キャンピングカー
軽バンを車中泊仕様にDIYした30代夫婦!1年半暮らしたエブリイを紹介

DIYするときにこだわったポイントや使ってみて後悔したポイントも紹介
車中泊と聞くと、大きなキャンピングカーやハイエースなどの大型バンを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、車中泊スタイルや予算、DIYの方法によっては、軽バンの方が適している場合もあります。
今回は、1年半かけて日本一周を達成した30代夫婦の軽バン・スズキエブリイを紹介します。
軽バンを車中泊仕様にDIYするときにこだわったポイントや、実際に使ってみて後悔したポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
軽バンを車中泊仕様にDIYして日本一周した30代夫婦

私たち夫婦は、車中泊仕様にDIYした軽バンで約1年半かけて日本一周しました。
日本一周に出る前から、2年ほど週末車中泊を楽しんでいた私たち。
結婚と同時に仕事を退職し、思い切って「日本一周の新婚旅行」の名目で出発しました。
日本一周に出ることが決まってから、まず悩んだのはベース車選びです。
憧れのハイエースにするか、小回りが利く軽バンにするか、それとも国産ミニバンにするか、とても悩みました。
半年ほどの話し合いの結果、費用節約の面から軽バンに決定!
軽バンを専門に扱う中古車販売店で購入しました。
おしゃれな軽バンに憧れていたものの、予算が限られていたのでシンプルなエブリイを選択。
「いかに安く快適に作れるか」にこだわって2人でDIYも楽しみました。
出来上がった車中泊仕様のエブリイは、室内が狭いものの、想像以上に快適な空間。
今回は、そんな私たちの車中泊仕様にDIYした軽バンを紹介します。
1年半の旅を経て感じた後悔ポイントも紹介しているので、これから軽バンをDIYして車中泊を楽しみたいと考えている方の参考になればうれしいです。
次のページ▷▷▷【車中泊仕様の軽バンエブリィの内装を大公開!】
軽バンを車中泊仕様にDIYした愛車を公開
ここでは、軽バンを車中泊仕様にDIYした愛車について、外装と内装の2つに分けて紹介します。
私たちが日本一周のお供に選んだ軽バンは、スズキ「エブリイ」です。
具体的には、2012年5月発売モデルの「エブリイPA」で、ハイルーフ仕様の車両を選びました。
車内空間を広くしたかったのでハイルーフは必須。
価格がルーフキャリアとセットで50万円を切っていたのが決め手でした。
1年半の旅を終えて少し時間が経ってから撮影しているため、かなり使用感があることをご了承ください。
車中泊仕様にしたエブリイの外装は

↑1年半、車中泊旅をした私たちのエブリイ。
まず、目に入るのが淡いグリーンのボディカラーではないでしょうか。
100均の刷毛・ローラー・絵筆を駆使して、自分たちで塗装しました。
使用したのはタカラ塗料さんが販売しているDIY用の塗料。
色は「グリーンソイビーンズ」です。
「あまり目立ちたくないけど、旅先であった人たちの記憶には残りたい」と考えていた私たち。
タカラ塗料さんには30種類以上のカラーラインナップがあり、どれにするかかなり悩んだ末、最後は塗料の名前に惹かれて決定!
淡くて優しいグリーンカラーが可愛らしく、周りの自然にもなじむので選んで大正解でした。
旅先でも「これ、自分たちで塗ったの!?」と驚かれたり、「可愛い色合いだね」と褒めてもらったりしました。
車中泊仕様にしたエブリイの内装は

