秋・冬の車中泊 あると便利なグッズ 

車中泊初心者向け!秋・冬の快適な車中泊に必須の装備




スリーピングマット


快適な車中泊にはスリーピングマットが必須


快適な睡眠には床に適度なクッション性が必要だ。

どんなに良い寝袋があっても、段差があるようでは快適な睡眠は期待できないので、キャンピングカーやキャンピングカーのようなベッドを備えた車両でなければ、スリーピングマットは必需品だ。

また、上だけでなく、下からの冷えを防ぐことも非常に重要で、下からの冷えを防ぐこともスリーピングマットの大きな役割だ。

車中泊はテント泊より基本的には底冷えが少ないが、バンやトラックの荷室の鉄板剥き出しの床に寝る場合は、逆に地面より冷える可能性もある。

そのため、特に寒い時期はスリーピングマットの断熱性能が大変重要になる。

車中泊用に作られた便利なマット類もあり、車中泊専用に考えるなら基本的にはそういった物を選べば良いし、ホームセンターなどでも車中泊用に流用できそうな良いものが結構見つかる。

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しかし、アウトドアスポーツ用(クルマで行く「キャンプ」ではなく、人力で移動中の野営時用)にも兼用したいのであれば、軽く小さく畳むことができるエアマットが便利だ。

エアマットの価格差と断熱性能


だがエアマットも価格に大きな開きがあり、その理由が何なのか不思議に思う人もいるのではと思う。

もちろん高価な物の方が耐久性が高いということもあるが、それだけではない。

基本的にはウレタンなどのフォームが入ったマットの方が、エアマットより断熱性に関しては断然有利なため、昔はエアマットが冬向きではないと考えられていた。

しかし、現在は技術の進歩により、内部に特殊な加工を施すなどして、断熱性を大きく高めたエアマットが多くなっていて、それが価格の開きの大きな要因となっている。

そういった高級なエアマットは、性能がR値(高い方が断熱性が高い)で表されているので、冬の車中泊でもエアマットを使用したいのであれば、R値の表示のあるアウトドア用品メーカーの製品を選ぶことをお薦めする

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薄手のダウンベスト


車中泊に必須!軽量でコンパクトなダウンベスト


車中泊旅をしていると予想外に寒くなることもあるが、そんな時に持っておくと重宝するのが、軽くて小さく畳むことのできる薄手のダウンベストだ。

そして、毎度準備するのではなく、車内に常備しておけば「忘れ物」になってしまうことも「持って来れば良かった」ということにもならないが、薄手のダウンベストなら軽くて小さく畳めるから、邪魔にならないのもありがたい。

暑い時期でも、標高の高いところに行けば肌寒くて必要と思うこともあるため、薄手のダウンベストを私は季節を問わず車内の常備品の一つとしている

そして、起きている時だけでなく、ベストを着て寝れば、肝心な胴体の部分だけ寝袋の中綿が増えたようなことになるので、持ってきた寝具が真冬用ではなく少し寒いような晩も、真冬の強烈に寒い晩にも、寝具の補助として使うことがある。

高品質でコスパ抜群!のダウンベスト


それで、車内常備品のダウンベストはどこのメーカーの製品を選んでいるかと言えば、赤地に白いロゴの、ファストファッションメーカーの製品だ。

私は、現在一般的にフリースという名で定着している化繊の衣料品を、世に広めたアウトドアウェアメーカーでの勤務経験があるため、一応断っておくと、服にこだわりなどなくて、これを選んでいるということではない。

むしろ、このメーカーのアウトドア系衣料品を、自分が着用することになるなど、いささか失礼ではあるが昔は到底考えられないことだった。

確かにこのメーカーの製品は、昔はアウトドアウェアメーカーの製品の形だけを真似しているような製品が多かったように思うが、多少なりとも専門的な知識のある者から見ても、現在はどうやったらこんな価格で作れるのだろうかと思うような、良い意味で価格に見合わない品質の製品が多く、余程過酷な状況でもなければ、十分な性能を備えている。

胸に付いたロゴで、アウトドアウェアを選ぶ人の選択肢には依然入らないとは思うが、気兼ねなく使える価格であるため、躊躇せずに使うことができるので、もはや大抵の状況では高価な製品より実用性がずっと高いとさえ言える製品が多い。

