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【ヨーロッパ・車旅前に必読!】キャンピングカー旅3年・32カ国の国境越え夫婦が教える、国境越えの注意点と安全に通るためのコツ
ヨーロッパでのキャンピングカー旅の魅力のひとつは、国境を越えるたびに新しい文化や風景に出会えること。
とくにEU/シェンゲン協定内であれば、いわば“県境をまたぐ感覚”で気軽に国境を越えられ、一度に何カ国も巡ることができます。
しかし、EU外に入るには厳重な国境審査があり、まったく別物の体験になります。
キャンピングカーでヨーロッパを旅して3年、32カ国を巡ってきた私たち夫婦も、セルビアで初めて本格的な国境審査を体験!
パスポートチェック、車両書類の確認、そして車内のすみずみまで行われる入念なチェック。
これまでとはまったく違う“緊張感”がありました。
そこで今回は、その後いくつもの国境を越える中で分かった、「これを知っていれば安心」、「この書類は絶対必須」といった実践的なポイントをまとめていきます。
EU外の国境越えは、たしかに最初はドキドキします。
ですが、事前準備をしっかりしておけば、ストレスフリーで快適な旅を楽しむことができます。
【訪問国32カ国】キャンピングカーで暮らしながらヨーロッパを旅する夫婦

私たち夫婦がキャンピングカーでヨーロッパを旅し始めて、今年で3年目になります。
イタリアで中古のキャンピングカーを購入し、車内でリモートワークしながら、ゆっくり各地を巡る旅をスタートさせました。
これまでに訪れた国は32カ国。
最初の2年間はシェンゲン協定内の国々を中心に旅していたため、国境越えはとてもスムーズでした。
最西端のポルトガルから、北極圏のノルウェーやフィンランドまで。
ときにはキャンピングカーをフェリーに乗せて海を渡り、ヨーロッパ中を自由に走り抜けてきました。
そんな旅に慣れてきた頃、「少し冒険してみよう!」と足を伸ばしたのがバルカン半島。
これまで旅してきたフランスやイタリア、ドイツなどの西ヨーロッパの国々とは、文化も習慣もルールが大きく異なり、正直戸惑いました。
そして何より実感したのは、国境越えの緊張感がまったく違うということ。
バルカン半島には、EUやシェンゲン協定に加盟していない国が多く、国境を通過するたびに、必ず国境審査を受けます。
新しい国に入るたびに、これまでに味わったことのないドキドキの連続。
「シェンゲン内と外では、国境越えの感覚がまったく違う」そんなことを、実体験を通して強く実感しました。
国境審査なし?シェンゲン協定とは?

通常、空路や陸路で国を出入りする際には、パスポートやビザの提示に加え、入国審査を受ける必要があります。
しかしシェンゲン協定では、加盟国内の移動であれば、こうした審査を受けることなく国境を越えられる仕組みになっています。
日本パスポートの場合、観光目的であれば最大90日間滞在可能。
一度いずれかのシェンゲン加盟国で入国審査を受ければ、その後は加盟国内の移動で審査を受けることなく、自由に国々を移動できます。
陸路の場合だと、国境検問所やゲートもなく、車で走っていて「気づいたら隣の国へ入国していた!」なんてことも。
シェンゲン圏でも注意は必要

原則として「国境審査なし」で移動できますが、臨時の国境チェックが行われることもあり、完全にノーチェックで通過できるとは限りません。
そのため、
・パスポートは常に携帯する
・90日間の滞在ルールを守る
など、基本的なルールはしっかり意識する必要があります。
シェンゲン協定加盟国(2025年時点)
シェンゲン協定加盟国(2025年時点):ポルトガル、スペイン、フランス、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、ドイツ、スイス、リヒテンシュタイン、イタリア、オーストリア、チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、ギリシャ、スロベニア、クロアチア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、マルタ、アイスランドなど。
また、アンドラやサンマリノなど、シェンゲン非加盟でも陸路で国境検査がない国もあります。
車旅におけるシェンゲン協定のメリットと注意点
ヨーロッパはシェンゲン協定内であれば、まさに「県をまたぐ」感覚でいろんな国へ行けるため、車旅との相性は抜群!
一方で、シェンゲン非加盟国やEU非加盟国に入る場合は、必ず国境審査が必要となり、旅の進め方や準備も大きく変わってきます。
私たちが体験したEU外の国境審査のリアル

