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本格ギャレー&フリースペース&両側スライドドアが併存する秀逸レイアウト、ALFLEX「CEEBUS MastersLine」

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

「トラベルバン」をキーワードとするALFLEX


ハイエースやNV350キャラバンをベースに、機能美あふれるスタイリッシュなバンコンを生み出す京都のALFLEX(アルフレックス)。

同社のオリジナル・キャンピングカーブランドが「ADDSET(アドセット)」です。

ADDSETの車を呼ぶとき、同社が使うのは「キャンピングカー」ではなく「トラベルバン」という言葉。

自然の中での「キャンプ」を第一に連想してしまう「キャンピングカー」に対し、趣味や街乗りや仕事など、さまざまな用途で活躍する車を想定しているためです。

今回ご紹介するのはADDSETの理念を体現するハイエース・バンコン「CEEBUS MastersLine(シーバスマスターズライン)」です。

名前の由来は「Continental Exquisite Elite Bus(大陸で絶妙に優れたバス・バンの意)」だそう。

その名のとおり、どこか大陸的なエッセンスが感じられるCEEBUS MastersLineを見ていきましょう。

CEEBUS MastersLine(シーバス マスターズライン)
ビルダー:有限会社ALFLEX
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ・ハイエース スーパーGL/スーパーGLダークプライムⅡ
乗車定員:4名
就寝定員:2名
全長:4,695mm
全幅:1,695mm
全高:1,980mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:税込6,446,000円~
公式サイト:ALFLEX HP



家具とスライドドアが共存するユニークレイアウト


CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

ベースとなっているのは取り回しのしやすい標準ボディ・ハイエースで、4名乗車、2名就寝が可能です。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

内部はキッチンキャビネットを車両中央に配置し、後部を車幅いっぱい使えるようにしたユニークなレイアウト。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

そのポイントは「7:3」の空間分割だといいます。

家具がスライドドアにかかるため乗り降りは当然片側のみと思いきや、CEEBUSでは配置の工夫から、左右どちらからも乗降可能になっています。

最後部には、たくさんの荷物を置けることはもちろん、ポータブルトイレを設置したり、車椅子を積んだりも可能です。

次のページ▷▷▷【ユニークなレイアウトの使い勝手はどうなのか、詳しくご紹介します!



スライドテーブルが便利なダイネット


CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

セカンドシートの前方には、着脱式スライドテーブルをワンタッチで立てることができます。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

サイドキャビネットのレールに沿って、テーブル位置の前後調節が可能。

固定式ではないため床に取付ベースを必要とせず、フラットな床面も魅力です。

支柱穴が必要ないことから自由にマットやカーペットを敷くことが可能で、高級感のあるシャギーカーペットが標準装備となっています。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

オプションで「スイベルシート」に変更すれば、運転席・助手席を後ろ向きに回転させ、広い対座ダイネットとして使うことも可能です。

CEEBUSの長所を最大限に引き出すなら、ぜひ選択したいオプションです。

フルフラットベッドは安全性にも配慮


CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

就寝時にはセカンドシートとベッドマットを展開することで、最長2,400mmにもなるフルフラットベッドが登場。

さりげないポイントですが、車長ギリギリまでベッドにするのではなく足元スペースを残しているため、乗降時に「飛び降りる」「よじ登る」といった不安定な動作が必要ないのは注目です。

ベッド展開後にもシンクや冷蔵庫へのアクセスを確保。

上部にはオーバーヘッドキャビネットが並び、着替えや日用品を収納しておけます。

後部の窓は「ウィンドウサーモパントリム」でカバーされ、遮光、断熱、プライバシー保護などに効果を発揮します。

本格調理を可能にする驚きのギャレー


CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

サイドキャビネットには、DOMETIC社のシンク&2バーナーユニットをビルトイン。

美しく一体感のある本格ギャレー設備は、標準ボディ・バンコンとは思えないほど。

バンコンのギャレーはあくまで簡易的なもの……と車内調理を諦めていた人も、きっと満足できるでしょう。

シンク、コンロともに使わないときは強化ガラスのフタを閉めてフラットなカウンターにしておけます。

内部には給水38L、排水26L(フロント・リヤ合計)という大容量タンクを搭載。

フロント側はスライドドアからの水交換が可能になっています。

ガス供給は市販のカセットガスボンベでOKというのも国内事情に適しています。

安全のため一酸化炭素アラームも標準装備。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

さらにWAECO社の50L冷凍・冷蔵庫をキャビネット側面にビルトイン。

車両前方に向いた引き出し式のため、スライドドアの外に立っての利用が可能です。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

壁面には食器などを収納できるポケットを備え、冷蔵庫上部の小さな空間にはカトラリーが入る小物入れがあります。

これだけの装備が、スライドドアと共存していることに驚かされます。

水道も使える個性的なリヤ空間


前述のとおり、ギャレーを中央に配置したことによりリヤにスペースが生まれています。

この部分の使い方も非常にユニーク。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

普段はベッドマットをすっきり積んでおけるリヤキャビネットは、実はシンクを内蔵。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

シャワーフォーセットを伸ばし、リヤギャレーとして使うことができるようになっています。

着脱式シャワーは車外にまで十分に伸ばせる長さで、外遊びの後片付けなど、使用イメージが膨らみます。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

リヤにだけベッドマットを展開すれば、お子さんやペットが休めるミニベッドに。

オプションで大型のアンダーストレージ(床下収納)も設置可能。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

サイズが適合すれば手持ちのポータブルトイレを収納できますし、同社でもオプションでポータブルトイレを用意します。

キャビネット後部には伸縮素材のツールキーパーがあり、リヤゲートからさっと取り出したいものを配置できます。

袋状のポケットではなく、弾力で固定する仕組みのため、傘などの長いものも収納可能。

荷室として、トイレルームとして、サブギャレーとして……用途に応じて自在に形を変える、まさにフリースペースです。

厳選メーカーの電装品


電源として走行充電が可能な100Aサブバッテリーシステムを標準装備。

CTEK社のD250SEチャージシステムが高効率でバッテリーを充電します。

インバーターはオプションとなり、また、外部充電装置やソーラーパネルの搭載もオプションで可能です。

オプションで「バッテリーセンス」を追加すれば、サブバッテリーの状態がスマートフォンから把握できるようになります。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

車内には​USB&DC12Vソケット&100Vコンセントを搭載。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

メーカーにもこだわり、前述のとおりチャージシステムはCTEK社、スイッチパネルはVOTRONIC社と、信頼性の高いプロダクトが選定されています。

CEEBUS MastersLine ALFLEX ハイエース

照明は機能的なLEDダウンライトと、雰囲気づくりにも効果的なシーリングライトを搭載

セカンドシートの足元にリヤヒーターの吹き出し口を備えるほか、オプションでFFヒーターの搭載も可能です。

まとめ


このほか同社では、サスペンションシステムの強化やドレスアップオプションにも対応します。

よりスポーティーに、よりワイルドに、などイメージする形があればぜひ相談してみたいです。

また、CEEBUSシリーズには標準ボディの「CEEBUS」をはじめワイドボディを採用した「CEEBUS WIDE」や、上位モデルの「CEEBUS Masters Line」が名を連ねます。

その中でも今回ご紹介したCEEBUS Masters Lineは、コンパクトなボディに充実装備を詰め込んだ、まさに「絶妙」な1台。

ユニークな空間の使い方や本格的なギャレー設備、安全への配慮、自由度の高いリヤスペースなど、注目ポイントが書ききれません。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。