目次
ダイレクトカーズ「TRIP Ⅱ Premium Mega」
今回の記事では2021年4月のジャパンキャンピングカーショーで発表されたダイレクトカーズの「TRIP Ⅱ Premium Mega（以下TRIP Ⅱ Premium)」について紹介していきたいと思います。
ダイレクトカーズと言えば、元々はハイエースをベースとしたバンコンの製造を得意としていたビルダーです。
「Trip」は、ダイレクトカーズが2020年に発表したキャブコンタイプのキャンピングカーで、大容量の冷蔵庫や給水タンクなど、名前の通り長旅を想定した装備が注目を集めた人気モデルです。
2020年夏にはリチウムイオンバッテリーの増設やインバーター、ソーラーパネルなどを標準装備とした「TRIP Premium（トリップ プレミアム）」が発表され、より長期での車旅に適したキャンピングカーに進化しましたが、今回のTRIPⅡ PremiumはそんなTRIP Premiumシリーズの第二弾として誕生したモデルとなります。
それではTRIP Ⅱ Premiumについて詳しく見ていきましょう。
TRIP Ⅱ Premium Mega（トリップⅡプレミアムメガ）
ビルダー：ダイレクトカーズ
タイプ：キャブコン
ベース車両：TOYOTA カムロード
乗車定員：6名
就寝定員：6名
全長：5,150mm
全幅：2,075mm
全高：3,000mm
公式サイトはこちら
外装
ルーフ周りには、同社が独自に開発した、効率良く安定的に電力を供給できる「HIパフォーマンスハイブリッドシステム」を実現するための2基のソーラーパネル（165W、300W）を標準装備。
さらに、車内から空を眺めることも可能なポップアップウインドウ、車内の換気や室温調整を可能にするシーリングファンが標準装備されています。
長期の車旅にも十分対応できる135Lの大型給水タンクは、車体左側にタンクへの給水口が用意されているので、外からでも簡単に給水ができるようになっています。
また、タンクレスガス温水器（瞬間温水ボイラー）も車外に取り付けられているので、温水を使用する際も室温に影響しにくい仕様です。
そのほか、車後方にはラゲッジスペースに外からでもアクセスできるよう両サイドに扉が用意されていたり、車体右側には外部シャワーが設置されていたりと、痒いところに手が届くような利便性の非常に高いエクステリアとなっています。
内装
レイアウト
運転席上部にバンクベッド、中央には対座式ダイネットとギャレー、ダイネットの後方にはマルチルームが備えられ、リアのベッドスペースはトリッププレミアムモデル第一弾が縦型のダブルベッドだったのに対し、TRIP Ⅱ Premiumでは横置きの2段ベッドを採用しています。
このレイアウトの変更によって、ダイネット部分をベッド展開した際のサイズはトリッププレミアムモデル第一弾よりも広くなり、大人2名が就寝可能。セミダブルサイズになっているのでゲストが遊びにきた際には重宝しそうです。
ダイネット
ダイネットは食事や会話がゆったりと楽しめる対座式となっています。サイドにはドリンクホルダーやマガジンラックも用意されているので、センターテーブルに雑誌を広げて、明日の予定を家族や友人と相談するのにもうってつけのスペースです。
テーブルは真ん中に調整レバーが設置され、好みの高さに無段階調節が可能。
このテーブルを下げた状態で、セカンドシートとサードシートのクッションをはめ込むと、長さ1,830mm×幅1,050mmと家庭用のセミダブルサイズのベッドを展開することもできます。
また、3列目シートの背面には角度調整可能なセカンドモニターも標準装備されています。
ギャレー
キッチンには温水が使用可能なシンクとガスコンロ（IHも選択可能)、調味料など細かいものを置いておくのに便利なキッチンキャビネットが設置されています。シンクは蓋付きなので閉めて作業スペースとして使えるのもありがたいですね。
キッチン左側には電子レンジ、右側にはTripシリーズの特徴とも言える148Lの大型冷凍冷蔵庫（冷蔵100L/冷凍48L)が標準装備されているので、車内でも本格的な料理を楽しむことができます。
バンクベッド
運転席上部のバンクベッドは幅2,000mm×奥行き1,330mmと大人二人が手足を伸ばしてもゆったりと寝れるベッドスペースとなっています。
両サイドにはシェード付きのアクリル製窓や角度調整可能なLEDライト、100V家庭用コンセントやUSBポートも配置されているので、スマホの充電や読書など、家のベッドルームさながらの使い方ができそうです。
バンクベッドは跳ね上げると32型の大型モニターが出現。この位置にモニターがあると、ダイネットからも映像が見られるので、とっても便利です。
リア2段ベッド
最後部のリア常設2段ベッドは上下ともに奥行き790mm×幅2,000mmと成人男性の方でも問題なく就寝できるスペースが確保されています。
上段にも下段にもシェード付きアクリル窓がついているので、太陽の光を感じる気持ちの良い朝を迎えることができそうですね。
また、下段のベッドについては外からもアクセス可能になっているので、ベッドスペースとして使用する必要がない場合はベッドマットを取り外して、自転車やサーフボードなど大型の荷物を収納することができます。
マルチルーム
マルチルームには温水シャワーや洗面、換気扇が装備されています。
外からアクセスすることも可能なので、汚れた衣類や道具を外付けシャワーで洗って、そのままマルチルームに置いておくなんて使い方もできます。
また、マルチルームにはFFヒーターの吹き出し口も付いているので、乾燥室として使用することも可能となっています。
電装系
Trip Ⅱ Premiumにおける最大の特徴と言っても過言でないのが、同社が電気の大革命と謳っている「HIパフォーマンスハイブリッドシステム」ではないでしょうか。
4つのリチウムイオンバッテリー(400Ah)と300Wと165Wの2つのソーラーパネル、走行充電システムの「CTEK」、2000Wのインバーターを組み合わせることによって、DCインバータークーラーや電子レンジなどの家電の同時使用が可能になっているようです。
まさに快適な車での長旅を追求したTripシリーズらしい革新的なシステムですね。
そのほか外部電源やFFヒーター、シーリングファンなども標準装備となっているので、電装系統や空調設備は非常に充実していると言えそうです。
まとめ
今回の記事ではダイレクトカーズの「TRIP Ⅱ Premium Mega」についてご紹介しました。
キャンピングカーにこんな装備があると便利だなと思える設備や機能がたくさん詰まったまさにプレミアムな一台になっています。
特に4つのリチウムイオンバッテリーや2基のソーラーパネルなどの電装系周りは従来のTripから明らかにパワーアップしているので、長期での車旅を考えていらっしゃる方はぜひ一度チェックしてみてください。