車内常備に最適!〇〇〇〇のダウンベストをすすめる理由


ダウン製品に関しても然りで、一昔前の安価なダウン製品は、外から触れてもフェザーの含有率が高そうなことのわかる、ゴワゴワした感触の物が多かったが、このメーカーのダウン製品は、最高級ではないとしても、十分に高品質なダウンが使われている。

そんなわけで、白状してしまうと気づいたら現在では、自分の身の回りにもこのメーカーの衣類が結構溢れていたのだが、車内常備用の薄手のダウンベストも、もれなくこのメーカーの製品になってしまったということだ。

そして、このメーカーの製品は元々安価だが、ご存知の方も多い通りさらに頻繁にセール価格になる

私の車内常備用の衣類は、ダウンベストだけでなく、非常時用の替えの下着類や、簡易的なレインウェアとしても使えるジャケット類なども含め、そういったタイミングを見計らって購入した物ばかりだ。

性能も十分だが、価格が安いから使用する機会が少なくても勿体ない感じがしないのが良い。

ここまで回りくどい表現をしていたが、ユニクロの薄手のダウンベストは車内常備品としてサイコーだ。

セール価格になるタイミングを見計らい、車内常備用として是非購入しておくことをおすすめする。

テントシューズ・ブーツ


長時間のドライブ後や車中泊に!足元の冷え対策


長いドライブの後は靴を脱いで寛ぎたいと考える人は多いし、キャンピングカーや車中泊仕様車の室内を土禁にしている人も多い。

しかし、スリーピングマットの項目で「底冷え」について触れたが、寒い時期に裸足や靴下だけでは足下から底冷えしてしまう。

そんな時に活躍するのが、ダウンや高機能な化繊の中綿の入ったテントシューズなどだ。

テントシューズの快適さと保温性


秋・冬の車中泊 あると便利なグッズ テントシューズ

テントシューズは保温性が高いが、普通の靴のような圧迫感はなく、足をリラックスさせることができる。

私が使用しているのはコットンのテントで有名なNordiskの製品だ。

底にはウレタンのパッドが入っているので耐久性も高い。

何シーズン目か忘れてしまったが結構長く使っていて、少しならこのまま車外に出てしまうこともある(底にパッドの入っていない物の場合はやめや方が良い)ため傷んできてはいるが、まだまだ使えそうで、今年の冬も私の足を守ってくれそうだ。

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カセットガスヒーター


カセットガスヒーターの便利さと危険性


カセットガスを燃料とするヒーターは、燃料の入手がしやすく手軽で暖かく、大変便利だ。

私が現在使用しているIwatani マイ暖は、不完全燃焼防止装置、立消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置などを備えた室内で使用できる安全性の高いタイプだ。

しかし、安全装置があっても機密性が高く、狭い車室内での使用は一酸化炭素中毒の恐れがあるため、「車中泊に最適!」などと推奨をするつもりはない。

本当に死ぬほどの寒さは、そうないことだが、寒さで命を落とす確率より、事故で命を起こす確率の方が高いと思う。

締め切った車内での使用はやはり危険性が高いので、私は「自己責任で…」などではなく、控えるべき(あくまで私の個人的な意見)と思っている。

安全な使用方法と手元足元暖房の活用方法


昔は浜で誰かが焚き火をしていて、海から上がると薪(流木)を持ち寄って、知らない人同士が焚き火を囲うなどといったこともあった。

しかし、それも何かと難しくなってしまった現在、このヒーターの私の主な用途は、冬に海から上がった際に手足を暖めるための焚き火の代わりだ。

基本的には室内を暖めるというより、このように七輪のような手炙り的な使い方をすることが多いが、例えばVANのサイドドアを開け放ったままで使用(十分な換気のできている状態)しても、結構室内は暖まる。

秋・冬の車中泊 あると便利なグッズ カセットガスヒーター

また、上の写真では上にコッヘルを置いているが、この製品はガードの上面部分が斜めになっていて、本来は上に物をおくことができないようになっている。

しかし、簡単に手で曲げられる程度の硬さなので、私はこのように上に物を置けるように曲げてしまったのだが、写真ではわかりやすいように小型のコッヘルを置いているだけで、実際にはスルメのような軽い物を炙る程度にしか使っていない。

