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【新発売ポータブル電源、取材】安くなって、軽くなって、さらに高出力に! Eco Flow / DELTA 3 Maxシリーズ

【新発売ポータブル電源、取材】安くなって、軽くなって、さらに高出力に! Eco Flow / DELTA 3 Maxシリーズ

車中泊やキャンプをはじめとしたアウトドアレジャーに、そして最近では防災ツールの一つとして注目されているポータブル電源。

各メーカーから多くのモデルが発売されていますが、中でも世界140カ国で500万人以上のユーザーがいてトップブランドの一つとなっているのがEco Flow株式会社(本社:東京都中央区、以下エコフロー)です。

これまでRIVERシリーズやDELTAシリーズを次々とリリースしてきましたが、

最新モデルとして2025年9月24日に新発売されたポータブル電源が「DELTA 3 Maxシリーズ」。

前モデルのDELTA 2 Maxより軽く、価格も下がって、出力はアップしての登場です。

発売に先立って新製品発表会が開かれたので取材してきました。

大人気モデル「DELTA 2 Max」の後継機種


 DELTA 3 Maxシリーズ発表会

ポータブル電源というのは、持ち運びできるインバーター付きのバッテリーのこと。

蓄えた電気でスマホやパソコン、扇風機、液晶テレビ、ドライヤーや電子レンジなどの電気製品を稼働できます。

家庭用コンセントの代わりの電源となるので、外部から電気を引き込めない場所での車中泊時や災害などによる停電時の代用電源として、ここ数年急速に普及が進んでいます。

今回エコフローから新発売されたのはDELTA 3 Max PlusとエントリーモデルのDELTA 3 Max。

先に発売されていたDELTA 3の大容量版で、DELTA 2 Maxシリーズの後継機種。

エコフローの容量2,000Whクラスのポータブル電源としては約2年ぶりとなる新製品です。

大きければ大きいほどたくさん電気を使える電力容量は、DELTA 3 Max PlusもDELTA 3 Maxも2,048Wh。

これは例えば100Wの電球なら20時間超、点けっぱなしにできるということです。

定格出力はDELTA3 Max Plusが3,000W。DELTA3 Maxは2,200W。

定格出力が高いほど消費電力が大きい家電が使えます。

自宅でも車中泊でも使いそうなもので消費電力が大きい家電だと、ドライヤーが800W~1200W、電子レンジだと800W~1500W、電気ケトルは800W~1300W。

DELTA3 Max PlusまたはDELTA3 Maxなら、ほぼどんな家電もラクラク使えるし、組み合わせにもよりますがドライヤーを使いながら電子レンジや電気ケトルを同時稼働といったことも可能。

気兼ねなくいろいろな家電を長時間使える大容量・高出力のポータブル電源です。

前モデルから進化したポイントは


キャンピングカーに乗せたDELTA 3 Max

前シリーズの最強版・DELTA 2 Max Sは、本体サイズ497 x 242 x 305mm、電力容量が2,048Wh、定格出力は2,000W、メーカー希望小売価格が25万4,100円、重量約23kgでした。

DELTA3 Max Plusは本体サイズ494 x 242 x 305mm、電力容量2,048Wh、定格出力3,000W、メーカー希望小売価格24万9,800円、重量約22.1kg。

DELTA3 Maxは本体サイズ494 x 239 x 305mm、電力容量2,048Wh、定格出力2,200W、メーカー希望小売価格20万9,980円、重量約20.3kg。
DELTA 2 Max S DELTA3 Max Plus DELTA3 Max
本体サイズ 497 x 242 x 305mm 494 x 242 x 305mm 494 x 239 x 305mm
電力容量 2,048Wh 2,048Wh 2,048Wh
定格出力 2,000W 3,000W 2,200W
重量 23kg 22.1kg 20.3kg
価格 25万4,100円 24万9,800円 20万9,980円

