キャンピングカー
段違い二段ベッドと独立マルチルームが魅力!最後尾までのウォークスルーを可能にしたアルペジオ「カノン」

北の大地でキャンピングカーをつくる「アルペジオ」
どこまでも続く道路に雄大な景色、豊富なキャンプ施設──キャンピングカー旅の理想郷として毎年訪れる人も少なくない北海道。
アルペジオは旭川市でキャンピングカーや特殊車両の架装・販売を行う専門店です。
救急車や介護車両も手がける高度な技術力は、キャンピングカーの製造にもいかんなく発揮されています。

今回ご紹介する「カノン」は、独自レイアウトが光るハイエース・バンコン。
車両後部まで常時ウォークスルー可能な動線や、ユニークな配置の二段ベッドに注目です。
KANON(カノン)
ビルダー:有限会社アルペジオ(ARPEGGIO)
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ・ハイエース(スーパーロング ハイルーフ キャンパー専用車)
乗車定員:6名
就寝定員:3名
全長:5,380mm
全幅:1,920mm
全高:2,400mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:税込6,464,623円~(4WD AT ガソリン)
公式サイト:アルペジオHP
家具を左右に分けた「カノン」のユニークレイアウト

車内で目を引くのは、後部まですっと伸びる通路と、段違いに配置された常設二段ベッド。
車両左側にダイネット、右側に二段ベッドと空間を分けることで、昼夜を問わない通り抜けを実現しました。
最後尾にはマルチに使えるプライベートルームがあります。
車内に仕切り壁を設けただけの2ルーム仕様とは異なり、完全個室のためバックドアを開けても中が見えません。
人目が気にならず、トイレや着替えにもぴったりの空間になっています。
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通路を邪魔しないコンパクトなダイネット

走行時に前向き乗車ができる左側シートは、背もたれを反対側に動かすだけで対座ダイネットになります。
折りたたみテーブルを挟んで2名が対面できるスタイル。
さらに二段ベッドの下段を横向きベンチとして使えます。

テーブルは必要に応じて天板を拡張できるほか、カップホルダーやタブレットホルダーを備えます。
ダイネットはフロアベッドを兼ねているため、就寝時にはテーブルの足をたたんで壁に固定します。
工夫が凝らされた常設二段ベッド

カノンの大きな特徴、ユニークな配置の常設二段ベッドは必見。
垂直方向に二段を重ねるのではなく、少しずれた位置で二段になっています。
これにより、それぞれの上部・下部空間を有効活用。
前方ベッドは上部が空いているため開放感抜群で、普段は横向きシートとして使うことができます。

逆に後方ベッドは下部が空いているため、冷蔵庫などが配置されています。
さらにダイネットを展開することで1名用のベッドとなり、合計で大人3名が就寝可能です。

上部のオーバーヘッド収納は半透明のアクリル扉タイプと、中身が見えないタイプがあり、用途に応じて使い分けられます。
下段ベッドの下は引き出し式収納になっており、寝具などかさばるものの収納にぴったりです。
電子レンジ&ガスコンロ完備のギャレー
ギャレー設備は車両後部にまとめられ、身体の向きを変えるだけですべての調理器具に手が届く配置になっています。

写真シンクは生産終了となり、別タイプのシンクが取付けられます。
左キャビネットには、シンク一体型シングルバーナーがすっきり格納されています。

給排水タンクは各19Lで、バックドアを開けたときにすぐアクセスできる位置にあります。

上段ベッドの下にあたる右キャビネットには、49Lサイズのベバスト冷蔵庫を標準装備。

600Wの電子レンジも標準で備えるので、旅先で買った惣菜の温めから、ガスを使った加熱調理まで食事のバリエーションが広がります。
プライバシーが守られるマルチルーム
独立したマルチルームもカノンの大きな特徴。

ポータブルトイレを標準装備し、前述のとおりバックドア側にも壁があるため、周囲の視線を気にせずいつでも使うことができます。
また、床付近に専用ドアを設け、ブラックタンクの搬入出がラクにできるようになっています。

バックドアを開ければすぐにアクセスできるため、トイレの後処理が簡単です。
後から足すものがほぼない充実装備

中央の通路を邪魔しないよう、凹凸のないすっきりしたレイアウトが特徴のカノンですが、装備品はかなり充実しています。

電源はサブバッテリー2台と1,500W正弦波インバーターを標準装備。

室内にはAC100Vコンセント・DC12Vソケット・USBポートを備えます。

同じく標準装備の19インチの液晶TVは、専用の天井吊り式テレビラックにジャストフィット。
天井にはマックスファン(ルーフベンチレーター)を標準で備えます。

オプションでクーラーの設置も可能で、その場合もキャビネット内に収まるよう、あらかじめデザインされています。
まとめ
二段ベッドの圧迫感や閉塞感を解消し、十分な上部空間をとることを可能にしたユニークレイアウト。
デイモードとナイトモードでほとんど動線が変わらないデザインは、昼夜を問わずすべての設備、収納にアクセスできることを意味します。
毎晩の荷物の移動や、悪天候時のベッド展開に困っていたユーザーの乗り換えにもおすすめできます。
ひとりひとりに独立したベッドがある快適さ、一度経験したらダブルベッドに戻れなくなりそうです。