【RV ビックフット】A.C.SプルミエM5.7
RV ビックフット「A.C.SプルミエM5.7」
「A.C.SプルミエM5.7」は、RVビックフットが製作する、ハイエーススーパーロングベースのキャブコンだ。従来のA.C.Sプルミエ5.6をご存知の方はいるかもしれないが、そのモデルから全長がさらに10cm長くなっている。レイアウトはほぼ同じだが、家具を無垢調材で製作しているところも手が加えられているようだ。
RVビックフットは様々な種類のキャンピングカーを取り扱っているが、「RVビックフットと言えばやはりACSシリーズ」と言う人が多いのではないだろうか。
ACSシリーズは、大容量のバッテリーとソーラーシステムを使用する地球にやさしいキャンピングカーだ。ガスは使わず室内は全てオール電化、キッチンはIH仕様になっている。環境のためだけでなく、太陽光で自家発電できるACSシステム搭載のこの車なら災害時や停電の時も安心だ。
A.C.SプルミエM5.7(エーシーエス プルミエ エム5.7)
ビルダー:RVビックフット
タイプ:キャブコン
ベース車両:ハイエーススーパーロング
価格:¥7,670,000〜
乗車人数:6名
就寝人数:大人3名
全長:5,700mm
全幅:1,950mm
全高:2,680mm
外装
洗練された優雅な見た目
見た目からしてとても優雅な印象を与えるこの車。バンクレスになっていて、シェルはハイエースのフロントラインを延長した自然で美しい形になっている。5.7mもある全長は、インパクトも大きい。フェリーに乗る際は車体が6m以上になると値段が大幅に上がるので、例えば北海道へ車旅に行こうと思ったらこの大きさはギリギリちょうど良いのかもしれない。
ハイエースがベースのため、このサイズのキャブコンによくあるカムロードベースに比べてトラックっぽさがなく、動力性能が非常に高いのも良い。
キャブコン最大の発電量
車上部には「A.C.SプルミエM5.7」の最大の売りでもある太陽光発電システムが標準装備されていてキャブコン最大級の発電量を誇る。ソーラーパネルはOPをつければ最大753Wまで搭載可能だ。
これらパネルは家庭用ソーラーパネルで、屋根全面についているためいつでも太陽の光をたっぷりとためておくことができる。エアコンや冷蔵庫の稼働のためにわざわざエンジンをかける必要もない。
また、台風や地震などの災害時には家の電気系統がストップしたりガソリンスタンドも機能しなくなる可能性がある。そんな時にもこの車は避難所として機能する頼れる存在になるだろう。
電装系で標準搭載されているものは、12V充電ソーラーパネルが155W×2枚、ソーラーパネルコントローラー、正弦波インバーター1500W、サブバッテリー105Ah×2、12V自動充電器25A、LED照明である。
天気の良い日であれば標準装備だけでも快適に過ごせそうだが、サブバッテリーが若干物足りないようにも感じるので大人数で過ごす方や不安な方はオプションを増やすのもありだ。
内装
ダイネット
外装・内装ともに自社一貫製作の「A.C.SプルミエM5.7」は車内細部までもそのこだわりを見ることができる。車内にはカーペットが敷き詰められ、白を基調とした高級感溢れるインテリアになっている。間接光がふんだんに取り入れ、全ての照明に省エネなLEDが使われている。
家具は全て無垢調材で製作されている。ソファーは対座ではなくL字型ソファが採用されていて、車というよりも家にいる感覚に近い。こちらには1名分の単座シートが追加できるので、急な増員やチャイルドシートが必要な場合も対応できる。
キッチン
エントランス後部に設置されるギャレーも白で統一されて清潔感がある。ホーロー製のシンクとIHコンロ、137L冷凍冷蔵庫、電子レンジが標準装備されていてキッチン周りが充実している。
ただ調理用のスペースが無く、IHコンロも1口しかないのが少し残念なところである。ギャレーコンソールには収納スペースがないため、食器の収納も別途考えなくてはいけない。
しかし装備は充実しているので、ちょっとした料理などであれば特に困ることはないだろう。調理はダイネットテーブルでしたり、手の込んだものを作るときは外でテーブルを広げてするのも良いかもしれない。
ベッドと収納
ベッド、185cm×130cmと大人2人がゆったりと横になれる大型サイズのリアベッドが常設されている。下は大型収納庫になっていて、大きな荷物も積載できるのが心強い。バンクベッドはないが、ダイネットのソファを展開してベッドにすればあと一人寝ることができる。
リアベッドには大きめの窓とコンセントがついていて居心地の良い空間となっている。また壁もおしゃれで特徴的だ。3方向にそれぞれオーバーヘッド収納まであるからもはや言うことがない。他にも収納はフロントの3方向と大きなフリールームがある。フリールームにはオプションでポータブルトイレや仕切棚を付けることも可能だ。
まとめ
従来モデルよりも10m大きくなった「A.C.SプルミエM5.7」は、車内が広くより快適になった。家具まで全て白で揃えられた高級感ある車内は誰もが好感を持つだろう。
また、ソーラー自家発電ができると言うのは、やはりこの車の大きな魅力の一つになる。中心地を離れて自然の中を旅する時など、次のスタンドまで距離が開いてしまう時も電気の使用を我慢する必要がない。また、近年更に増えてきた災害の対策にもなる。自然災害の多い日本だからこそ、事前にしっかりと対策しておきたい。需要は今後も増えていくことだろう。