私たちが初めてシェンゲン非加盟国、そしてEU外に足を踏み入れたのがセルビアでした。
ルーマニアからセルビアへ向かう国境での体験は、しっかり準備をしていた私たちでも想像を越えるもので、思わず驚いてしまいました。
まずはパスポートと車両登録証の提示から始まり、身元や旅の目的を確認する質問。
そして最終的には、「車内を見せてほしい」と、人生で初めての車内チェックを受けることに。
収納棚の中や荷物を細かく確認され、これまで経験したことのない厳しい検査に、思わずドキドキ。
幸いにも問題なく入国できましたが、EU外の国境越えはシェンゲン協定内とはまったく別物だと実感した瞬間でした。
ドキドキ国境審査体験の記事はこちら
その後も、セルビアを皮切りに、北マケドニア、アルバニア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナなど、EU外の国々を巡ることに。
国境を越えるたびに、少しずつ流れがわかるようになり、「この書類は必ず提示を求められるから先に出しておこう」や「ここは気をつけたほうがいい」といったポイントも自然と見えてきました。
こうした実体験をもとに、EU外の国境を安全かつスムーズに通るためのポイントを、次の章で紹介していきます。
EU外を車で越える前に必ず準備しておきたい基本の書類

EU外・シェンゲン協定外の国境を越える際に、何より大切なのが書類の準備です。
シェンゲン協定内のように、「ほぼノーチェック」で移動できる環境とは異なり、EU外では必要書類が揃っていることが大前提。
実際、私たち自身も事前に、しっかりと書類を準備していたことで、大きなトラブルもなく国境を通過することができました。
パスポート
国境審査では、必ずパスポートの提示を求められます。
日本のパスポートは多くの国でビザなし入国が可能ですが、残存有効期間のチェックをされることもあります。
国によっては、「6か月以上残っていること」が条件だったりするので、有効期限はこまめに確認しておきましょう。
車両登録証
日本でいう車検証にあたる書類です。
「この車は誰のものか」、「盗難車ではないか」といった点を確認するため、原本をすぐに出せる場所に保管しておきましょう。
レンタカー契約書/越境許可証(レンタカーの場合)
レンタカーで国境を越える場合は、車両登録証の代わりにレンタカー契約書、またはレンタカー会社が発行する越境許可証の提示が必要です。
とくに注意したいのは、EU外への越境を禁止しているレンタカー会社もあるという点。
EU外の国へ行く予定がある場合は、必ず事前にレンタカー会社へ確認しておきましょう。
国際自動車保険証明書(グリーンカード)
ヨーロッパで車を走らせる場合、自動車保険への加入は義務です。
多くの保険ではEU内が補償対象となっていますが、EU外の国は補償外となっている場合もあります。
そのため、補償範囲に入っていない国へ行く場合は、グリーンカード(国際自動車保険証明書)の加入が必須となります。
グリーンカードは、
・事前にオンラインで購入
・国によっては、国境付近の窓口で購入可能
といった方法で入手できます。
ただし、グリーンカードがないと入国自体ができない国もあり、未加入で国内を走行すると罰金が科されることも。
トラブルを避けるためにも、国境に向かう前に必ず保険の補償範囲を確認し、必要であれば事前にグリーンカードを用意しておきましょう。
運転免許証/国際運転免許証
国境で直接チェックされることは少ないですが、警察の検問やトラブル発生時には必ず提示を求められます。
そのため、普段から日本の運転免許証と合わせて国際運転免許証を携帯しておくと安心です。
ペットパスポート(ペット同伴の場合)
犬や猫など、ペットと一緒に車で旅をしている場合、ペットパスポート(EU Pet Passport)が必須です。
国境では主に以下の項目がチェックされています。
・マイクロチップの有無
・狂犬病ワクチンの接種履歴
・ワクチンの有効期限
国によっては、ペットパスポートに加えて
・獣医師が発行する健康証明書
・越境許可証
を求められる場合もあります。
渡航前に必ず最新の入国条件を確認しておくことが大切です。
ここで紹介した書類は、EU外の国境を車で越える際に基本セットです。
しかし、国によってはこれらに加え、別途書類が求められる場合もあります。
国境で慌てないためにも、渡航予定国の入国条件や必要書類は必ず事前に確認しておきましょう。
国境審査をスムーズに通るためのコツ

