車中泊におすすめの軽自動車6選!広い室内やフルフラットシートで、快適車中泊デビュー!
今や国内の新車販売台数の約37%が軽自動車。
普通車に比べて価格も自動車税も安いし、場所も取らない、せまい道でもスイスイ入っていける。
普段遣いにも便利なので、人気なのは今さら言うまでもないと思います。
一方で、軽キャンピングーが静かなブームとなっていることからもわかるように、軽自動車は車中泊にも十分対応できます。
今回は、売れ筋の軽自動車の中から、「車中泊」という視点で、おすすめの5モデル+1を紹介します。
目次
車中泊しやすい軽自動車とは?
外寸で、全長3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下というのが現在の軽自動車の規格です。
また、5ナンバー自動車の外寸の規格は全長4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下。
あらためて比べると、やっぱり軽自動って小さい。
車中 「泊」というくらいなので、このスペースの中で就寝するのだから、まずは室内寸法を最優先すべきでしょう。
少しでも広いほうが就寝スペースのほかに、収納スペースも確保しやすいですからね。
ただ、釣りやマリンスポーツに行くなら防水加工されているシートが望ましかったり、単純に外観のデザインが自分好みだったり、他にも条件は挙がるでしょう。
寸法だけでなく、用途や嗜好にも合わせて車選びができたらよりいいですよね。
以下では室内寸法とともに、各車の特長も紹介していきます。
あなただったらどれを選びますか。
ダイハツ WAKE(ウェイク)
室内長:2,215mm
室内高:1,455mm
室内幅:1,345mm
限られた軽自動車規格の中で、スペース効率を追求して進化してきた軽自動車。
その中のスーパーハイトワゴンでレジャーユースに寄っていると言えるのが、ダイハツのWAKE(ウェイク)ではないでしょうか。
室内高は1,455mm、ロードバイクがそのまま積める高さです。
ということはそれだけ車中泊する空間として見てもスペースに余裕があるということ。マンションや住宅でも天井が高いと気分がいいですよね。
始めからアウトドアレジャーや車中泊を意識したつくりで、シートは防水素材で撥水加工済み。
これなら釣りやマリンスポーツにも使いやすいですね。
純正オプションとして、バックドアタープを始め、自転車を固定するためのサイクルホルダーや釣り竿を天井に渡して収納するロッドホルダー、そして車中泊向けのジョイントクッションやカーテンなどのアクセサリーも数多く用意されています。
WAKE(ウェイク)
ビルダー:ダイハツ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,250,000(税抜き)〜
乗車定員:4名
室内長:2,215mm
室内幅:1,345mm
室内高:1,455mm
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スズキ Spacia(スペーシア)
室内長:2,155mm
室内高:1,410mm
室内幅:1,345mm
スズキのSpacia(スペーシア)は、ホンダのN-BOXシリーズに次いで、国内軽自動車販売台数第2位(全軽自協調べ、2020年8月実績)。
スズキは車中泊需要の取り込みに力を入れているようで、公式ホームページでも車中泊のためのオプションを推奨しています。
シートをフルフラットにした状態でさらにくつろげるリラックスクッション、プライバシーを保護するフロントとリヤのプライバシーシート、車内にグッズを吊るすときに便利なユーティリティーカラーフックなど。
これらの純正アクセサリーパーツをいくつか使うだけでも、すぐに車中泊が楽しめそうです。
室内長は2,155mmでこちらも2メートル超え。大人2人なら十分に車中泊できるスペースがあります。
スペーシア ギアなら、アウトドア感あふれる外観なので山や海がより似合いますね。
Spacia(スペーシア)
ビルダー:スズキ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,180,000(税抜き)〜
乗車定員:4名
室内長:2,155mm
室内幅:1,345mm
室内高:1,410mm
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スズキ jimny(ジムニー)
室内長:1,795mm
室内高:1,200mm
室内幅:1,300mm
この記事で紹介している軽ワゴンに比べると、ジムニーは車中泊スペースという点では、狭いと言わざるを得ないかもしれません。
でも、いいじゃないですか!なんたってジムニーは、軽自動車の本格的オフローダーとして1970年からずっと走り続けている孤高の存在なのですから。
先に紹介したスペーシア同様、こちらも専用の車中泊アイテムがメーカーから発売されています。
ベッドクッション、リヤプライバシーシェード、ユーティリティーカラーフック、車体後部に付けられる簡易テントのようなカータープなど。
多少狭いですが車中泊は十分可能です。
ジムニーでどんどん山奥まで乗り入れて、渓流釣りでもした後で、ふもとのキャンプ場で車中泊してみたいと思いませんか。
jimny(ジムニー)
ビルダー:スズキ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,615,000(税抜き)〜
乗車定員:4名
室内長:1,795mm
室内幅:1,300mm
室内高:1,200mm
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ホンダ N-BOX
