事故を起こさない!!長距離の旅で気をつけている5つのこととは?!
運転席周りの環境を整える
若い頃はどんな運転席に座っても、自分の体の方を運転席に合わせるようなことができた。
しかし、シートや運転姿勢に私は強い拘りがない方だと思うのだが、段々とそんなことも厳しくなってきて、不快に感じたり辛くなる機会も増えてきた。
自分のクルマのシートや着座位置など、運転する環境が自分にしっくりくるなら幸運だが、もう一つな場合もある。
幸いにも現在乗っているE25キャラバンはシートの形状が自分の体型に合っているのか、座り心地が良く、足元の広さや着座位置や視界などほぼ全てに於いて快適で、長時間座っていても(運転していても)何処か痛くなるようなことなどない。
特に何も手を加えてはいないが、長距離運転も大変楽にこなせる。それは大変ラッキーなのだと思う。
しかし、残念ながらバモスはそうでもない。軽自動車だから仕方がないのかもしれないが、シートのサイズ感がネアンデルタール系の骨格には今ひとつ合っていないような感じがする。
そして、座り心地がどうにもしっくりこない。
素の状態のシートでは、長時間運転していると左尻に不快感を感じ始め、痛いような痺れるような感覚が表れてしまう。
また、このタイプの車(足元に前輪のホイールハウスがある)の宿命で、ペダルは中央寄りに少しオフセット気味の配置となっているが、これはどうしようもない。
しかしそれだけではなく、フットレストがないため、左足は家にも職場にも居場所のないお父さんのような状態になってしまい、余計に体全体が不自然な体勢になってしまうような感じがする。
もしかしたら左尻に不快感を感じるのは、シートのせいだけではなく、ペダルの配置やフットレストがないことも関わっている可能性があるのかもしれない。
シートに敷く座布団類や背当ての類は、他の車で使っていた物も新たに購入してみた物も含め、いくつかを試してみた。
それでも決定打はなかなか見つからなかったのだが、最終的にこの二つの組み合わせに落ち着いた。
この立体的な座布団は普通に敷いただけではもう一つだったのだが、背当てを入れて少し前にずらして敷いたら良くなった。
それがポイントだ。
そして、座布団はシートカバーの下に入れてあるので、座る度にずれてしまうようなこともない。
そして、居場所のなかったお父さんではなくて、脚を伸ばしても膝を立て気味してもしっくりこなかった左足には、2×4の端材でフットレストを作り、定位置を提供した。
この組み合わせを編み出すまでに試行錯誤を繰り返し、納得行くまで時間もかかったが、これでかなりしっくりくるようになり、バモスの運転環境は格段に改善された。
面倒でも多少の出費があっても、色々試して自分に合ったものを見つけると快適になり、快適であることは事故防止にも繋がると思う。
他にも細かな工夫はいくつかある。音響や匂い、装飾なども大切だ。納得が行くまで運転席周りの環境を改善して行くことは、安全運転のために重要なことだと思う。
運転中の健康管理
少し大袈裟な見出しだが、運転中の健康管理も大変重要。
事故防止に大きく影響する要因の一つだ。
これまた今更な感じがするが、休憩をしっかりとること、眠くなったら寝る(当たり前だけど安全なところに車を停めて)のが基本だ。
ところで、血行障害について日頃から気にしている人は多くないと思う。
自分が病気になるまでは私もそうだった。
しかし、クルマの運転は長時間座り続けることになる。
明らかに血行に良いことではない。
同じ姿勢で固まったままでいると酷い場合は血栓ができて、所謂エコノミー症候群というやつを発症してしまう。
これは非常に危険な病気だ。
個人的なことだが、私は左脚の血管に持病を抱えるようになってから人一倍血行には気を遣うようになった。
では血行障害に対してどんな対策をとれば良いのか。
長時間同じ体勢でいないことが一番だが、それが前提である場合はまずは水分を多く摂ること。
水分補給が必要な理由は、簡単に言えば水分が少ないと血液がドロドロして血流が悪くなり、血液が固まって血栓もできやすくなってしまうからだ。
お茶やコーヒーは利尿作用があるから水分補給にならないなどと、まことしやかに言う人がたまにいる。
しかし、利尿作用があることは間違いではないが、入るより出ていく方が勝るほどのことではない。
「お茶を飲んでも水分補給にならない」は都市伝説的なまやかし情報と考えて良いと思う。
そして、カフェインはご存知の通り眠気覚ましにも効果があり、利尿作用があればトイレに行きたくなり、自ずと休憩する回数を増やすことに繋がる効果もある。
そういった意味でもお茶はドライブのお供に大変良いものだと思う。
また、何かに没頭(車の運転もその一つ)していると他のことを忘れてしまいがちだが、「何時頃までにこのボトルを1本飲む」のような目安を立てておくと、水分補給不足になりにくい。
こんなこともちょっとした工夫の一つだ。
