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知られざる小国ルクセンブルクで車中泊!現地で感じた魅力とおすすめスポットを紹介

現地で感じた魅力とおすすめスポットを紹介

キャンピングカー旅で発見!ルクセンブルクの魅力的なスポット


ヨーロッパの中心に位置するルクセンブルクという国をご存知ですか?

日本では旅行先としての知名度はそれほど高くありませんが、私たちがキャンピングカーでヨーロッパを周遊する中で訪れ、その隠れた国の魅力を実感しました。

本記事では、ルクセンブルクの観光スポットやキャンピングカー事情についてご紹介します。

静かな街並み、美しい自然景観、歴史を感じる古城など、穏やかで魅力あふれるこの小国を、ぜひ一緒に感じてください。

ヨーロッパ車中泊旅「ルクセンブル」へ到着!


 

ルクセンブルクの駐車場

私たち夫婦はキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊し、旅をスタートしてから2年が経ちました。

リモートワークをしながら車中泊で各国を旅し、イタリア、サンマリノ、スロベニア、スイス 、リヒテンシュタイン 、オーストリア 、ドイツ 、デンマーク 、ノルウェー 、スウェーデン 、フィンランド 、 オランダ 、ベルギー 、 ルクセンブルク 、フランス、スペインと16カ国を訪問してきました。

観光名所はもちろん、あまり知られていない田舎町や隠れたスポットにも足を運び、地元の人々との触れ合いや、大自然に包まれる瞬間を大切にしています。

そんな自由気ままな旅の14カ国目に訪れたのが「ルクセンブルク」という国。

日本では馴染みの少ない国ですが、この小さな国の隠れた魅力を探っていきたいと思います。

ルクセンブルってどんな国?


ルクセンブルクの街並み

ルクセンブルク(Luxembourg)は、西ヨーロッパに位置する国で、フランス、ドイツ、ベルギーに囲まれています。

その面積は約2,586km²で、神奈川県とほぼ同じ大きさ。

しかし、世界で裕福な国のひとつとして知られ、ヨーロッパでもトップクラスの高所得国です。

経済的に豊かで安定した環境が整っており、生活水準も非常に高い国のひとつです。

ルクセンブルクのマップ

ルクセンブルクでは、ルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語の3つの公用語が使われています。

しかし、観光地では英語も広く通じるため、コミュニケーションで困ることはありません。

通貨はユーロなので、フランスやドイツを旅行する際も両替不要でスムーズ

カード決済が普及しているので、キャッシュレス対応が可能です。

ルクセンブルク市内

ルクセンブルクの魅力の一つが、全国の電車やバスが完全無料で利用できることです。

これは2020年から導入されたシステムで、交通渋滞の緩和やCO2の軽減を目的としており、全国民だけでなく、観光客も無料で利用できます。

国内の移動がとても便利で、交通費を気にせず、観光を楽しめるのは嬉しいポイントです。

またルクセンブルクはフランス・パリやベルギーにも近く、両国に足を運ぶこともでき、セットで観光するのにもおすすめです。

自然も街も楽しめる!ルクセンブルクおすすめの観光スポット


キャンピングカー旅をしながら実際に訪れた観光地をご紹介します。

ルクセンブルク市街

ルクセンブルクの旧市街は、中世の雰囲気が色濃く残り、まるでタイムスリップしたかのような街並みを楽しめるエリアです。

観光スポットがぎゅっとコンパクトに集まっているので、歩きながら美しい街並みを堪能するのがおすすめ。

「ルクセンブルク」アルム広場とウィリアムスクエア


アルム広場とウィリアムスクエア

ルクセンブルクの中心部に位置する広場で、地元の人々や観光客で常に賑わうエリアです。

レストランやカフェが立ち並び、季節によってはコンサートやストリート パフォーマンス、クリスマスマーケットなどのイベントも開催!

街の活気を感じながら、のんびりと散策を楽しめます。

「ルクセンブルク」アドルフ橋


「ルクセンブルク」アドルフ橋

続いて、アドルフ橋を訪れましょう!