室内長:2,240mm
室内高:1,400mm
室内幅:1,350mm
圧倒的な販売台数を誇るホンダのN-BOX。
全国軽自動車協会連合会によると、2015年~19年まで連続で販売台数第1位を記録しています。
どうしてこんなに売れているのか。
スーパーハイトワゴンと呼ばれるカテゴリーの軽自動車は、今やどれも室内が広々としているのが当たり前ですが、その中でもN-BOXはやはり抜きん出ているのでしょう。
単純な室内寸法の長さだけでなく、前席と後席の間や足元の空間、工夫されたシートアレンジによる使い勝手の良さなどで、体感での広さが勝っているのだと思われます。
ダントツの販売実績=それだけ多くのユーザーに評価されているということ。
買い物や送り迎えなどの普段遣いがメインで、たまに車中泊でも使いたいというのなら、あまり深く考えなくても、この一台なら後悔しないのでは、と思います。
N-BOX
ビルダー:ホンダ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,283,000(税抜き)〜
乗車定員:4名
室内長:2,240mm
室内幅:1,350mm
室内高:1,400mm
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スズキ EVERY WAGON(エブリイワゴン)
室内長:2,240mm
室内高:1,420mm(ハイルーフ)
室内幅:1,355mm
軽キャンピングカーのベースとして、大きな支持を得ているのが、スズキのエブリイです。
多分スズキは、「軽キャンピングカーのベースとして最適なクルマをつくろう」と考えたわけではないでしょう。
たくさんの荷物や装備を載せて走るキャンピングカーのベースとしてふさわしいモデルを探していくと、パワフルな走りや室内の広さ、燃費など総合的に見て、自然とスズキのエブリイが選ばれたということだと思います。
先ほどのホンダ N-BOXもそうですが、やはり実績は選ぶ基準として重要。
キャンピングカーのプロであるビルダーの多くから選ばれているのですから、これにしておけば無難だと言えます。
さらにエブリイには、車中泊・アウトドア系の純正パーツが豊富に取りそろえられています。
ベッドクッションや2段ベッドセット、荷物を吊り下げたりネットを渡して荷物置き場にしたりするためのマルチルーフバー、リヤプライバシーシェード、プライバシーカーテン……。
アクセサリーパーツカタログを見ているだけでも、ワクワクしてきます。
EVERY WAGON(エブリイワゴン)
ビルダー:スズキ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,570,000(税抜き)〜
乗車定員:4名
室内長:2,240mm
室内幅:1,355mm
室内高:1,420mm(ハイルーフ)
公式HPはこちら
5モデルの室内寸法比較表
室内長(mm) | 室内高(mm) | 室内幅(mm) | |
ダイハツ ウェイク | 2215 | 1455 | 1345 |
スズキ スペーシア | 2155 | 1410 | 1345 |
スズキ ジムニー | 1795 | 1200 | 1300 |
ホンダ N-BOX | 2240 | 1400 | 1350 |
スズキ エブリイワゴン | 2240 | 1420(ハイルーフ) | 1355 |
番外編 実は軽バンがいちばんおすすめかも!
ここまでは軽のワゴン(乗用車)を中心に見てきました。
どれもフルフラットシートなので、基本的にそのままでも寝られます。ただ、シートは座面や背面が曲線なので、「まっ平ら」とは言えません。
そのままでも気にしない人は大丈夫だし、マットレスを敷けば気にならなくなるでしょう。
しかし、隅々まで「まっ平ら」にこだわるなら軽バンがおすすめです。
元々が荷物を積むための商用車ですから、当たり前といえば当たり前なのですが、ほとんどでこぼこがありません。
そして、軽バンは装備が簡素な分、新車でもワゴンタイプに比べて低価格。
もともと普通車と比べると低価格な軽ですが、軽バンならさらに初期費用が少なくて済みます。
車両は安く抑えて、少しずつDIYで欲しい装備を付け足して、自分でカスタマイズするベースとしては最適だと思います。
上の画像はダイハツのハイゼットカーゴですが、助手席前倒し機構を使った場合、スペース長が2,630mm!
今回見てきた軽自動車の中では一番の室内長です。
しかも、仕事用の小物や道具を収納するためのトレイやボックス、ポケットが車内のあちこちに用意されているし、荷物を吊るすためのポールやネットを付けるための穴やナットが16カ所(ハイルーフモデル)もあります!
室内長が長くて、収納スペースが多く、荷物を引っかけたり吊るしたりもできる。
これって、車中泊をしてくれと言わんばかりの仕様じゃないですか!?
まとめ
はじめからいろいろな設備が付いていて、内装も専用に作られているキャブコン、バンコンはそりゃあ誰でも憧れます。
でも、なにせ価格が……。
そう簡単に手が出せるものでもないというのも、厳然たる事実でしょう。
バンコンだと大体400万円前後から。車両価格のほかに登録諸費用が、新車だとなんだかんだで30万~40万円くらい。
せっかくだからサイドオーニングも付けたいよね、なんて言い始めたらすぐに合計が500万円に近づいてしまいます。
少なくとも私にはなかなか決断できない金額です。
それなら車中泊しやすそうな軽自動車を選んで、まずは車中泊デビューするというのもひとつの手ではないでしょうか。
街乗りでは普通に軽自動車として使う。休日には車中泊用のグッズを積み込んで出かける。
RVパークに駐車して、フルフラットシートの上にマットレスを敷くだけでも、想像以上に非日常な気分に浸れると思いますよ。