細部までこだわりが満載!オーストラリアで発見したラグジュアリーなキャンピングトレーラー
アウトドア大国であるオーストラリア。ホリデーともなれば多くのキャンピングトレーラーの姿が見られるが、その中でもひときわ目を惹くラグジュアリーな一台があった。
今回は、そのキャンピングトレーラーのオーナーご夫妻の妻・ケリーさんにお話を伺うことに。
気さくな人柄で、こだわり抜いてオーダーされたというキャンピングトレーラーについて詳しく話してくださった。
目次
こだわり抜いたラグジュアリーなキャンピングトレーラー
―キャンピングトレーラーとしてはめずらしいシックな外観ですが、あえて選ばれたのでしょうか。
外観に関するこだわりは特になかったのですが、内装や大きさを考慮した結果、たまたまこの外観のものに行きつきました。
トレーラーの外観は一般的に白や黒が多いので、偶然とはいえ、めずらしいシックなこの外観は気に入っています。
ステップは、移動中はエントランスに収納しています。使う時もさっと取り出して置くだけなので楽ちんですね。キャンプ地に着いた時も簡単に出入りできますよ。もちろん、出発する時もスムーズです。
このトレーラーは、私たち夫婦それぞれのこだわりがたくさん詰まっている特注品です。
家にあってもおかしくない目隠しのスクリーンもその1つ。
一般的に、ドアの目隠しは古いタイプのトレーラーだとカーテンですし、新しいタイプのトレーラーでも何も付属していない場合がありますよね。
でも、私たちは使い勝手もデザインも良い目隠しが欲しいと思ったので、このスクリーンに決めたんです。しっかり固定されているので、移動中にガタガタ動くこともありません。
手すりはこれより短めのものが主流ですが、長い方がつかまりやすいし安心だと思ってこちらをチョイスしました。
家のように快適にくつろげる室内スペース
―内装についても詳しく教えてください。大きな椅子やベッドが印象的ですね。
室内には、キャンプ中にくつろげる大きな椅子を置きました。
今でこそ夫婦ともにお気に入りのスペースですが、実のところ、夫は一般的なラウンジ(簡易的なテーブルと椅子が置いてあるスペース)が欲しいと言っていたんです。私は大反対しましたけどね。ラウンジだと足を伸ばすのが難しいので。どうしたって移動中は足を伸ばせないのだから、キャンプをしている間はゆっくり過ごしたいと思って、ラウンジよりも大きな椅子を置くことを提案したんです。
私の提案むなしく一度は結局ラウンジになったのですが、しばらくたってから夫が「やっぱりラウンジじゃない方が良かったかも」なんて言い始めたので、ラウンジを取っ払い、この椅子を置きました。最初から私の言うことを聞いておけば良かったのにね(笑)
椅子は固定していませんが、重さがそこそこあるので移動中も動くことはありません。多少位置がズレるくらいで、ぶつかったりする心配もありませんね。
椅子の下が収納になっているのは、ラウンジがあった時の名残。収納に使えそうなので、そのまま残すことにしたんです。
椅子を置いているスペースは外に拡張することができます。椅子に座って足をいっぱい伸ばしても、何の問題もなくその前のキッチで料理ができるんですよ。
入ってすぐの壁にはスイッチがあるので、押すだけであっという間にスライドさせられます。
前方部はベッド。ここも外に拡張できるようになっているので、キャンプ中は広々とした空間で休めるようになっています。
ベッド周りのこだわりは、左右に小さいテーブルスペースを作ったことと、充電ポートを設置したことですね。本や携帯を置いたりできますし、寝る前にベッドから動かないで充電できたら便利なので。
あとは、あえてベッドの頭側には窓がこないようにしています。朝日で目覚めたいという人もいると思いますが、私たちの場合は休日はゆっくり寝坊したいですから。
その代わり、頭側はクッション素材の壁にしました。ベッドに座っている状態でもゆったりとした気持ちになれるんです。
また、私たちはベッドで寝たままテレビを観るのが大好きなので、テレビはこだわりの大型タイプ。大画面で観ると迫力がありますし、ベッドからだけでなく、椅子からも見やすいですから。
