キャンピングカーの内装ってどんな風になってるの?〜ベッド・ダイネットスペース編〜
読者の皆さまこんにちは。
先日幕張メッセで行われたジャパンキャンピングカーショーですが、3日間で約6万6千人の来場者を記録し、2020年もキャンピングカー業界は盛り上がりそうな予感がしますね。DRIMOの読者の皆さんの中にも、気になるキャンピングカーをチェックしに行かれた方も多いと思います。
キャンピングカーは、家族やペットとの車旅やアウトドアレジャー、バンライフなど、人によって様々な使い方があるので、外装や内装など、それぞれこだわる箇所も異なると思いますが、どんな方にとっても必要不可欠な内装と言えばベッドと食事を摂るダイネットスペースではないでしょうか?
キャンピングカーと一口に言っても、バンをベースにしたバンコンやキャブオーバのトラックなどをベースに居住空間を架装したキャブコン、バスをベースにしたバスコンなどといった種類があり、それぞれ居住空間の広さも違います。
その為、ダイネットやベッドにも様々な種類が存在します。
今回の記事では、キャンピングカーのベッドやダイネットにはどんな種類のものがあるのか、実際のキャンピングカーの内装を写真で見ながらご紹介したいと思います。
目次
キャンピングカーのベッドの種類
常設リア二段ベッド
キャブコンタイプのキャンピングカーに多く採用されているベッドスタイルがこちらの常設二段ベッドです。スペースを有効活用し、就寝人数を増やしているので家族や複数人でキャンピングカーを使用する目的の方にもオススメのレイアウトです。
車種によって異なりますが、2段ベッド下段の下は収納スペースになっている場合が多く、キャンプなど大きい荷物や、持っていくものが多くなりがちなアウトドアレジャーの場合でも、しっかり収納できます。
この二段ベッド以外にも、常設のダブルベッドを装備したキャブコンもあります。
バンクベッド
キャブコンタイプのキャンピングカーには、必ずと言っていいほど設置されているのが運転席上部にあるバンクベッドです。
ベッドを使用しない時は写真のように収納できるタイプのものが多く、圧迫感を感じず、展開も簡単です。車幅と同じぐらいのサイズ感があるので、車種によっては大人3名が寝られるほどのスペースを持つものもあります。
また、使用しない時は荷物を置くスペースとしても活用できます。
ハイマウントベッド
バンコンで採用されることの多いベッドです。高い位置にベッドを配置することで、ベッド下を広い収納庫として利用できるレイアウトです。常設のものに加え、ギャレーなど家具の上にベッドマットを置いて展開するタイプのものがあります。
ベッドサイズは、2〜3名がゆったりと寝られる大きめのセミダブル、もしくはダブルサイズのベッドを採用している車種が多いです。
フロアベッド
普段は座席やテーブルとして使用されているダイネットを展開してベッドにできるのがフロアベッドです。
キャブコン、バンコンなど種類を問わず、多くのキャンピングカーで採用されている形です。
ベッドを展開する時に、テーブルや座席の上を片付けたりテーブル自体を取り外したりと、展開に若干の手間は必要ですが、グループ利用の際などには活躍しそうです。
ルーフベッド
天井の高いハイルーフ型やポップアップルーフを設置している車種に多く見られるのが、天井の高さを利用したルーフベッドです。
車種にもよりますが、大人2人が寝られるほどのスペースを持つ車もあり、車内のダイネットスペースと就寝スペースを完全に分けたい方にはオススメのレイアウトです。
使用しない時はベッドマットを収納すれば天井が高くなり開放的な空間になるので、窮屈が苦手な方にとっても良さそうですね。
プルダウンベッド
海外のキャンピングカーやトレーラーで採用されていることが多いスタイルがこちらのプルダウンベッド。
使っていない時は天井に張り付くように格納され、就寝時は天井から引き下げる形で使用します。ベッドを下ろすには手動のタイプの他に、電動タイプのものもあり、力の弱い女性や年配の方でも安心です。
ベッドスペースの確保が必要ないので、その分ダイネットを広くするなど、ゆったりとした車内レイアウトが可能です。
ダイネットのレイアウト
疲れを癒すためのベッドスペースはもちろんですが、食事を摂ったり、家族や友人との会話を楽しめるダイネットスペースもキャンピングカーの内装で重要な役割を果たします。
ダイネットに関してはベッドと異なり、タイプ毎に違いがはっきりと分かれている訳ではないですが、各メーカー(ビルダー)、各車種毎にそれぞれ特徴があるので、その一例を紹介したいと思います。
バンコン:トイファクトリー「BADEN(バーデン)」
国内有名ビルダーのトイファクトリーの中でもフラグシップモデルとして位置付けられる「バーデン」のダイネットスペースは2列目の座席と3列目の座席が対面に配置されるオーソドックスなレイアウトになっています。
他のキャンピングカーにも多く見られる配置ではありますが、窓の位置や大きさ、キッチンとの距離などは各ブランド毎に異なるので実際に乗車して自分に合っているかどうか確認するのがオススメです。
バンコン:レクビィ「Topsail(トップセイル)」
バンコンタイプのキャンピングカーの架装を得意とする老舗ビルダー、レクビィの「トップセイル」はフロントシートをいっぱいまで前に倒し、背面にダイネットマット(オプション)を付けることによって、前席と二列目のシートで対面式のダイネットを展開することができます。
デッドスペースになりがちなフロントスペースまで有効活用することで、後方は広いスペースを確保しています。
座席には上質なレザーが用いられ、落ち着いた高級感のある車内空間を求めている方にとってはぴったりの内装です。
軽キャンパー:インディアナRV「INDY727」
「INDY727」はインディアナRVが販売する数ある軽キャンピングカーの中でも定番とも言える人気車種です。
L字型(対面式タイプも販売されています)になっているのがこのダイネットの特徴で、限られた車内スペースを上手く使ってレイアウトされています。
ポップアップルーフが装備されているので、軽キャンながら広々とした内装が素敵ですね。
キャブコン:ROLLER TEAM 「Zefiro 235TL(ゼフィーロ235ティーエル)」
こちらの「ゼフィーロ 235TL」は、ヨーロッパのキャンピングカーのベース車として有名なイタリア車FIATのデュカトをベース車両にしたキャブコンです。
イタリアのローラーチームが製作し、日本ではフジカーズジャパンが取り扱っています。
ダイネットスペースはL字型のソファーと右サイドのロングソファー、さらには運転席と助手席を回転させることによって構成され非常に広々としています。家族や友人とゆったり過ごせる贅沢な作りです。
終わりに
今回の記事ではキャンピングカーにおける一般的なベッドの種類とダイネットのレイアウトをご紹介しました。
キャンピングカーを購入する際の内装のポイントとして重要視されやすい2つのスペースですが、どのタイプのものが良いかは使用する目的や人数によって異なってきます。
必ず一度はご家族皆さんで試乗に行き、どのベッドスペースに誰が寝るのか、ダイネットスペースでは家族全員がくつろげるのかをチェックするのがオススメです!