【新モデル取材】軽以上ハイエース未満!街でも車中泊でも使いやすいRVビックフット「スウィングJr.」
目次
ロングセラーモデルをベースとしたレイアウト
レイアウトはRVビックフットのロングセラーモデル「スウィング」を踏襲。
内装は同社のテーマカラーのホワイトで統一されています。
かつてはダークカラーの内装も作っていたそうですが、現在のカラーに集約していったことにも理由が。
車内が広く明るい印象になること、影ができにくいこと、小物などを落としても発見しやすいことなど、いくつもの利点があるのだそう。
家具やマットは軽量の素材がセレクトされています。
「燃費など総合的に考えて軽く作ったのですが、結果として女性や年配者が“私にも扱える”という感覚を持てる車になりました。目線が高く運転しやすいですし、シートが軽いから簡単にベッドにできます」(中島所長)
きらびやかな展示車両が並ぶイベント会場ではシートやマットの重さは想像しにくく、盲点になりがちなポイント。
目に見えない「扱いやすさ」がきちんと考慮されています。
もちろんボディには、同社が基本とする断熱加工がしっかり施されています。
動線が考えられたダイネット
かなりの時間をかけて試作を繰り返してきたというスウィングJr.。
カーテンひとつでも、どのように設置すれば運転席に干渉せず、かつ室内が見えないか、入念に検討されたそうです。
標準装備のラウンドカーテンは一級遮光で、窓にはオプションで網戸の装着が可能です。
回転式のテーブルは、縦にも横にもなるので通り抜けの邪魔になりません。
足腰を痛めている人などが使うことも考慮し、乗降しやすい構造になっています。
シート下は収納庫になっており、日用品を整理できます。
展開のしやすさに定評があるフロアベッド
フロアベッドは展開のしやすさにこだわりが。
もともと兄弟分のスウィングは、車外に出ずに簡単にベッド展開できることが特徴。
ユーザーの評判のよさから定番モデルとなり、それがスウィングJr.にも継承されています。
「高さのある車なら、どんな動作も両足を踏ん張れば可能です。ですが、スウィングJr.のような車高でも簡単にベッド展開ができないといけません。その工夫はスウィングで長らくやって参りました。また、就寝定員は1名となっておりますが、2名就寝の条件を満たせるところを、お客様の快適性を優先して設定しております。」(中島所長)
8ナンバー登録を可能とするギャレー
ギャレーには10Lずつの給排水タンクを搭載し、水道の使用が可能。
冷蔵庫はそれぞれのユーザーが好みの製品を使うことを想定し、ポータブル冷蔵庫の設置場所を確保しています。
外部から電源をとれるギャレーコンセントも、便利な位置に備えます。
加熱調理はカセットコンロを使用することで、8ナンバー登録の要件を満たしています。
ルーフトップクーラーを搭載可能
電源システムとして、走行充電が可能な105Ahサブバッテリーを標準装備。
オプションでインバーターを追加すれば、家電の使用も可能になります。
バッテリーの増設や、ソーラーパネルの設置もオプションで可能です。
猛暑となることも多い近年、とくにペット同伴旅では冷房設備は気になる部分です。
スウィングJr.ではオプションでルーフトップクーラーの搭載が可能。
300Ahリチウムイオンバッテリーへの変更などを含むパッケージになっています。
このほかマックスファン(ベンチレーター)や、FFヒーターをオプションで追加できます。
まとめ
横浜でのお披露目を経て、現在は正式リリースを果たしたスウィングJr.。
長く愛される定番モデルのコンセプトを継承しつつ、さらなる「運転しやすさ」「扱いやすさ」を追求しています。
大型のキャンピングカーだと乗りこなせるか自信がない、と感じていた人にもおすすめです。
1 2