そもそもメーカーさんとしては、安全のために上に物を置けないように、あえて斜めにしているのではないかと思うので、この写真を見てこれは良いなどと思って、このように重い物(この写真では中は空)は置くのは絶対にやめていただきたい。

カセットガスヒーターの注意点


また、このタイプのヒーターには他にもいくつか注意点がある。

当たり前だけど気温の低い時に使う道具だ。

普通のガスボンベでは使えないことが多いので、家の中で使うのでもなければ寒冷地用のボンベ(カセットガス)を用意しておくことが必至だ。

そして、このIwatani マイ暖は、安全装置完備の室内で使用できるタイプだが、「屋外専用」も多く、安全装置を省いた分その方が価格も安い。

しかし、少しケチったために、車両火災などを起こしてしまっては代償が大き過ぎる。

ドアを開け放った状態で使用するのであっても、車内に置いて点火することがあるのなら、安全のため屋外専用ではなく、室内で使用できるタイプを選ぶべきだと思う。

信頼できる製品の選び方


また、もう一つ大きな注意点がある。

絶対に日本のガス検を通っている、信頼のおけるメーカー品を選ぶことだ。

以前私は外で使うだけだから大丈夫だと思い、形の似ている無名メーカー品を買ってしまったことがある。

しかし、何度か使っていたら何か匂うような、一瞬頭がクラッとするようなことがあったので使用を控えていたところ、その製品の販売業者から危険性の高い欠陥品だったので、絶対に使用しないで欲しいといといった内容に加え、会社が倒産(多分この製品のせいだと思う)してしまったので、何も補償ができないと伝えるメールが届いた。

自分で選んでしまったのだから、補償などなくてもこの会社を恨む気などは全くなく、むしろ事故に遭わずに済んだことが幸運で、無闇に安物に手を出しては行けないという教訓になったと思っている。

日本のガス検を通っていないような物まで、マーケットプレイス経由で無責任に販売してしまう巨大通販サイトも節操なく、法で規制などできないとものかとも思うが、ガスを使うような物に関しては絶対に安物はダメだ

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コンパクトになるスコップ


冬のチェーンなどの携行は常識的なことだが、降雪の多い地域に住む人や、雪国に行くことの多い人以外は、スコップを携行することの重要性に気づかない人も案外多いのではないかと思う。

しかし、雪道でスタックした場合にも、朝起きたら愛車が雪に埋もれていた場合にも、大いに役に立つのがスコップだ。

湿った雪や氷にも対応できる


そして、案外スタックしやすいのが、普段あまり雪の降らないような場所で降る湿度の高い雪で、そんな雪は翌日氷になってしまうことも多く、スコップでもなければ太刀打ちできなくなってしまうことも多い。

本当に雪国で暮らしている人なら、フルサイズの普通のスコップを積んでおいたら良いと思うが、滅多に使用する機会のない人にとっては邪魔になってしまう。

そこで便利なのが、雪山用のスコップだ。

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使うザックで背負って運べるサイズに畳むことができるので、これなら使用する機会の少ない人にも邪魔にならない。

ポータブル電源


ポータブル電源は自分の車中泊スタイルに合ったものを選ぶ


この記事の最初の方で、「電気毛布と電気毛布を使うために必要なポータブル電源を、購入しなければと思っているとしたら、その予算を良い寝袋の購入資金に充てることを強くおすすめする。」と書いたが、車中泊未経験の人は、いきなりポータブル電源を購入してしまわず、しばらくはポータブル電源なしで経験した方が良いと思う。

その理由は色々あるが、大きな理由の一つは、人や使い方によってポータブル電源に求める性能などは大きく異なり、愛車とのサイズ的な相性なども重要だが、例えば他人の意見だけを参考にして購入してしまうと、自分には全く合っていないものを選んで失敗してしまう可能性も高いからだ。

車中泊の経験がないと、自分の使い方や、自分の愛車に合っている性能やサイズ見当もつきにくいが、ある程度経験を積めば、自分に必要な性能やサイズなども見えてくるので、購入はそれからにした方が良いということだ。

寒い時期はポータブル電源があると車中泊が快適に


しかし、例えば扇風機は充電式もあるし、クーラーボックスがあれば対処できる電気冷蔵庫は贅沢品とも考えられるので、夏はポータブル電源がなくても済むことが多いのに対し、火を使って車内で調理をするのは危険性も高いので、電気調理器(外部電源のないところではポータブル電源が必ず必要)を使うことができれば比較的安全に温かい食事にありつけることになるため、必需品とまでは思わないがではないが、寒い時期はポータブル電源の有り難さが倍増する時期ではある。

セールを利用してお得に購入!


