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トイレ不要のユーザーにもおすすめ!空間を広く使えるアルペジオのハイエース・バンコン「VIVO」

トイレ不要のユーザーにもおすすめ!空間を広く使えるアルペジオのハイエース・バンコン「VIVO」

北海道のほぼ中央、雄大な大雪山を望む旭川市で特殊車両やキャンピングカーを製作しているアルペジオ。

ハイエースをベースに、ふたり旅向け、ファミリー向け、アウトドアレジャー向けなどさまざまなモデルを展開しますが、今回ご紹介する「VIVO(ヴィーヴォ)」は広さにこだわった1台。

ベース車両が同じなら広さも同じだろうと思いきや、さまざまな工夫で開放感あるレイアウトを実現しています。

レイアウトには、同社のオリジナルモデル「Repeat(リピート)」と「Relax(リラックス)」の長所を織り交ぜているそう。

“いいとこ取り”のヴィーヴォ、どんな特徴があるのでしょうか。

ハイエースにアウトパネルをプラス


VIVOの外装

ベース車両は同社ではお馴染み、トヨタ・ハイエース スーパーロング(キャンパー特装車)。

ガソリンまたはディーゼルから選べます。

VIVOのアクリル窓

エクステリアにキャンピングカーらしさをプラスしているのが、右後方に装着されたアクリル窓付きのアウトパネル。

アクリル窓にはシェード&網戸が内蔵されており、ベース車純正の窓よりも便利に使うことができます。

乗降は左エントランスからで、全員が前向き乗車できる6人乗りです。

VIVO(ヴィーヴォ)
ビルダー:有限会社アルペジオ
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ・ハイエース スーパーロング キャンパー特装車
乗車定員:6名
就寝定員:3名
全長:5,380mm
全幅:1,910mm
全高:2,400mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:税込7,053,234円~(ガソリン)
公式サイト:アルペジオHP



空間の広がりを感じさせるレイアウト


VIVOの内装

左スライドドアから乗り込むと、背の高い家具がなく、後方まで視界が抜けることに気づくでしょう。

同社の他モデルで見かけるマルチルームやクローゼットは、ヴィーヴォにはありません。

トイレなどを置けるマルチルームは便利ですが、車内に大きな構造物ができることになり、旅のスタイルによっては「まったく使わない」という人もいます。

ヴィーヴォでは最小限の家具が、緩やかに空間をゾーニングするだけ。

前方はダイネットとギャレー、後方は横向きダブルベッドになっています。

家具の圧迫感がなく広々した印象を受けますが、頭上にはオーバーヘッドコンパートメントが並ぶなど、収納にもこだわりが。

細部を見ていきましょう。

家族でテーブルを囲めるダイネット


VIVOの内装全体

休憩時はセカンドシートを反転させることで、サードシートと向き合う対座ダイネットになります。

カップホルダー付きのダイニングテーブルは、前向き状態のセカンドシートの前に装着することも可能

前列に配置してデスクとしたり、中央に配置してダイニングテーブルとしたり、シーンに応じて使い分けられます。

人の動きの邪魔にならないよう半円形にカットされたテーブルは、見た目にも軽やかでおしゃれです。

リヤのダブルベッドは常設にも


VIVOの常設ベッド

ベッドは同社の「リピート」にならい、車に対して横向き方向。

アウトパネルで横幅を拡張し、長さ1,850mm×幅1,360mmのダブルベッドになっています。

マットを取り外せばリヤゲートまで通り抜けることもできますが、寝具を敷いて常設ベッドとして使ってもいいですね。

VIVO一人用ベッド

また、ダイネットはシートを展開することで大人1名用のフロアベッドに。

長さ1,850mm、幅は最大900mmのシングルベッドとなり、リヤと合わせて大人3名が就寝可能です。

冷蔵庫&電子レンジが標準装備のギャレー


ダイネットから車内の全体

ギャレーは車両中央部、エントランス脇に位置します。

各16Lの給排水タンクを備えたステンレスシンクは、使わないときはアクリル蓋を閉めてフラットにできます。

給排水タンク

エントランスドアから取り出せる位置にタンクが収納されているので、水の処理も簡単です。

VIVOのギャレー

シンクの隣には、49Lのベバスト冷蔵庫を標準装備

その上の作業カウンターにはカセットコンロなどを置くことができます。

VIVOの電子レンジ

助手席後ろには600W電子レンジが標準装備され、ダイネットからも手が届きます。

ちょっとした温め直しのほか、電子レンジで下ごしらえができると時短になり、本格調理をしたい人にも便利です。

収納スペースにもこだわりが


大型のクローゼットはありませんが、車内にはそれを補う工夫が満載です。

VIVOの収納

ダイネットからベッドルームにまでぐるりと続く上部収納棚は、全部で6個。

また、リヤベッド下の空間は、扉付きの収納棚になっています。

リアの収納

収納スペースを小分けにすることで荷崩れを防ぎ、日用品の整理に役立ちます。

外からさっと取り出したいものを入れるため、リヤには扉のないストックボックス(オープンラック)も。

リヤゲートから戸棚に手を伸ばしたときの扉の開閉方向など、細かい気配りが行き届いています。

また、電源類をサードシートの下に収めることにより、収納キャビネットをすべてユーザーの自由に使えるようになりました。

VIVOリアからの様子

もちろん床面には大型のキャンプ道具なども搭載可能。

前述のとおりベッドマットは取り外し可なので、背の高い荷物も積むことができます。

充実した標準装備品のおかげで後付け不要


電源には2台のサブバッテリーと1500W正弦波インバーター、外部充電システムを標準装備。

室内にはAC100Vコンセント・DC12Vソケット・USB ポートを備えます。

ユーザーの利便性を考慮し、後付けが大変なアイテムはあらかじめ装着。

テレビ専用天吊りラック、19型液晶テレビ、MAXXFANベンチレーター、FFヒーターが標準装備になっています。

VIVO各種スイッチ

各種スイッチはエントランス脇のギャレーキャビネットに集約。

乗降時に車外からもオン/オフできる、とても便利な位置にあります。

まとめ


大型の家具を排して、広がりを感じられるようにしたヴィーヴォ。

それでいて収納スペースも犠牲にせず、各所に分割して日用品を整理できます。

もし夫婦などのふたり旅なら、ダイネットはそのままに、リヤを常設ベッドとして使えます。

公共設備の整った日本では、車内トイレは必要ないという人にも適したレイアウトです。

人によっては不要となる設備を思いきってカットしたことによる、空間の余裕。

「こんな車を探していた!」そんなユーザーがきっといるはずです。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。