内装は、外装のグリーンとマッチするように、ベージュを基調としました。
木材が思った以上に高価で、たくさん使うと予算オーバーになることから、使用を最小限にとどめました。
さらに、木材のなかでも手頃に購入できる「1×4材」を選ぶことで費用節約につなげました。
木の温もりを感じるおしゃれな天井にも憧れましたが、予算オーバーになるので断念。
結果、シンプルな見た目の内装が完成しました。
日本一周中は荷物がたくさんあったので、写真のようにすっきりしていなかったのですが、2人で生活できるほどの空間が確保できました。
軽バンで快適に車中泊できるようにこだわったこと3選
シンプルな見た目の内装ではあるものの、ただ簡易的に作ったのではなく、大事な部分はこだわってDIYした私たちの軽バン・エブリイ。
それまで週末に車中泊を2年ほど続けていた経験をもとに「ここはこだわりたい」という部分は、よく考えて設計しています。
ここでは、その中でも特にこだわったポイントを3つお伝えします。
軽バンで快適に車中泊できるようにこだわったポイントは、以下のとおりです。
• 変幻自在な居住空間
• 温度上昇を抑える換気扇
• プライバシーを確保できるカーテン
それぞれのポイントについて、詳しく説明します。
変幻自在な居住空間
こだわりポイント1つ目は、変幻自在な居住空間です。
軽バンは空間が限られているため、ハイエースやキャンピングカーのように居住空間と運転席や助手席を分けられません。
そのため、運転するときには、運転席と助手席の足元を確保しつつ、車中泊するときには居住空間を広くとれるように工夫しました。
木材で作ったベッドキットに伸縮可能なイレクターパイプ(スチールパイプにプラスチックをコーティングした軽くて丈夫な素材)をはめ込み、居住空間を変化させられます。

運転モードのときはこんな感じ。
黒いマットが敷かれている部分は、土足で入れるフリースペースにしました。

車中泊モードにするときは、手前にある黒いイレクターパイプを引き出しのように手前に引っ張ります。

助手席の背もたれを前に倒して、ベッドから引き出したパイプの上にマットレスを置いたら、居住空間が拡大。
マットレスの裏には厚さ12mmの合板が付いているので、沈み込まず安定感があります。
イレクターパイプは引き出しのように出し入れできるようにして、収納時にも場所を取らないように工夫しました。
車中泊時には、車内空間をフルに使えるようにしたことで、身長が約180cmある夫も足を伸ばして快適に睡眠できました。
温度上昇を抑える換気扇

こだわり2つ目は、温度上昇を抑えるためにDIYした換気扇です。
私たちは車内で自炊することを考えていたため、換気ができるように換気扇を作りました。
車内には食材やさまざまな生活用品を載せているため、換気は必須だと考えます。
雨の日や運転中も関係なく、常に換気できるように、窓の雨よけに収まるサイズで換気扇を作成。
ファンを3つ設置することで、コンパクトながらハイパワーで換気ができます。
ファンの部分には網戸のネットを挟み、嫌な虫対策もバッチリ。
狭い空間では、一匹でも虫が入るとかなり気になって辛いので、これも私たちにとって必須の対策です。

換気扇と反対側の窓には、雨よけに収まるサイズの網戸を設置。
空気の通り道を確保して循環させることで、かなり快適に過ごせました。
夏の寝苦しい夜も、この換気扇と網戸セットとミニ扇風機を使用してなんとか乗り切りました。
私たちと同じようにDIYしたキャンピングカーに乗っている旅人たちから「いいなぁ」と羨ましがられる率ナンバーワンのアイテムです。
電力はポータブル電源から常に供給される状態にしているため、充電がなくならない限りずっと稼働していました。
ちなみに、この換気扇は取り外しが可能。冬の寒い時期は取り外して少しだけ窓を開けて調理していました。
プライバシーを確保できるカーテン

こだわり3つ目は、プライバシーを確保できるカーテンです。
車内で寝るだけでなく、調理したり着替えたりするので、目隠しは重要。
週末車中泊をしていたときはその都度既製品のシェードを窓に貼っていたのですが、長期の車中泊旅で毎日のことになるならできるだけパッと済ませたいと考え、カーテンを設置しました。
シェードタイプだと、運転時には取り外してどこかに保管する必要がありますが、カーテンはその手間が不要なのもポイントです。
カーテンレールは、ニトリで販売している「カット自在カーブレール」を使用しています。
カーテンはもともと賃貸アパートで使用していたものをカットして再利用。
遮光カーテンだったので、明るい場所で車中泊しても外の光が気にならず快眠できました。
夜、暗い場所で車中泊をするときも、遮光カーテンなら外に明かりが漏れず、プライバシーが守られるのでとても安心感がありました。