ルクセンブルグのシンボル的存在でもあるアドルフ橋。

1900年初期に建てられた高さが43mの石造りのアーチ橋で、ルクセンブルクでも重要な橋のひとつです。

橋の上からは街全体を一望でき、遠くから見る橋の姿も非常に魅力的なので、見逃せません。

「ルクセンブルク」ボックの砲台


ルクセンブルクのボックの砲台

ルクセンブルクを象徴する世界遺産のひとつで、絶壁に建つ要塞「ボックの砲台(Casemates du Bock)」。

16世紀ごろに都市を防衛するために築かれた地下要塞で、現在はユネスコ世界遺産に登録されています。

展望台は無料開放されており、ルクセンブルクの市街を見渡すことができ、壮大な景色に圧倒されます。

展望台から見るルクセンブルク市街

また、地下要塞の内部を見学することも可能で、入場料は1人10ユーロ(約1,600円)。

迷路のようなトンネルが続き、冒険気分も味わえます。

当時の構造や歴史、文化について深く学ぶことができる場所になっています。

ルクセンブルクの街観光に便利な駐車場


ルクセンブルクの車中泊場所

ルクセンブルクの中心街は道路が狭く、大型のキャンピングカーの駐車は厳しいのが現状です。

そこでおすすめなのが、中心街から少し離れた無料の大型駐車場を利用するのがベスト!

私たちは、中心部から20分ほど離れた場所にある、最初の24時間が無料の、大きな駐車場を利用しました。

駐車場の目の前にはバス停があり、10分おきに街の中心部行きのバス(無料)が出ているので、アクセスにも便利!

車中泊も可能で利用者がたくさんおり、安心して車を駐車して街観光を楽しむことができました。

自然と触れ合いたいならルクセンブルク最高峰のボーク山へ


ルクセンブルクのKneiff(ボーク山)

歴史あふれる街並みを楽しむのも良いですが、ルクセンブルクののどかな自然を感じたい方におすすめなのが、Kneiff(ボーク山)です。

山といっても、標高560mと小高い丘のような場所で、ルクセンブルク国内では最も高い地点とされています。

Kneiff(ボーク山)の塔

ルクセンブルク中心部から車で約1時間の距離にあり、公共交通機関でもアクセスが可能です。

牧場に放牧されている牛

周囲はのどかな田園風景、美しい森が広がり、牛や馬、羊などの牧場の横を散策できます。

ハイキング初心者でも気軽に楽しめ、自然と静けさを求める観光客にとっては絶好のスポットです。

ルクセンブルクの車中泊事情


ルクセンブルクの駐車場

ルクセンブルクは小さい国ながらも、キャンピングカー専用の駐車場がいくつか完備されています。

施設によっては、給水や排水処理、AC電源、ゴミ捨て場などの基本的なサービスが提供されているところもあります。

ただし、他の国と比べると無料のRVパークは少なく数に限りがあるので、利用する場合は注意しましょう。

また、一部の施設では宿泊が無料でも、水道や電源を利用する場合、少額の料金がかかることもあります。(水1L=約163円/電源24H=約500〜800円程度かかることがあります。)

キャンピングカーの水補給

有料のRVパークやキャンプ場は場所によって異なりますが、1泊約2,000円〜6,000円ほどかかります。

ほとんどが、都市部や観光地、自然公園の近くに設けられているので、観光にとても便利。

ルクセンブルクは比較的治安が良く、キャンピングカーでの滞在も安心できました。

しかし、フランスやスペイン、イタリアなど、キャンピングカー文化が広く浸透している国々と比べると、専用施設は少ないです。

そのため、事前に車中泊スポットを調べてから訪れるのが賢明です。

ルクセンブルクの歴史と自然を堪能!キャンピングカーで巡る7日間


ルクセンブルクでの7日間のキャンピングカー旅は、予想以上に充実したものとなりました。

私たちは仕事をしながら旅をしているため、少し長めの滞在になりましたが、ルクセンブルクは小さな国なので、短期旅でも十分満喫できます。

ヨーロッパでもトップクラスの裕福な国であるため、物価が高さが気になっていましたが、隣国のベルギーやフランスと比べると、少し高めという印象でした。

外食はやや高めですが、スーパーは比較的同じ価格帯なので、キャンピングカーで自炊するのがおすすめです。

また、ガソリンやディーゼル、ガスなどの燃料は隣国のどの国よりも安く、隣国からわざわざ補給に来るほどなので、ルクセンブルクで満タンにしておくとお得です。

ルクセンブルクは歴史と自然がうまく調和していて、どのエリアも独自の魅力を持っており、この旅を通じて、ルクセンブルクの新たな一面を発見できました。

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!