ヨーロッパ車中泊旅で本当にあった怖い体験!廃校、不気味な呻き声、サイレン
ドイツの小さな街で不気味な体験
ドイツの小さな街にあるキャンピングカー用の駐車場に滞在していたときの出来事です。
ヨーロッパにはキャンピングカーが給水や排水処理、ゴミ捨てをするための施設(RVパークや駐車場)が多くあり、この日もそのような駐車場で車中泊する予定でした。
しかし、この場所は少し変わっていて、「メンタルクリニック(?)」の目に前にあり、クリニックの駐車場と繋がっている感じのRVパークです。
ちょっと変わった感じでしたが、住民の人通りもあって問題なさそうでした。
この場所は、無料で利用可能で、他に車中泊者もいなく、着いてから車内で数時間パソコン作業をしていたのですが、ふと「あれ?この人さっきも通ったよね?」という人に気がつきました。
ジョギングしているわけでもなく、タバコを吸いながらスタスタとキャンピングカー横を通って行くのです。
最初は気にも留めていませんでしたが、その人物はクリニックとRVパークの駐車場を何度も何度もループしている事に気がつきました。
小雨の中、傘もささずに駐車場正面の道路を曲がり、クリニック裏手からまた入り、ただひたすら同じルートをループ・・・
10分ほどの間隔で私たちの車の横を通り過ぎるのでゾッとしました。
なんとも不気味でしたが、車内の私たちには無関心なようで、危害を加えるとかはない様子でした。
気づいたらいつの間にかいなくなっていたので、その日はそのままそこで眠ることに。
その人物はクリニックの患者なのか、周囲の住民なのか、はたまた幽霊だったのか・・・結局わかりませんでしたが、次の日も同じ時間帯に現れて同じルートをひたすら何往復もしだしたのには背筋が凍る思いでした。
怖くなったのでその場所をすぐに移動しましたが、ちょっと不気味な体験でした。
夜中のアルプスの山の中から聞こえるうめき声
これはイタリアのドロミテという世界遺産にもなっている山岳地帯に滞在中の時のエピソードです。
山に囲まれた、ハイキングやトレッキングなど自然でのアクティビティに最適な場所ですが、人里離れた山や森の中ではRVパークなどの施設はなく、ワイルドキャンプでの車中泊になります。
ワイルドキャンプについての詳細はこちら▷海外で大人気!「ワイルドキャンプ」の魅力や注意点を紹介
この日は山でのトレッキングを終え、登山口付近で車中泊をする予定でした。
周囲は森に囲まれていて車通りもなく、10km²範囲には民家も建物もない大自然の中で私たち2人だけです。
普段から何度もこのような自然の中で車中泊をしているので、あまり怖さは感じません。
しかしこの日は、少し怖い体験をしました。
夜になると周囲に外灯などの灯りは一切なく、真っ暗闇の中で月の明かりだけが頼りです。
そんな誰もいないシーンと静まり返った真っ暗闇の夜中、「グォォォォ」という大きなうめき声が響き渡ったのです。
「何?何?」とビックリし耳をすますと、声は何体もいるようで、さらに車にどんどん近づいてきていました。
車の四方八方から聞こえる謎の声は、空想上の人物だと分かっていながらも「山男?」を連想させるような低いうめき声で恐怖の時間を過ごしました。
正体のわからないうめき声は数十分でどんどん遠のいていき、また静かな夜に戻ったので、私たちも安心して眠りにつくことができました。
後から調べたところ、この周囲に生息するアシカの一種のオスの鳴き声だったことが判明しました。
大きなツノがあるものの、人間に危害を加える動物ではないようですが、アシカがあんな声を出すとは想像もしていなかったので、驚きましたが何ともなくて良かったです。
自然の中での車中泊は、野生動物と遭遇することもあるので、もし遭遇した場合は、絶対に近づかない、エサを与えない、驚かさないようにし、車の中などの安全な場所へ避難しましょう。
イタリアの廃校での車中泊
イタリアの小さな田舎町で、廃校の隣にあるRVパークに車中泊したときの話です。
そのRVパークの隣には古い廃校があり、フェンスで仕切られていましたが、外壁が崩れかかっていたり、窓が割られていたり、壁には落書きがあったりと、ちょっと奇妙な雰囲気がただよう建物でした。
それでも、RVパーク自体は、他にもいくつかキャンピングカーやバンコンで車中泊してる人たちがいて、穏やかな雰囲気だったので、その日は気にせずそこで寝ることにしました。
8月の猛暑だったので、天窓だけでなくベッド横の窓も開けた状態で寝ていました。
ベッド横の窓は外にすぐ面しているため、夜は防犯上の理由から閉めて寝ているのですが、その日は非常に暑く、他にも大勢の車中泊者がいる場所だったので安心して開けてしまったのです。
夜中寝ていると、小さな子供たちがその窓から車の中を覗きこんで、クスクス笑いながら私の腕を引っ張っているのが見えました!
すぐにビクッ!となって目を覚ましたのですが、窓の外には何もなく、「これは夢?現実?」という奇妙な感覚が残っていました。
その後は恐怖で眠れず、朝まで起きて過ごすことに・・・。
結局、ただの夢だったのですが、何ともリアルな夢で不思議な体験でした。
ドイツの田舎町で鳴り響くサイレン
ドイツの人口400人ほどの小さな町にある、RVパークに滞在中のときの出来事です。
そのRVパークは目の前に公園があり緑豊かな場所で、他の車中泊者もいて落ち着いた雰囲気です。
午後2時ごろ、車内でパソコン業務をしていると、突然町全体に大きなサイレン音が鳴り響きました。
どこかのスピーカーから流れているようで、約3分間鳴り続けました。
その日は大雨が降っていて、ちょうど3日前にその地域で洪水やひょうの被害もあったため、「もしかして緊急警報かも?」と心配になりました。
慌てて車から飛び出し、近所にいた住民に何のサイレンだったのか聞こうとしたのですが、英語は全く通じず、ドイツ語で一生懸命説明してくれましたが、私たちも理解できずコミュニケーションが困難でした。
最終的には身振り手振りでお互い伝え合い、「ノープロブレム」と言われ、とりあえず心配しなくても大丈夫なのだとわかりましたが、何かの避難警報だったらどうしようかとヒヤヒヤしました。
後から分かったのですが、町によっては定期的に警報スピーカーの動作確認を行うためにサイレンテストを実施していることがあるそうです。
今回はただのサイレンテストだったので良かったのですが、いつ本当の避難警報が鳴るかわかりません。
特に言葉の通じない国では、何かあった時に不安になることもあるため、こまめに天気予報をチェックしたり、地域のニュースを確認したり、インターネットが常に繋がる環境を整えるようにしています。
車中泊ではさまざまな体験が可能
ヨーロッパでのキャンピングカー旅で実体験した怖いエピソード4つを紹介しました。
毎回違う場所、違う環境で寝泊まりする車中泊は外との距離が近い分、普段は体験しないような一風変わった体験に遭遇することもあります。
心霊系でなくても防犯面や野生動物、自然災害などいつ何が起こるかはわかりませんが、それを上回る魅力と楽しさを提供してくれるのが車中泊旅です。
皆さんも安全面に注意しながら楽しい車中泊にしましょう。