【夫婦で1年間のヨーロッパキャンピングカーライフ】

【夫婦で1年間のヨーロッパキャンピングカーライフ】理想と現実は違ったのか?!魅力や苦労のリアル



1年間キャンピングカーに暮らしてみた感想

ヨーロッパ キャンピングカー旅 苦労 魅力

私たちの旅はキャンピングカーを購入したイタリア・ミラノから始まりました。

中古で購入したキャンピングカーの詳しい記事はこちら【【車中泊でヨーロッパ一周中の夫婦】中古で買ったイタリア産キャンピングカーを大公開!収納たっぷりで自宅と変わらない快適さ】に書いているので、良かったら合わせて読んでください。

キャンピングカー、車中泊に慣れるまでは長距離移動をしない

キャンピングカー初心者、ヨーロッパでのバンライフも素人の私たちは右も左もわからない状態だったので、まずはこの新しい環境に慣れるためにも最初の1ヶ月は長距離を移動せず、イタリアの中を旅して行こうと決めました。

そして、その決断が大正解でした。

キャンピングカーでは慣れない作業ばかりで、給水、排水処理、トイレタンクの処理、車中泊スポット探し、車内の設備システムの把握やメンテナンス(中古車だった為、劣化している部分も多かった)2回も整備工場へ持って行き調整や修理などをしてもらい、毎日が新しい学びと発見の連続で、1ヶ月があっという間に感じるほどでした。

慣れない大型車の運転で失敗も!

1ヶ月目に不注意で駐車時に車体を傷つけてしまうトラブルなどもあり、「出始めからこんな事が起きちゃってこの先大丈夫かな。」と少し気持ちがネガティブになる場面もありました。

しかし、このようなトラブルを序盤で経験したお陰で「もっと慎重にならなきゃ!」という気づきにもなり、失敗から学び、この先同じ事が起きない為の教訓になりました。

バンライフは常に移動し、車を中心とした生活です。

普段以上に車の使用頻度が高まり故障やトラブルはどうして発生してしまいます。

それでもやっぱり最初の数ヶ月は「車が故障したらどうしよう?」と不安になりながら過ごすこともありました。

このように最初の2〜3ヶ月は研修期間!だと思うようにし、4ヶ月目からだんだんキャンピングカーライフのルーティンにも慣れてきました。

慣れてきたら行きたい場所、好きな場所へ

キャンピングカーライフに慣れてきてからは少しづつ遠出もするようになり、サンマリノ、フランス、スロベニアと新たに3ヵ国訪れたりもしました。

やっぱりバンライフの最大の魅力は自由に好きな場所へ移動できる手軽さです。

例えばスロベニアは手付かずの美しい自然やアルプスの山々がある素敵な国ですが、キャンピングカー駐車禁止エリアも多く、バンライフには少し不便です。

なので数日観光し、満喫したらキャンピングカー施設の多いイタリアへ戻るなど、自由にルートを決めて旅するスタイルがバンライフの醍醐味です。

ヨーロッパ キャンピングカー旅 苦労 魅力

この1年間で見た絶景の車中泊スポットは数え切れないほどで、標高2,000mから見るアルプスの日の出やエメラルドブルーに輝く海辺、自然の中満点の星空のを見ながら寝たりと素晴らしい景色の中で車中泊をしてきました。

しかし、毎日が綺麗な景色の中で眠るとは限らないです。

時には人通りの多いガヤガヤした駐車場やちょっと怪しい雰囲気のスポットで寝ることもあり、毎日が楽しいキラキラバンライフ生活ではありません。

1年のキャンピングカー旅での不便や苦労した点、キラキラだけじゃないリアルな一面

ヨーロッパ キャンピングカー旅 苦労 魅力

バンライフの魅力や楽しさはたくさんありますが、苦労や不便もあるのでいくつか紹介していきます。

水、電気などの生活インフラが限られている

キャンピングカーの水はタンクに入る量のみなので、常に節水を心がけなければなりません。

1番大変なのがシャワーです。

毎日シャワーは2〜3分と短い時間で済ませるようにしていますが、時にはあったかい湯船にのんびりと浸かりたくもなり、それが少しストレスに感じます。
(日本には温泉施設がたくさんあるので、羨ましいです。)

水も無くなったら補給場所を探したり、使った汚水やトイレの排泄物も自分達で処理しなければならなく、決してキレイな作業ではありません。

さらに、電気も限られているので長期の旅となると不便さを感じてきます。

具合が悪くなったらどうしよう?【医療関係が心配】

幸いこの1年間で病気や怪我などありませんでしたが、もし何かあった時どうしよう、という不安は常にあります。

特に私たちはいつも移動している生活なので、かかりつけの医者や信頼できる病院もなくその点は少し心配です。

私たちはなるべく健康を意識して食事や身体には気をつけるようにし、「病は気から」という言葉があるように、なるべくストレスを抱え込まず、ハッピーな毎日を過ごすようにしています。

