大自然の中をキャラバンで行く!【キャンピングトレーラー旅行記inオーストラリア#01】
みなさん、こんにちは。オーストラリアでキャンピングカー暮らしをしているアキです。
日本ではなかなかそういう人はいないと思いますが、オーストラリアでは生活している人や半年〜1年の長期でキャンピングカーで旅をする人は珍しくありません。
そんなことは可能なのか?実際の生活ぶりはどんなものか?私たちの生活を今回は紹介します。
我が家はGold star liberty tourです。
まずは外観からご紹介。
オーストラリアのキャンピングカーは大きく分けて2種類あります。まずは日本と同じで、車の部分と居住部分が同一のもの(RV)。そして車が居住部分を引っ張るもの(キャラバン)があります。私たちの家は後者のキャラバンです。
キャラバンの先端は車と繋ぐ重要なパーツが揃っています。一番先端のドーム部分が車と連結し、2本の鎖も繋ぎます。
黒いケーブルを車に繋ぐことで、移動中キャラバン後部とサイドにあるライトが必要時に点灯するようになります。ハンドル付きの車輪は車と切り離した時にキャラバン前方部を安定させるために使用します。
キャラバンの前方部には大きな荷物入れがあって、日常使いしない大きな物はここに収納しています。
ドア側にはオーニングと言う日よけがついているので、キャンプをする時の日よけや雨除けとして使用します。
後部にはスペアタイヤがあります。
では、いよいよ気になる内部の紹介です。
入ると目の前にはラウンジがあり、ここで食事を楽しんだりゆったりとくつろぎます。最大4名まで座れます。ですが大人だと3名が限界かもしれません。2名だとかなりゆったりです。
私たちのお気に入りの1つがこのテーブル。
真ん中の丸い部分を開くとハンドルが入っています。
このハンドルは高さ調整のためでもありますが、一番下まで下げるとベッドになるんです。
子供なら2人、大人1人でも十分な大きさです。何人か友人を招待して泊まって頂いたのですが、寝心地が良かったと喜んでもらえました。ゲスト用のブランケットなどはカウチの下が収納スペースになっているので、そこにしまっています。
寝室はキャラバンの前方部に位置しています。ベッドはクイーンサイズなので、私と彼が横になっても十分な大きさです。ベッドの両サイドと上部に収納があり、主に衣類などをしまっています。またベッドライトも左右に1つずつあるので、夜寝る前の読書をしたりする時に便利です。
カーテンがついているので、1人が早く寝てもう1人がまだ起きている時などすごく便利です。
続きましてキッチン。
4口コンロとグリル、そしてオーブンが備わっていて家と変わらない設備です。シンクの横にテレビがあるので見ながら料理もできます。電子レンジと冷蔵庫も完備。冷蔵庫は二人暮らしでは十分なサイズです。
キッチン上部はもちろん収納ですが、一番右端は音響セットが装備されています。テレビの元電源とラジオ、そしてCD・DVD、USBを入れて音楽や映画を楽しめます。スピーカーは収納の下の左右2カ所にあり、キャラバンとは思えないなかなかの音質です。
奥は洗面、トイレ、シャワーです。
私たちのキャラバンで大好きなところの1つはこのシャワー。一般的にオーストラリアのシャワーの水圧は弱めですが、日本人の私でも大満足の水圧。寒い時期でも温かいシャワーで安らげます。
水洗式トイレがあるので、トイレに困らなくていいのが安心ですね。臭いも気になりません。洗濯機も完備しています。
写真をみてお気づきだと思いますが、とても明るいです。窓が大きく天井部分も開くので、自然光が十分に入って来ます。また内装が明るい木目調なので、明るく穏やかな雰囲気にしてくれることもこのキャラバンに決めた理由の1つです。
窓は段階式で開くので、気温に合わせて調整して窓を開けます。そのままだと虫が入って来てしまうので、網戸を上から引っ張ります。逆に下から引っ張るとスクリーンが出てくるので、日差しがきつすぎる時や夜間に使用します。
キャラバンの安全管理のため火災報知器と消化器も設置されています。火を使うので、安心ですね。
さて、ここまで見て皆さんは思ったかもしれません。「写真がキレイ過ぎる。本当にここで暮らしているのか?」 これまでの写真は全て私たちがキャラバンでを視察した時と引き取った時に撮影したものです。つまりまだ私たちが生活し始める前。失礼しました。
では、ここから生活感丸出しで日常生活をお話します。
キャラバン暮らしで重要なのは重さを気にすることです。重すぎると牽引するのは難しくなり危険性が増すので、重量制限があります。 なので、キッチンの収納グッズは軽い物を使うようにしています。
ゴミ箱をどこに置くかも悩みどころでした。最初はとりあえずごみ袋を消化器にぶら下げていましたが、私には届きづらいし臭いも気になる。
