャリアラックを設置して荷物を載せることができます。
6年目の振返り
私と愛犬1匹なら軽自動車+ルーフテントで十分。
今後買い替えるなら、我が家のアウトドアスタイルは軽自動車を中心にしたいくらいです。
まとめ
2台持ちのいちばんのメリットは、所有していると「いつでも好きな時に使えるという安心感」ではないでしょうか。
でも結局、2台持ちが必要か否かは、「ライフスタイル」に左右されるのだと思います。
せっかく2台持ちにするのであれば、工夫して大いに楽しんで活用したいものです。