カーテンを開けるとこんな感じ。
車内にカーテンがあると、一気に「お部屋感」が増す気がして、かなり気に入っています。
軽バンで車中泊旅をしてわかった後悔ポイント3選
軽バンを車中泊仕様にDIYするに当たり、かなり工夫を凝らしたつもりでしたが、実際に使ってみて後悔した部分もあります。
もし、もう一度軽バンを自分で車中泊仕様にするなら、ここは改善したいと思っている点を3つ紹介します。
• ポータブル電源の容量
• 居住空間の棚の位置
• マットレスカバーの素材
それぞれ解説するので、DIYしたあとに後悔しないように、ぜひ読んでみてください。
ポータブル電源の容量

後悔したポイントの1つ目は、ポータブル電源の容量が小さすぎたことです。
日本一周するに当たって、私たちはEcoFlowの「RIVER Pro」を購入しました。
容量は720Whです。
主に電力を使うのはポータブル冷蔵庫と換気扇。
どちらも常に稼働させておきたいと思い、ルーフキャリアにソーラーパネルを常設して、そこから充電できるように配線を組みました。
晴れた日は常にソーラーから充電されている状態なので、問題はありません。
使用電力よりも充電される電力が上回っているので、困ることなく使用できました。
問題は、曇りの日や雨の日です。
特に、雨が続いた日は最悪。
ソーラー充電されていない状態で冷蔵庫と換気扇を使用すると、1日もかからずに充電は0パーセントになってしまいました。
一応、走行充電も利用していましたが、私たちは長距離運転をあまりせず、あちこちに立ち寄りながら各地をめぐっていたので、満充電になることはほとんどありませんでした。
もしも、また日本一周旅に出る機会があれば、1000Wh以上の容量があるポータブル電源を購入したいなと思っています。
居住空間の棚の位置

後悔したポイントの2つ目は、居住空間の棚の位置です。
私たちは、タオルやメガネ、コンタクトなどの日常使いする小物をすぐに取り出せるように、居住空間に棚を作成しました。
メインの収納は、居住空間の床下にあります。
小物を使うときにマットレスを動かす手間が省けるので、頭上の収納自体は重宝したのですが、後悔したのはその棚の位置。
居住空間の4分の1ほどに作成したのですが、棚がある場所は天井がかなり低くなります。
そのため、もともと狭い居住空間がさらに狭くなってしまいました。
頭上の棚を作成するときは、天井を低くしてしまわないように、サイドに設置するべきだったとかなり後悔しました。
マットレスカバーの素材
後悔ポイントの3つ目は、マットレスカバーの素材です。
居住空間の床部分にあたる場所は、リビング兼キッチン兼ベッドとなる場所。
私たちは、元々賃貸アパートで使っていたマットレスを切って使うことにしました。

少しでもおしゃれな空間になるようにと、マットレスを包むカバーに合皮レザーを使用。
防水性はあるのですが、通気性はまったくないので、夏は肌に触れる部分からどんどん熱くなる。
座っているとお尻やひざ裏にじんわりと汗をかいてしまいます。
一方、冬はレザーがひやっとしていて思った以上に冷たい。
結局、寝るときはレザーが直接肌に当たらないようにシーツを敷いていました。
もしも新たにDIYする機会があるなら、防汚・はっ水加工などの機能が付いたファブリック素材の生地を使いたいと思っています。
まとめ
今回は、私たち夫婦が車中泊仕様にDIYした軽バンのこだわりポイントや後悔ポイントを紹介しました。
車中泊ブームが到来して、便利なアイテムがたくさん販売されているので、もちろん購入するのもいいと思います。
私たちは費用節約や自分たちの生活スタイルに合う空間にしたいという思いからDIYを選択しました。
実際に生活してみて気づく不便な部分や、初心者ならではの設計の甘さなどもありましたが、それもご愛嬌。
楽しく車中泊しているところを想像しながらアイデアを練る時間や、実際に手を動かして作業する時間もとても楽しかったです。