比較すると、サイズはほぼ同じで、電力容量も変わらず。

出力は上がって、価格と重さは下がっています。

なかなかの進化ではないでしょうか。

また、実際に新製品発表会場でDELTA3 Max PlusとDELTA3 Maxを持ち上げてみたところ、

「軽々と」とは言えませんが、普通の成人男性なら難なく持ち運べる重さだと感じました。

前面パネルに出力端子を集約


キャンピングカーに乗せたDELTA 3 Max

DELTA3 Max PlusとDELTA3 Maxでは使用頻度の高いAC・USBポートを前面パネルに集約。

これにより、コンセントがいくつ余っているか一目でわかる上に、本体を動かして家電のコンセントを差し込む手間も減ります。

DELTA 3 Maxのパネル

また、前モデルでは側面にあった排気口も前面パネルに移動。

横向きに壁にピッタリ設置しても排気口を塞いでしまうことはありません。

狭い車内で使うときに便利な設計ですね。

4つの方法で素早く充電


ソーラーパネル

既存モデルの踏襲になりますが、DELTA3 Max PlusとDELTA3 Maxも充電方法が多様。

通常の①家庭用コンセントからの充電をはじめ、②走行充電、③ソーラー+走行充電、④ソーラー充電の4種類の充電方法があります。

家庭用コンセントからは約108分、EcoFlowの走行充電器・Alternator Charger(800W、別売り)の場合は約2.6時間、ソーラーパネル+走行充電(1,800W、別売り)だと約1.2時間、ソーラー(500Wのソーラーパネル×2、別売り)のみだと約2.5時間で満充電できます。

次に、DELTA3 Max PlusとDELTA3 Max、それぞれの特徴を見ていきましょう。

DELTA3 Max Plusの特徴


DELTA 3 Maxシリーズ

前述しましたがDELTA3 Max Plusは、電力容量2,000Whクラスの製品の中では突出している定格出力3,000Wを実現

単純計算すると消費電力1,000Wの家電なら3つ同時に稼働できるということなので、「電子レンジを使用中は、電気ケトルでお湯を沸かすのはちょっと待って……」といった車中泊でありがちな手間や心配はほぼなくて済みます。

もう一つ、DELTA3 Max Plusならではの特徴として挙げられるのが『AC出力の分割制御』。

4つあるAC出力を2つ(AC1 / AC2)に分けて、別々にオン/オフできる機能

例えば車中泊時に、車載用冷蔵庫は動かしたままで、照明はオフにするといった選択をポータブル電源側で行えます(専用のスマホアプリでも可能)。

エクストラバッテリーで容量アップも


DELTA3 Max Plus専用のエクストラバッテリー

また、もっと大容量の電力を使いたいという人向けに、DELTA3 Max Plusには専用のエクストラバッテリー(拡張用バッテリー、別売り)も用意。

DELTA3 Max Plusの大きさ

最大10,240Whまで容量を拡大できます。

DELTA3 Maxにはエクストラバッテリーが付けられないので、将来的に容量を拡大する可能性があるなら、あらかじめDELTA3 Max Plusを選んでおいた方が無難でしょう。

DELTA3 Maxの特徴


DELTA3 MaxはDELTA3 Max Plusのやや廉価版。エントリーモデルという位置付け。

2,048Wh大容量& 定格2,200W高出力。

エントリーモデルとはいえ、電子レンジや電動工具といった高出力機器をラクラク稼働できます。

AC(家庭用コンセント)やUSBを含む9つの出力ポートを搭載。

SiCパワー半導体をインバーターに採用することで、92%の高い変換効率を実現、さらにCTC構造を採用した堅牢設計を取り入れることで、前モデルよりも性能アップしています。

新発売記念セールを要チェック


キャンピングカーに乗せたDELTA 3 Max

正式発売は2025年9月24日。

デザイン性や使い勝手を考えたホワイトモデルやキャスター付きモデルも追って発売予定とのことです。

発売記念として、クーポンなどで組み合わせによって40~50%割引になるセールを実施。

各ECサイトやエコフローの公式ストアをぜひチェックしてみてください。


EcoFlow DELTA 3 Max Plus EcoFlow DELTA 3 Max
メーカー希望小売価格 249,800円(税込み) 209,980円(税込み)
容量 2,048Wh 2,048Wh
定格出力 3,000W(サージ6,000W) 2,200W(サージ4,400W)
AC出力 最大2,000W x4 最大2,000W x4
USB-C出力 140W最大 x1 / 45W最大 x2 100W最大 x1 / 30W最大 x2
USB-A出力 18W最大 x1 18W最大 x1
シガーソケット出力 126W最大 x1 126W最大 x1
アンダーソン出力 378W 最大 x1 378W 最大 x1
AC入力 1,500W 1,500W
DC入力 ソーラー(XT60、500W x2) ソーラー(XT60、500W x1)
本体充電時間(AC) 約108分(0%~100%) 約108分(0%~100%)
容量拡張 最大10,240Wh 非対応
重量 約22.1kg 約20.3kg
サイズ 494 x 242 x 305 mm 494 x 239 x 305mm
保証期間 5年 5年

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。