キャンピングカー
【車中泊で日本一周】DIYして安く快適に車中泊するなら中古のタウンエースがおすすめ!

中古のタウンエースで250泊してみて、ますます満足!
車中泊をはじめたいけれど、キャンピングカーは高くてなかなか手が出ない。
なるべくお金をかけずに、快適に車内で寝られるクルマはどれだろう。
そう考える人におすすめなのが中古のトヨタ・タウンエースまたはライトエース。
私は車中泊仕様にDIYした中古のタウンエース(旧ライトエース)に乗って、車中泊で日本一周中。
すでに250泊しています。
実際に250泊以上使ってきて、タウンエース(旧ライトエース)は安く快適に車中泊するのにピッタリだと感じました。
そこで、タウンエースの何がどう車中泊旅にいいのか、私の体験をもとに紹介したいと思います。
かかった費用も公開!
これから車中泊を始めようかなと考えている人や、軽バンからもう少し広い車種に乗り換えようと思っている方の参考になればうれしいです。
【車中泊で日本一周】あらためてタウンエースとライトエースとは
私が車中泊で日本一周するために購入した中古のトヨタ・タウンエースは厳密に言うと旧ライトエースです。
車体や規格は同じなのですが、以前は販売店ごとに車名を分けていて、カローラ店ではタウンエース、ネッツ店がライトエースでした。
歴史的にはライトエースの方が古いのですが、2020年にタウンエースに一本化。
ライトエースの車名は現在残っていません。
●購入した当時(2021年10月)の状態です。
メーカー:トヨタ
車 名:ライトエース バン DX 4WD
排 気 量:1,500cc
エンジン:ガソリン
メーター:48,843km
初度登録:2016年8月
そ の 他:キズなし、事故なし、ディーラーの代車で使用、古いナビ付き
購入費用: 150万円(諸経費込)
この車体に車中泊仕様のDIYにかけた費用が約30万円、合計180万円でスタートしました。
DIYの中にルーフボックスやポータブル電源の購入費用も含まれます。
購入当時49歳で長年の会社勤めで経済的に困っていなかったということもあり、世の中のハイエースベースにした車中泊車やキャブコンの値段を勘案すると自分としては手頃な費用でスタートできたと思っています。
車両に関しては道中壊れたら困るので走行距離50,000km以下で探しました。
それと売るときのことを考え車体カラーは白にし、ボディ塗装はせずにそのまま使用しています。
少し面白みには欠けるかもしれませんが、非常に現実的な仕様になっているのではないでしょうか。
次のページ▷▷▷【乗車してるからわかる、タウンエースを進める理由とデメリットをご紹介します!】
【車中泊で日本一周】タウンエース(旧ライトエース)をおすすめする理由3つ!

タウンエース(旧ライトエース)はキャンピングカーよりも購入価格を抑えられる他にも優れている点がいくつかあります。
車中泊旅にタウンエース(旧ライトエース)をおすすめする理由①運転しやすい!

普通車について「運転しやすい」と言えば足回りや加速の良さ、静粛性かもしれません。
しかし車中泊旅をするとなると車の良し悪しの基準が少し違います。
とにかくどこでも入っていけるサイズと取り回しの良さが大事。
まずタウンエース(旧ライトエース)は全長4,065mm、全高1,930mmとコンパクトサイズ。
立体駐車場は低くても2m、高いところで2.5mほど、山道などで遭遇するローカルのトンネルを通れないこともほとんどないです。
長さはホンダのフィットより70mm大きいくらいなので、小回りが利く車といってもいいでしょう。
これがハイエースのロングやハイルーフ、キャブコンだとそうはいきません。
今までサイズを気にして通れなかった道はなく、行きたいと思った場所へは全てこの車で巡っています。
旅スタイルにもよりますが私は小さな漁村の先にある漁港で釣りしたり、登山のために細い山道を登ったりするときがあるので大型車では難しいです。
どこでも行けるというのと日常使いが楽というのが私にとっての「運転しやすい」なので、似たような旅スタイルを目指す人にタウンエースはおすすめです!
車中泊にタウンエース(旧ライトエース)をおすすめする理由②荷室(居室)の広さ!