また、体を動かすことは最も重要だが、休憩するまであまり体を大きく動かすことはできないし、運転中にやたらなことをするのも危ない。
右足はできないけど、私は運転中たまに(ずっとではない)左足は貧乏ゆすりをしてみたり、音楽に合わせて軽くビートを刻んでみたりしている。
これだけでも何もせずにいるよりはマシだと思う。
それから、信号で長く止まりそうな場合はサイドブレーキをかけて、首・手首・肩・足首などを回すのも良い。
もう一つ運転中(特に寒い時期に)気を付けていることがある。
頭を熱くしないことと、酸素濃度(少し大袈裟な言い方だが)だ。
頭が寒ければ帽子を被って保温するのは良いとしても、頭を温めるのは良くない。
頭寒足熱が基本だ。
窓が曇ってデフロスターを使わなければならない場合を除き、私は基本足元にしか暖気を出さないようにしている。
暖かい空気は上に行くし、頭が暖かくなるとボーッとしてくるからだ。
また、酸素が薄いのもダメだ。
私はトンネル内や前に排気ガスの酷いクルマがいる時でもなければ、基本空気は循環にはせず外気取り入れ状態にしている。
今時のクルマはこんなふうになっていないと思うけど、案外こういったアナログ感はわかりやすく使いやすい。
そして眠くなったら休憩するのが一番だが、なんとなく少しボーッとしてきたようなときは、冬でも窓を少し開けて(足元の暖房は入れたまま)新鮮な空気を入れるようにしている。
など、血行のためにも眠気覚ましのためにも運転中にできることもいくつかあるが、やはり一番良いのは基本に忠実に2時間に一回は休憩し、軽いストレッチなどをすることだ。
しかし、例えば高速で渋滞にはまってしまい、いい加減休みたいのにと思っている時に、ナビに「そろそろ2時間になります。休憩しませんか?」なんて言われると、「そりゃオレだって休憩したいのは山々だけど、したくてもできないんだよね!」と独り言を言ってしまうことがある。
案外独り言も眠気覚ましには効果があるかもしれない。
イライラ対策
車を運転していると他車の動向(他人の運転)やに苛立つことや腹が立つことがある。
そんなことなど一切ないといった立派な人もいるかもしれないが、人間のできていない私は人並み程度には苛立つことも腹が立つこともある。
もちろん渋滞や信号の多いところも苦手だ。
しかしイライラしたりカッとなるのは事故の元。
禁物だ。
人間のできていない私でも、さすがに前を走行しているクルマの速度が遅いだけなら仕方がないと諦めることができるようにはなった。
遅いクルマの後ろについてしまっただけなら、気持ちにゆとりのある人間なのだと自分に言い聞かせ、世の中運転の上手い人ばかりじゃないのよと、気持ちを大きく持てばなんとかなる。
急いでいる時にはそうはいかないかもしれないが、そもそも急がなければならないような行動をとる自分が悪いのだと最近は考えられるようにもなった。
無礼で危険な割り込みや対向車の車線のはみ出しなどには依然腹が立つ。
しかし、この類は一瞬の出来事だ。
長時間続くことではない。
カッとなりそうになった時は深呼吸すると効果がある。そして、深呼吸をした後は一瞬の出来事なのだから他のことを考えて忘れてしまえば良いだけだ。
しかし、こういった気持ちのセルフコントロールでは解決できないこともまだ残っている。
例えば片側一車線の一本道で前を走るクルマの速度が異様に不安定だったり、不要な減速を繰り返されたりすると非常に運転がしにくい。苛立つだけでなく、疲れてしまう。
さらにこちらが一定の速度で走っていると、そのせいで車間が縮まってしまうときもある。そうなると、こちらが安定した運転なのにこっちが煽っていると勘違いされるようなことになりやしないかと少し気になってしまうこともあるが、それでは甚だ心外だ。
また、対向車の車線のはみ出しに腹が立つのは一瞬だが、前を走行するクルマがはみ出しを繰り返すと危険でもあるし非常に気持ちが悪い。
他人事だけど車線はみ出しとかが結構許せない性質だから仕方がない。
その他、トンネル内での無灯火とか、何故かトンネルの出入り口で無意味にブレーキを踏むとか、これも何故か上り坂の手前で減速してしまうとか、苛立つ運転は色々あって、そんなクルマの後ろについてしまうことはどうしてもある。
このようなクルマの後ろに長時間ついてしまうことになったら、遅いだけのクルマのように気持ちを大きく持つだけでは、どうしても解決できなくなってしまう。
少なくとも私には無理だ。
ではどうしたら良いのか。
それはもう原因を取り除くしかない。
「後からミサイルを打ち込む」のではなくて、どうしようもないときは諦めて一旦休憩を入れるなどして、そんなクルマからはこっちから離れしまうしかない。
また、苛立ちの問題だけでなく、動きの怪しいクルマや異常な程に運転の下手なクルマがいたら、安全のため私は極力離れるようにしている。
「君子危うきに近寄らず」多分これが一番の解決方法だ。