大きいキャンピングカーは駐車場が限られている

ヨーロッパ キャンピングカー旅 苦労 魅力

私たちのキャンピングカーは全長6,700mm、高さ2,700mmと大型で、駐車できる場所が限られています。

スーパーで買い物に行くにも、コインランドリーで洗濯するにも、事前にGoogleマップの衛星写真やストリートビューでスペースのある駐車場かどうか確認してからじゃないと行けません。

今まで何度も目的地に着いたが駐車できるスペースがなかった、場所によっては「キャンピングカー禁止」の駐車場だったなど、泣く泣く断念したスポットがたくさんありました。

キャンピングカーは「移動する家」で生活するための設備が全て備わっていますが、時にはその大きさのせいで行けない場所も残念ながらいっぱいあります

天気の影響を受けやすい【真夏・真冬が過酷】

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バンライフはキャブコンやバンコンなど形は様々ありますが、どれも「車」で寝る生活です。

そのため外の環境に影響されやすいです。

30℃以上もする真夏の車内はサウナなみに暑くなりますし、氷点下の雪の中では水道ポンプや排水タンクなどが凍ってしまい、故障の原因になってしまったりもします。

その他、台風や大雨による洪水災害など、もろにその被害を受けやすいので注意しなければなりません。

私たちは去年の夏イタリア北部の山脈地帯、ドロミテで過ごしましたがゲリラ豪雨に何度もあい、ひょうも数え切れないほど体験しました。

幸運にも小さいサイズのひょうだったので車への被害はありませんでしたが、自然災害は予測ができずバンライフでは結構危険に晒されている状態なので天候は常に気にするようにしています。

このように長期のバンライフは楽しいだけでなく、大変な部分ももちろんあります。

憧れを持って始めたら思っていたのと違った、と後悔しないためにも良い点、悪い点をしっかり把握していることが大事です。

長期キャンピングカーライフのメリット・デメリット

メリット
-自由度が高い。時間やルートを自分のペースで選べる
-絶景の車中泊スポットで寝られる
-宿泊代(ホテル代)を節約できる
-非日常感を味わえる。毎日が違う場所で新鮮

デメリット
-給水、排水、トイレ、ゴミ捨て、電気を確保できる場所を常に探さなければならない
-天候の影響を受けやすい。自然災害などが怖い
-セキュリティ面が心配
-大型キャブコンの場合駐車できる場所が限られている

1年目の反省点、2年目の新たな取り組み(これからのルートは?)

ヨーロッパ キャンピングカー旅 苦労 魅力

1年目の反省点は旅するペースがゆっくりし過ぎたことだと思います。

私たちは国の数をカウントしたいわけではく、まるで住んでいるかのようにゆっくりとそれぞれの国を深く、濃く体験するのが目標でした。

ですがイタリアの居心地良く、ご飯も美味しく、自然も素敵で気がついたら1年の大半をイタリアで過ごし4カ国しか回れていません。

そのため、2年目はもう少しペースを早めてもっと色んな国へ行きたいと考えています。

夏場はノルウェーなどの北欧ヨーロッパ、冬場はスペイン、ポルトガルあたりを検討していますが、何が起こるか予測できないのがバンライフです。

あまり時間やルートに縛られずゆったりと自由に旅を続けて行こうと思います。

これから長期バンライフを考えている人へのアドバイス

日本一周や世界一周のバンライフは最高で一生の思い出になること間違いなしの冒険です。

しかし楽しさもある反面、不便や辛いこともあります。

SNSで見るキラキラしたイメージだけで始めると理想と現実のギャップで後悔してしまうなんてことも。

後悔しないように事前にしっかりとリサーチしましょう。

個人的に思うのはキャンプや登山、自然の中でのアウトドアアクティビティが好きな人は比較的長期のバンライフが向いているかと思います。

逆にグランピングやリゾートホテルを好む人は週末バンライフなどの短い期間の方がストレスもなく楽しめるでしょう。

今回は1年間のキャンピングカーでのヨーロッパ周遊をしてみた感想をまとめてみました。

新しい発見と学びの多い1年で、辛いこともありましたが、それを超えるくらい素敵な思い出も多く、キャンピングカー旅がもっともっと好きになりました。

旅はまだまだ続き、これからもキャンピングカーライフの体験談や学びをシェアしていきたいと思いますのでもしよかったら応援よろしくお願いいたします。