タウンエース(旧ライトエース)の荷室(居室)のサイズは縦が2,045mm、横が1,495mmです。
大体ダブルベッド(1,950mm×1,400mm)よりひと回り大きいくらい。
荷室(居室)は高さ30cmの位置にベッドの脚組みをしているので2,045mm × 1,495mmの収納スペースとその上に同サイズのベッドマットがあります。
私のように車内をDIYすると、車中泊中にダブルベッドよりも少し広いベッドで寝られて、一人旅用の荷物なら収納スペースも十分。
強いて言えば、私の車にはFFヒーターが後方に付いているので部分的に少し狭くなる場所があるのが少し気になるくらいです。
キャンプ用品や釣り道具、登山グッズはルーフボックスに入れているので荷室(居室)は大体フラットな状態です。
快適な睡眠に振り切った結果ですが、非常に満足していて、過去3回ほど一時的に富山に戻って荷物の積み直しをしていますが、レイアウトを変更する予定はありません。
全長がコンパクトカーサイズなのに、この荷室(居室)の広さはおすすめです!
車中泊旅にタウンエース(旧ライトエース)をおすすめする理由③商用車はタフに使える!

タウンエース(旧ライトエース)は一般向けに「タウンエース ノア」という車が2001年までありましたが、現在は後継車の「ノア・ヴォクシー」となっています。
なので販売されているタウンエースは商用車(業務用)のみです。
語弊があるかもしれませんが、商用車は多少キズや凹みがあっても気になりません。
白だから目立たないというのもありますが、日常使いの車に比べると周りからの目線もあまり感じないです。
特に山道では大活躍、細い道で対向車が来たときに周りの木々を気にせずに車を端に寄せることもできるし、雪解けの春にまだ整備されていない倒木が多い道もへっちゃら。
自慢できることではありませんが、すでにバックドアは一度山道で木にぶつけて少し凹んでいて、車のサイドローは傾斜の厳しい場所で擦ってしまいました。
これが1,000万円かけたトヨタの「カムロード」のキャンピングカーや輸入キャンピングカーだったら大変。
きっと修理代も高いと思います。
【車中泊で日本一周】タウンエース(旧ライトエース)のデメリット3つ!

私はタウンエース(旧ライトエース)に満足していますが、やはり100点満点とは言い切れないところもあります。
車中泊旅250泊した中で3点ほどデメリットと感じる部分があるので紹介します。
タウンエース(旧ライトエース)のデメリット①サイズが中途半端
特にフェリーで移動するときに思うのですが、タウンエース(旧ライトエース)は全長が4,065mmなので、4,000mm超え車両の料金となってしまいます。
ほんの65mmの差で数千円違うとちょっと損した気分。
それと、他の車中泊者の方々の車内を覗かせてもらうと、軽バンのランニングコストの安さに羨ましさを感じ、キャブコンの広さに嫉妬。
たまに「タウンエースはどっちつかずだな」と感じることがあります。
タウンエース(旧ライトエース)のデメリット②燃費が微妙
私の中古で購入したタウンエース(旧ライトエース)の燃費は、JC08モードでは10・15モードなどどの燃費測定方法で測ったにもよりますが、カタログ値で大体11.6km/L〜12.8km/Lのようです。
私のタウンエース(旧ライトエース)は4WDで、常に荷物をかなり積んでいるので、実燃費は10km/Lを少し切っていると思います。
いまどきのハイブリッド車などと比べると燃費が良い車とは言えません。
タウンエース(旧ライトエース)のデメリット③見た目が商用車
たまに道の駅に車を停めてトイレから帰ってくると、どう見ても道の駅に納品に来た商用車という感じが否めません。
かろうじてルーフキャリアがあるのでそれらしく見えますが、たまに車中泊メインのYouTuberの方々のおしゃれにペイントしたバンを羨ましく思うときがあります。
ただ、ペイントした後の下取り価格を考えると我慢です。
【車中泊で日本一周】タウンエース(旧ライトエース)をおすすめする理由 まとめ
2022年6月に富山を出発して車中250泊。
今夏はアジア旅をしていたのでいったん中断しましたが、今年の10月からあらためて日本一周を目指して出発したところです。
現在、富山から白川郷→郡上八幡→美濃と南下し、名古屋へ寄ってから29道府県目の滋賀県に滞在しています。
今回の出発に際して積み荷の点検を行ったときに、積載性や居室の広さ、コンパクトな車体などあらためて中古のタウンエース(旧ライトエース)を購入して良かったと思いました。
車中泊旅のスタイルによって車選びは大きく変わると思います。
もちろん費用も大きな問題。
安くあげたければ中古の軽バンが30万円くらいから。
高いのだと1,000万円超えの高級キャンピングカーまで選択肢はたくさん。
私のように先々どうなるか分からないけど「車中泊を安く始めたい」という方や、下取りや買い取り価格までしっかり考えたいって人には、中古のタウンエース(旧ライトエース)は向いている車だと思います。