EU外の国境審査は、どうしても緊張してしまうもの。
ですが、ほんの少しの心構えと事前準備で、審査の流れはぐっとスムーズになります。
書類は“すぐ出せる”状態にしておく
前述の書類は、国境審査でほぼ必ず求められる基本セットです。
そのため、ひとまとめにしてすぐ取り出せる場所に準備しておくのがポイント。
最近は電子版(PDFなど)が利用できる場面も増えていますが、紙に原本でないと受け付けてもらえない場合もあります。
スムーズな審査のためにも、原本、もしくはコピーを持参しておくと安心です。
原本に加えて、各書類のコピーを用意しておくと、万が一のときにも心強いです。
車内は整理しておくと、時短になる

EU外の国境では、車内チェックを受けることも珍しくありません。
すべてを完璧に片付ける必要はありませんが、車内が整っていて、ごちゃついていない状態にしておくことが重要です。
少し片付いてるだけでも、審査官の印象は大きく変わります。
また、収納を開けたときに中が見やすいよう整えておくと、チェックが短時間で終わることが多いです。
ポイントは、「怪しいものはない」「旅の生活用品しか積んでない」ということが、ひと目で伝わる状態にしておくこと。
「見られる前提」で車内を整えておくことが、結果的に自分たちの安心にもつながります。
窓のカーテンやロールシェードは開けておく

窓を閉め切り、車内の様子がまったく見えない状態にしていると、「何か隠しているのでは?」と疑われることがあります。
そのため、カーテンやロールシェードはすべて開けておき、外から車内の様子がわかるようにしておくことがおすすめです。
「隠しているものはありませんよ」という姿勢を見せることで、余計な疑念を持たれにくくなります。
審査官には丁寧に対応するのがいちばん
当たり前のことですが、丁寧な態度が最も効果的です。
国境ゲートでは、窓を開け、サングラスや帽子を外し、落ち着いて対応するだけで印象が大きく変わります。
言葉が完璧でなくても、誠実な姿勢は必ず伝わります。
落ち着いて、聞かれたことにだけ答える
国境審査では、「どこから来たの?」「どこへ行くの?」「滞在目的は?」といった定番の質問をされることがあります。
緊張すると、つい余計な説明をしてしまいがちですが、質問にはシンプルに、そして正直に答えるのが一番です。
審査は英語で行われることが多いため、あらかじめ簡単な答えをイメージしておくだけでも、本番で落ち着いて対応できます。
また、所持金について聞かれる場合もあります。
多すぎても少なすぎても不自然に見えるため、「観光目的で、滞在に十分な金額を持っている」と説明できれば安心です。
国境越えはタイミングが大事

EU外の国境は、土日・祝日、観光シーズンにとくに混雑しやすい傾向があります。
実際に「数時間待った」という声も珍しくありません。
可能であれば、夕方以降や夜間の国境越えは避けて、平日の昼間などに早めに行動するのがおすすめです。
また、余裕を持った計画で移動することで、待ち時間のストレスを減らすことができます。
【まとめ】国境越えは怖くない!
EU外の国境越えは、初めてだとどうしても緊張してしまいます。
しかし、事前の書類準備と、少しの心構えがあれば、不安はぐっと和らぎます。
ヨーロッパの車旅には、まだ見ぬ景色や出会いがいっぱい。
今回ご紹介した国境越えのコツを参考に、ヨーロッパの旅を楽しんでみませんか?