そこでこちらのごみ箱を購入。シンクの下にピッタリ収まります。ただ立てたまま移動してしまうと、この中で動いて破損する恐れがあるので移動の時は横に倒しておきます。ごみは移動前に基本は捨てますが、公共のごみ箱がない時には袋をしばってこぼれないようにします。
さて先ほど写真付きでトイレを紹介したので、私たちのキャラバンにトイレがついているのはお分かりですね。そこで疑問に思った方いるかもしれません。トイレの後始末はどうするのか?この質問にお答えします。
トイレの構造は基本的に一般家庭と同じですが、便器と下に汚物を収納する容器が設置されています。トイレを使用しない場合は基本この汚物収納容器の蓋をしめています。使用直前に蓋を開けて用を足します。そして汚物が下の容器に溜まっていく仕組みです。
この収納容器は外からしか取り出せないようになっています。溜まった汚物はダンプポイントと呼ばれる場所で捨てます。水道がダンプポイントには設置されているので容器の洗浄もできます。
汚物の容器は外側から取り出します。
女性の力でも楽に取り出せます。
取っ手がついているので抱えなくていいのが嬉しいです。
ダンプポイントは青い看板と大きな蓋が目印です。
このオレンジのノズルから汚物を捨てるので、外側に向きを変えて蓋を開けます。
汚物を捨て、脇にあるホースを使って内部も出来るだけキレイにします。
オーストラリアはアウトドアが盛んなので、公共トイレがあちこちにあり基本どこのトイレも清潔です。
ですので公共のトイレもよく使いますが、キャンプサイトによってはトイレがない所もありますし急に必要になることもありますね。やはりトイレがあると安心です。
夢のキャラバンを手に入れて移動しながらの生活を始めた私たちですが、もちろんいいことばかりではないです。実際に暮らすと不便に思うこと、大変に思うことも出てきました。
移動するときは物が落ちないように工夫しなければなりません。常に移動しながらの生活なので、パッキングとアンパッキングを繰り返すのは楽ではありません。
外でゆったりするためのアウトドアチェア。心地よくて好きなのですが、収納する場所がないので移動時はベッドにタオルを敷いてその上に置きます。
シャワー用品や石鹸などはすべて手洗いのシンクに入れます。
またシャワーホースが壁を擦って傷をつけないように、ノズルを袋に入れて床に置いておきます。
シャワーの扉はマグネットで閉じるだけなので、移動中に開かないようにロックをします。ロックと言っても元々は子供が冷蔵庫や引き出しを勝手に開けないようにするための簡易的なものです。
さらに私たちのアイディアで後から付け足したものがあるので、紹介します。
たくさんの収納があるのですが、やはりよく使うカバンやジャケットなど掛けられると楽だということでクローゼットの扉にフックを付けました。私はカバンを、彼はガウンをかけています。
こちらのトイレやシャワー使用時に必要な扉。
カーテン式なので移動中はどうしてもブラブラしてしまいます。移動中は閉めた方が良いのか、開けたままが良いのか迷いましたが何にしてもドアが動いてしまっていたので、いずれドアが壊れてしまわないか心配でした。
そこでフックを両サイドに付け足してロープを引っかけるようにしました。すると移動中にドアが動くことがなくなりました。
ちょっとしたアイディアで解決できるような問題であれば、まだいいのですがどうにもこうにもならないこともあります。
洗濯機がついているのですが、以前使用していた洗濯機より水を大量消費することが判明。普通の家と違ってキャラバンはもちろん水道に直接つながっていないし、貯水も限度があります。 この洗濯機の使用で、なんと一度の洗濯でタンクが空になってしまいました。
それどころかフルタンクでも水が足りず、途中で何度も補給が必要に。ということで洗濯は水のアクセスがあるところでしか出来ません。
水の補給はこんな感じです。
こちらも洗濯に関わる問題。洗濯をしたのはいいけど、キャラバンに洗濯竿はありません。
仕方なく私たちが使用したのは車にロープを張って干しました。干しづらいし、車を擦って多少汚れてしまうしで、私はとてもストレスを感じていましたが、嬉しいこともありました。野生のワラビーが遊びに来てくれたんです。
すぐ私たちに気づいて逃げてしまいましたが、カワイイ姿に癒されました。こういう時イライラしてた自分が小さく見えて「まぁいいか〜。」と思わせてくれるのがオーストラリアの大自然だと思います。
以上がオーストラリアでのキャンピングカー生活のレポートです。
オーストラリアでキャラバン旅に興味を持っていただけたでしょうか?
キャラバンでの生活の醍醐味はゆったりと大自然の中で暮らせることです。大変なこともありますが、様々な美しい景色や違う街並みを見ながらの生活は本当に楽しいです。
キャンピングカーをレンタルも出来るので、オーストラリアを旅行されるときホテルの滞在ではなくキャラバンで旅をされると一味違ったものになると思います。