キャンピングカー
【2025年、新モデル取材】プロボックスの屋根を拡大。シンプル車中泊仕様に。キャンパー厚木・パティック

2025年1月31日~2月3日に千葉・幕張メッセで開催されたジャパンキャンピングカーショー2025。
キャンピングカービルダー各社から新モデルが登場していましたが、それらの中でもひときわ異彩を放っていたのが本記事で紹介するキャンパー厚木のPattic(パティック)。
トヨタ・プロボックスの屋根を大胆に架装して屋根裏部屋のようなスペースを作っています。
なぜこのようなモデルを新発売したのか。特徴は?
ジャパンキャンピングカーショー2025の会場で、キャンパー厚木の亀井竜夫さん(以下、亀井さん)にお話しを聞きました。

キャンピングカーの価格は毎年上がる一方。軽キャンピングカーでも400万円台は当たり前。
ハイエースなどのバンコンだと600万円以上。トラックベースのキャブコンや輸入キャンピングカーになると1,000万円台かそれ以上。
やすやすと手が出せる価格ではありません。
「運転しやすいクルマで遠出して、シンプルに車中泊だけ楽しみたい。車両にそんなに多額のお金を払えない、という層に向けて作ったのがパティック。もともと社長の息子さんが仕事でプロボックスを使っていて、乗ってみるとすごく走りがいい。小型の商用バンなので車体サイズを気にせず運転できる。このプロボックスを車中泊しやすいように架装すればいいのでは、というアイデアから開発がスタートしました」(亀井さん)
そして価格はなんと約247万円から。プロボックスの中ではいちばん高いハイブリッドモデルをベース車に選んでも298万円(いずれも税込)からとなっています。

パティックでまず目を引くのは外観。屋根の上に箱が載っているように見えます。
「そのとおりで、プロボックスの屋根部分を切って、そこにボックス型の屋根裏スペースを設けています。もともとプロボックスはハイエースなどに比べて全高が低いので、屋根裏スペースのいちばん高い所でも高さは198cm。高さ制限のある駐車場や高架下もほぼどこでも通れるので、運転していて気を使わなくて済みます」(亀井さん)

ルーフ上のボックス以外に外装でベース車のプロボックスから変更・架装はされていないので、全長4,245mmで、全幅は1,690mm。
驚くことに、ホンダのフリード、全長4,310mm × 全幅1,695mmよりコンパクト。
高さだけでなく、全長と全幅も気にならないサイズなので、普段使いも、車中泊で行く不慣れな土地での運転もストレスフリーではないでしょうか。

ではパティックの室内はどうなっているのか。どこで寝るのか。
紹介していきたいと思います。
主な就寝スペースとなるのは、「1階」。
ペース車のプロボックスは、もともとセカンドシートを前に倒すことで広いフラットスペースが作れます。
パティックの「1階」はほとんどプロボックスのままで、就寝時は後部スペースで大人2名が寝られます。
快適に寝られるようにセカンドシートの背面と荷室部分にボードを入れて、さらにフラット化。
やわらかい素材を使っているので、マットなどを敷かない状態でも硬さは感じませんでした。

また、プロボックスはリアドア(リアゲート)を車外からしか開けられませんが、室内から開けられるように、リアドアの内側に開錠レバーとバーを増設(オプション、33,000円/税込)できます。
いちいち外に出てリアドアを開閉しなくていいので、車中泊先で後部スペースから景色を眺めたかったり、乗り降りしたりするときにも便利です。

そして気になるルーフ上のスペースですが、こちらはユーザーの好みに応じて、荷物置き場としても寝る場所としても自由に使えます。
荷物スペースとして使うなら、車中泊に持っていく装備やアイテムを全部入れておいて、『1階』は何も置かずに就寝専用にしてゆったり寝られるでしょう。
「ポップアップルーフにしなかったのは荷物の積載性を考えてのことです」(亀井さん)

『屋根裏』部分も就寝は可能。下に2名、ルーフ上に1名で、最大3名が車中泊できます。
「ただし、屋根上のボックススペースの高さは40cmなので、閉所恐怖症の人には向かないと思います」(亀井さん)

ベッドマットは折り畳み式。
畳んでいる状態だと室内高は135cmあるので、頭上を気にすることなく食事をしたりくつろいだりできます。

ボックススペースの最後部には、換気を考慮して開閉式のウインドウを設置。
網戸とシェードも付いています。
キャンパー厚木は、社名からもわかるように神奈川県厚木市にあるキャンピングカービルダー。
オリジナルのキャンピングカーを企画・製造・販売のほか、キャンピングカーの中古車販売やレンタカーサービスも行っています。
これまでPuppyシリーズというトヨタのカムロード(トラック)ベースのキャブコン(キャンブコンバージョン)や、軽キャンピングカー『Chippy』(チッピー)など、本格的なキャンピングカーを製作してきましたが、手軽に車中泊を楽しめるキャンパー仕様車を提供したいということで、商用バン・プロボックスをベースにしたバティックを新発売しました。
キャンピングカービルダー各社から新モデルが登場していましたが、それらの中でもひときわ異彩を放っていたのが本記事で紹介するキャンパー厚木のPattic(パティック)。
トヨタ・プロボックスの屋根を大胆に架装して屋根裏部屋のようなスペースを作っています。
なぜこのようなモデルを新発売したのか。特徴は?
ジャパンキャンピングカーショー2025の会場で、キャンパー厚木の亀井竜夫さん(以下、亀井さん)にお話しを聞きました。
手の届きやすい価格で、気軽に車中泊を