ちなみに、普段テレビは収納しています。
収納については、かなり悩みました。薄型の大型テレビは倒れやすく重さもあるので。立てたまま安全に収納できる方法を話し合った結果、使わない時はすっぽり収納しておくことにしたんです。
収納の蓋は手動で開けるんですが、そこからはスイッチ1つで自動で上がってくるんです。
テレビがしまってあるなんて、言われないとわからないでしょう?こだわりがたくさんあったので、オーダーしてから納品まで時間がかかりました。
こちらのデスクは、本来の予定では、書き物をしたり、パソコンをいじったりするつもりだったんですが、今は見ての通り、物置スペースになってしまいました(笑)
キッチンの設備も充実。たっぷり入る収納スペースも
―キッチン周りについてはいかがでしょうか。
ガス周りには、4口コンロとグリル、そしてオーブンがあります。使わない時は蓋をすることで、テーブルとしても使えるんですよ。
においを気にして外で料理する人は多いですが、私たちは特にこだわっていません。室内で料理をすることもありますし、今日のように友人とキャンプを楽しんでいる時は、外でバーベキューをすることもありますよ。
冷蔵庫の電源は3種類。ガス、ソーラーパネル、そしてコンセントにつなぐ24Vのものです。しかし、ガスはほとんど使わないですね。移動中はソーラーパネルを使って、キャンプ地についたら24Vに切り替えます。私たちはほとんどキャラバンパークに滞在するので。
電子レンジにもたくさん機能があるんですが、使いこなせていなくて、普通に温めることしかしていません。
トレーラー自体が広いので、キッチンの引き出しもたくさんあります。
モノをたくさん持ち運べるので、いろんな料理ができます。旅先で友達とパーティーを楽しむこともありますよ。
バスルームや天井の窓、調節できる照明など、細部にまでこだわりが
―こだわりが満載のトレーラーですが、特に気に入っている部分はどこですか?
一番好きなのは、バスルーム。シャワーの水圧がちょうど良くて、気分に合わせて調整もできるのもお気に入りです。通常のバスルームよりも明るいイメージですしね。
電気と換気扇のスイッチも最新鋭のもの。シャワールームの外にスイッチがあるタイプが一般的ですが、このトレーラーには、シャワールーム内にスイッチがあるんです。ちなみに、実は外にもシャワーがあるのですが、普段全く使わないので忘れていたくらい。
洗面台は、私のモノがいっぱいあってゴチャゴチャしていますが、家と何ら変わらない感じで使えています。
収納スペースがたっぷりあるのも便利です。特に気に入っているところは、移動中に使うモノとキャンプ中に使うモノを別々の場所に置いておけること。
移動中はモノが落ちないように戸棚や引き出しに収納しているのですが、滞在中はドアがない棚にモノを置いて、すぐ使えるようにしています。
洗濯スペースに関しても空間を有効に使いたかったので、トイレの上部に、タオルを置けるラックを設置するよう依頼しました。
このラック、さわってもらえればわかるんですが、温かいんですよ!電気で温める仕様で、冬でもシャワーの後にぽかぽかのタオルを使えるんです。天気が悪くて洗濯物が生乾きになった時も、ここにかけておけばすぐに乾きますよ。
天井の窓もお気に入り。このトレーラーは窓が少ないので、それを解消するため、天井に窓を3つ設置しました。
この窓のおかげでかなり明るいので、窓が少なくても気になりません。
ライトに関しても大満足しています。
今は日中なので少しわかりづらいかもしれませんが、ライトの色を変えることができるんですよ。明るくしたい時、少し落ち着いた雰囲気にしたい時など、その時の気分に合わせて変えられるのが良いですね。
―最後に、日本の読者に向けてメッセージをお願いします。
トレーラーは大きな買い物なので、どうせならと、たくさんのこだわりを詰め込みました。おかげで夢のようなホリデーが楽しめています。
皆さんも、お気に入りのトレーラーで、思い思いのキャンプを楽しんでみてくださいね。