そして、大手通販サイトの〇〇感謝祭や、〇〇スーパーセールなどでは必ずといって良いほど、一流メーカーのポータブル電源や、関連用品がセール価格で出品されるので、冬に備えてポータブル電源の購入を考えているのなら、そういったタイミングを見逃さないことだ。

本当にこの業界は元の価格設定がどうなっているのかと思うような割引率で出品されるので、ポータブル電源は必ずセール期間を待って購入することをおすすめする。

私のおすすめポータブル電源


幸い私の場合は、仕事柄ポータブル電源に関しての知識も比較的豊富になってしまったため、現在自分にとって最適なポータブル電源は、Jackeryなら「Jackery ポータブル電源 1000 New」、EcoFlowなら「River2 Pro」辺りだと即答できてしまうようにもなってしまった。

Jackery 詳細はこちら▷Jackery HP

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EcoFlow 詳細はこちら▷EcoFlow HP

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しかし、万人にとってベストなポータブル電源など存在せず、これらもあくまで私にとってベストであろうと想像する製品(どちらも実際に使用したことはない)でしかない。

他人の意見は参考にはなるが、ポータブル電源を選ぶ上では、逆にあまりに断定的に持論を述べるような人の意見を鵜呑みにするのは危険だとも思う。

私のおすすめのソーラーパネル


そして、現在私がイチオシのポータブル電源用ソーラーパネルは「Jackery SolarSaga 100 Prime」だ。

Jackery SolarSaga 100 Prime 詳細はこちら▷Jackery HP

これは実際に使用してインプレッション記事も書いている(現在も引き続き使用中)が、使いやすさと性能の高さを実感している。

秋・冬の車中泊 あると便利なグッズ ソーラーパネル

SolarSaga 100 Primeは、畳むことのできない固定式のソーラーパネルだが、丈夫で四隅が角張っていないので案外車内にも積みやすく、畳まなくても積載できるスペースがあるのであれば、ポータブルのソーラーパネルとしても使いやすい。

暫く固定せずに使ってみてから、車両の屋根に固定するのも良いと思う。

秋・冬の車中泊 あると便利なグッズ ソーラーパネル

ということで、迷うことなく自分にとってはこれが現在最高のソーラーパネルだと思っている。

ソーラーパネル参考商品はこちら▽

自分が必要と思う物を探しだそう


ピンポイントの詳細な天気情報が得られる現在は、湿度・温度計はそれほど出番が多くないかもしれないが、冬は乾燥もしやすいので、お肌の状態が気になる人などにとっては室内の湿度を知ることは案外重要なのではと思う。

また、酸素濃度の低下は、頭痛や頭がボーッとする原因になる。

先ほどのカセットガスヒーターを使用する際もだが、寒い時期は走行中に内気循環でヒーターを使用している人が多く、機密性の高い車内は空気中の二酸化炭素濃度が高くなってしまう可能性が高いことは確かなので、特に夜間の運転中などは、二酸化炭素の濃度を知る術があるのは良いことなのではと思う。

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私はまだ使ったことがないが、これらを一まとめにしたこんな製品は大いに役立ちそうだ。

他にも寒い時期の車中泊に向けて備えておくと良さそうな物として、充電式の湯たんぽや結露対策品など他にもいくつか思い浮かんだが、今回はこの辺でやめておくことにする。

情報収集をするのも良いことで、この記事を書いている私が言うのも何だが、経験を通して自分に必要な物を自分で見つけ出すことは大切で、それも大きな楽しみの一つになる。

ぜひ皆様も、ご自身に合った素敵な秋冬むけの車中泊用を見つけ出していただきたいと思う。