キャンピングカーの価格は毎年上がる一方。軽キャンピングカーでも400万円台は当たり前。
ハイエースなどのバンコンだと600万円以上。トラックベースのキャブコンや輸入キャンピングカーになると1,000万円台かそれ以上。
やすやすと手が出せる価格ではありません。
「運転しやすいクルマで遠出して、シンプルに車中泊だけ楽しみたい。車両にそんなに多額のお金を払えない、という層に向けて作ったのがパティック。もともと社長の息子さんが仕事でプロボックスを使っていて、乗ってみるとすごく走りがいい。小型の商用バンなので車体サイズを気にせず運転できる。このプロボックスを車中泊しやすいように架装すればいいのでは、というアイデアから開発がスタートしました」(亀井さん)
そして価格はなんと約247万円から。プロボックスの中ではいちばん高いハイブリッドモデルをベース車に選んでも298万円(いずれも税込)からとなっています。
Pattic(パティック)
乗車定員:5名
就寝定員:2+1名
車両サイズ:全長425 × 全幅169 × 全高198mm
ナンパー:4ナンバー
ベース車両:トヨタ・PROBOX(ガソリン・ハイブリッド全グレードを選択可)
価格:247万1,300円(税込:ガソリン 1300cc 2WD)~298万円(税込:ハイブリッドガソリン 1500cc&モーター 2WD)※オプション別
詳細はこちら▷キャンパー厚木HP
高さ制限2.1mの駐車場に入れます

パティックでまず目を引くのは外観。屋根の上に箱が載っているように見えます。
「そのとおりで、プロボックスの屋根部分を切って、そこにボックス型の屋根裏スペースを設けています。もともとプロボックスはハイエースなどに比べて全高が低いので、屋根裏スペースのいちばん高い所でも高さは198cm。高さ制限のある駐車場や高架下もほぼどこでも通れるので、運転していて気を使わなくて済みます」(亀井さん)

ルーフ上のボックス以外に外装でベース車のプロボックスから変更・架装はされていないので、全長4,245mmで、全幅は1,690mm。
驚くことに、ホンダのフリード、全長4,310mm × 全幅1,695mmよりコンパクト。
高さだけでなく、全長と全幅も気にならないサイズなので、普段使いも、車中泊で行く不慣れな土地での運転もストレスフリーではないでしょうか。
気になる室内はどうなっているのか

ではパティックの室内はどうなっているのか。どこで寝るのか。
紹介していきたいと思います。
「1階」はほぼプロボックスのまま
主な就寝スペースとなるのは、「1階」。
ペース車のプロボックスは、もともとセカンドシートを前に倒すことで広いフラットスペースが作れます。
パティックの「1階」はほとんどプロボックスのままで、就寝時は後部スペースで大人2名が寝られます。
快適に寝られるようにセカンドシートの背面と荷室部分にボードを入れて、さらにフラット化。
やわらかい素材を使っているので、マットなどを敷かない状態でも硬さは感じませんでした。

また、プロボックスはリアドア(リアゲート)を車外からしか開けられませんが、室内から開けられるように、リアドアの内側に開錠レバーとバーを増設(オプション、33,000円/税込)できます。
いちいち外に出てリアドアを開閉しなくていいので、車中泊先で後部スペースから景色を眺めたかったり、乗り降りしたりするときにも便利です。
『屋根裏』は収納または就寝スペース

そして気になるルーフ上のスペースですが、こちらはユーザーの好みに応じて、荷物置き場としても寝る場所としても自由に使えます。
荷物スペースとして使うなら、車中泊に持っていく装備やアイテムを全部入れておいて、『1階』は何も置かずに就寝専用にしてゆったり寝られるでしょう。
「ポップアップルーフにしなかったのは荷物の積載性を考えてのことです」(亀井さん)

『屋根裏』部分も就寝は可能。下に2名、ルーフ上に1名で、最大3名が車中泊できます。
「ただし、屋根上のボックススペースの高さは40cmなので、閉所恐怖症の人には向かないと思います」(亀井さん)

ベッドマットは折り畳み式。
畳んでいる状態だと室内高は135cmあるので、頭上を気にすることなく食事をしたりくつろいだりできます。

ボックススペースの最後部には、換気を考慮して開閉式のウインドウを設置。
網戸とシェードも付いています。
あらためてキャンパー厚木とは
キャンパー厚木は、社名からもわかるように神奈川県厚木市にあるキャンピングカービルダー。
オリジナルのキャンピングカーを企画・製造・販売のほか、キャンピングカーの中古車販売やレンタカーサービスも行っています。
これまでPuppyシリーズというトヨタのカムロード(トラック)ベースのキャブコン(キャンブコンバージョン)や、軽キャンピングカー『Chippy』(チッピー)など、本格的なキャンピングカーを製作してきましたが、手軽に車中泊を楽しめるキャンパー仕様車を提供したいということで、商用バン・プロボックスをベースにしたバティックを新発売しました。