イタリアの高級リゾート地が低コストで旅できるって本当?!「サルディーニャ島」でキャンピングカー車中泊旅!
目次
サルディーニャは絶景の車中泊スポットだらけ
サルディーニャ島の面積は24,090k㎡と四国の1.3倍ほどとなかなかの大きさです。
島の東部、中部、西部、北部と4つに分けてそれぞれの地域を紹介していきます。
スタートはフェリーで到着した北東部のオリビアという港町から、まずは海辺に沿って南へ南下していきました。
サルディーニャ島東部
到着した最初の2、3日は春の嵐「メイストーム」に遭遇してしまい最悪の天気でしたが、海の色は透明で最高でした。
そして何より良かったのが人の少なさです!
夏場は人や車でごった返すのですが、今の時期はどこに行っても空いていて、大きい駐車場で自由に停まり放題。
更に、ハイシーズンは有料になる駐車場も今の時期は無料になっていたので車中泊旅はオフシーズンがおすすめです。
東部の海は観光地化されていてホテルやレストランも多いですが、今の時期はほとんど閉まっていてゴーストタウン状態!
しかし、キャンピングカーなら全て揃っているので、不自由せずゆったりと海の景色を楽しむことができます。
東側で特に良かったスポットは「125 Orientale Sarda (125オリエンタル・サルダ)」という、サルデーニャの東側を北から南までを一本に繋ぐ最古の接続道路です。
大自然の広がる山間部を通ったり、牛や羊、馬などが放牧されてる農場を通ったりと絶景の景色が楽しめるルートとなっています。
サルディーニャ島中部
サルディーニャ島の中部は山間部で、手付かずの大自然が残り魅力いっぱいで溢れています。
農場や農園が盛んな地域で、緑豊かな小さな田舎町のゆったりした時間が流れていて、島の他の地域とはまた違ったほのぼのした雰囲気が魅力的でした。
無料のキャンピングカー施設もいくつかあります。
そこで車中泊していると車の横を自由に歩いて回る、放牧飼いされている羊たちの群れが見られました。
サルディーニャ島は羊のミルクで作られるペコリーノチーズの生産が盛んなため、島の至るところに数多くの羊が放牧飼いされています。
山の中や、草原だけでなく、車の通る道路などにも群れで普通に歩いているので、日本ではなかなか見ることのない貴重な光景を体験できました。
このように島中部では雄大な自然や馬、羊、山羊などの放牧飼いされている動物たちを間近で見ることのできるエリアとなっています。
特に良かったスポットはLa Marmora(マルモラ山)という島一標高の高い山の地域です。
大パノラマビューの車中泊スポットで夜は満点の星空の下で贅沢に眠ることができて最高でした。
サルディーニャ島西部
西側の海は今回の旅で特に気に入ったエリアでした。絶景の海が広がっているけれどまだ観光地として開発されていなく、隠れ家的なビーチでゆったりと景色を楽しむにはおすすめです。
西側には1週間ほどビーチを転々としながら滞在しましたが、新しいビーチに移動するたびに「ここのスポットがトップ1位かも!」と毎回思うほど、どのビーチもエメラルドグリーンに輝く海で素敵でした。
オフシーズンはどのビーチはとても空いていて、他のキャンピングカーは1、2台ほど。
断崖絶壁から海が見えるスポットや、キャンピングカーから数歩で海に飛び込めちゃうスポットなど車中泊好きにはたまらない素敵な場所です。
残念ながら3月、4月はまだ気温が低く海も冷たかったので入れませんでしたが、綺麗な海の景色を見てるだけでも十分楽しめます。
サルディーニャ島北部
最後に島の北側を訪問。
北部の海沿いはどこも観光地化されていて、オフシーズンでもレストランや海辺は観光客で賑わっていました。
素敵なスポットは沢山あったのですが、日数の関係で「Castelsardo(カステルサルド)」と言う海辺の街周辺のみを訪問しました。
カステルサルドはイタリア語で「サルデーニャの城」と言う意味があり、その名の通り海辺に突き出した崖の上にある街で、その光景はまるで海に浮かぶ城のようでとても幻想的です。
周囲にはカフェやレストランお土産ショップも沢山あり、ゆったりと海辺の街を散歩しながら観光するには絶好のスポット。
名物の海の幸を使った料理を味わいながら絶景も楽しめました。
【1ヶ月にかかった費用】車中泊でお得に旅ができちゃう!
キャンピングカーでヨーロッパを旅しながらなるべく節約生活を送っている私たち夫婦、高級リゾート地として知られているサルディーニャでの気になる1ヶ月の費用は下記の通りです。
フェリー代(片道):128ユーロ(約20,000円)リヴォルノからオリビアまで、大人2名+キャンピングカー1台
宿泊費、駐車場代:0円
食費:361ユーロ(約59,000円)
レストラン代:118ユーロ(約19,000円)
ガソリン代:171ユーロ(約28,000円)
RVパーク:20ユーロ(約3,200円)1回のみ利用、それ以外は無料の施設を利用しました。
ガス代:19ユーロ(約3,100円)
観光費:0円
日本円で合計、約132,300円
車中泊せず、ホテルなどに宿泊しながらの旅となると、宿泊費1泊約100ユーロ(約16,000円)、食費1回30〜60ユーロ(約5,000〜9,800円)ほどかかってきてしまいます。
しかし、キャンピングカー旅となると車内にベッド、キッチン、トイレ、シャワーと生活するのに必要なものが全て揃っているので、スーパーで食材を買い毎日自炊して宿泊費、食費を抑えられます。
観光では有料なアクティビティなどはせず、海や山でハイキングなどをして自然を楽しみ、全体的に費用を抑えてお得に旅ができたと思います。
(1ユーロ=162円/2024年4月12日現在)
サルディーニャ島キャンピングカー旅の注意点
私たちがオフシーズンに行った一番の理由が「島全体が空いているから」でした。
予想通り、どこへ行っても空いていてハイシーズンだと有料になる駐車場でもオフシーズンはほとんどが無料に!
ハイシーズンの時期には、1日18ユーロ(約3,000円/2024年4月12日現在)する絶景の車中泊スポットも無料で滞在でき、宿泊代や駐車場代をずいぶんと節約できました。
また、ハイシーズンでは観光客で大混雑するため、海辺の駐車禁止や車中泊禁止になるスポットがありますが、オフシーズンの時期は多めに見てもらえるみたいで、警察官が車で見回りに来ても注意されず普段は寝ることのできない大絶景のスポットで車中泊ができたのが最高でした。
このように、空いているため得した部分は大きかったですが、逆に苦労したのが車中泊には欠かせない水の補給や下水、トイレ処理をするダンプステーションやRVパークを見つけることでした。
島全体にもちろん沢山ありますが、オフシーズンになるとどこも閉まってしまうため、開いているところを見つけるのが大変です。
特に、旅の始めに通った東側はほとんどRVパークが無く、4〜5件に開いているか事前確認で電話してようやく1件見つけたという感じでとても苦戦しました。
中央側、北側は施設がたくさんありますが、付近の開いているRVパークなどを事前に探し計画してルートを組むようにするのがおすすめです。
オフシーズンは旅している人が少なく、どこも空いているのがメリットですが、その分レストランやショップ、観光施設も閉まるだけでなくキャンピングカー施設も閉まってしまうので注意してください。
キャンピングカーでお得にサルディーニャ島を旅できた
今回は1ヶ月間のイタリアのリゾート地「サルディーニャ」をキャンピングカー旅したレポートを公開しました。
キャンピングカー施設の少なさや、天候の影響をもろに受けてしまい大変な思いもしましたが、それも含めとても良い体験になりました。
有名観光地はなるべく避けて、のどかな田舎の地域をまわったり、あまり知られていない穴場のビーチなどを巡ったりと車中泊をしないと経験できない、一味違った旅を味わいつつ、島を思いっきり堪能できました。
車中泊だと工夫次第で、物価の高い観光地でもお得に旅ができるのが最大の魅力です。
高級地だからと旅を諦めず、車中泊で旅してみてはいかがでしょうか。