サスペンションチューニングでキャンピングカーの運転を快適に!
キャンピングカーは商用車をベースにすることがほとんどということもあり、ベース車による違いはあるにせよ、乗り心地や高速道路などの安定性に不満がある人も多いだろう。
そこで今回は、「キャンピングカーのサスペンションチューニング」について考えてみたいと思う。
サスペンションの役割
ご存知の方も多いと思うが、まず、「サスペンションとは?」ということを簡単に説明しておきたい。
サスペンションはザックリ言えばボディとタイヤをつなぐ部分を指し、路面からの衝撃や振動が車内に伝わるのを防ぐなど重要な役割を持っている。
代表的な構成部品としては車体を支えるスプリング(バネ)、車体の動きを抑制するショックアブソーバーが挙げられる。
後述するように、キャンピングカーは特に架装装備が多く、標準状態に対し重さのバランスが大幅に異なることもある。
キャンピングカーのサスペンションチューニングはうまく行えば、修正操作が減るなど運転が楽になる上に、乗り心地の改善といった快適性の向上が期待できる。
キャンピングカーを快適に運転したいなら
まず、筆者は一般的なクルマには詳しいが、キャンピングカーの経験や知識に乏しいため、キャンピングカーを含めたサスペンションチューニングに精通した識者に意見を聞いてみた。
「商用車をベースにしたキャンピングカーなら、商用車は最大積載量も十分ですから、架装に対する重量増自体への対応は問題ないでしょう。
しかし、架装装備の多いキャンピングカーだと、例えば『ギャレーとサブバッテリーといった重量物が左右に偏って置かれている』といったケースもあります。
そうなると、特に人が乗っていない際に前後左右のバランスが非常に悪く、おまけにそれが常時なのですから、乗り心地はガタガタ、高速道路でフラフラするから『運転していて疲れる』というのも無理のない話です。
ですから、キャンピングカーを購入する際にはそのあたりも加味してくれる、相談に乗ってくれるビルダーさんを選ぶのがベストでしょう」とのこと。
やはり、キャンピングカーで目的地でだけでなく移動中も快適に運転したいというなら、クルマにもよるが、サスペンションに手を加える必要性は高いということである。
「ネオチューン」で乗り心地・走行性能を向上
一例として、筆者が出入りしている千葉県いすみ市にファクトリーを構える『サンコーワークス(https://a-sanko.jp/)』で施工してくれるメニューを紹介する。
代表の喜多見孝弘氏はサスペンション全般、国際格式の競技に参戦するラリーカーのボディワークなど幅広く手掛けるクルマのスペシャリストでだ。
サスペンションを含めたハイエースのチューニングにも長けており、キャンピングカーのサスペンションチューニングを手掛けることもある。
サンコーワークスの看板商品となっているのが、ショックアブソーバー(衝撃を緩和する緩衝器)に手を加える「ネオチューン」だ。
ネオチューンは、ノーマルカーの多くに付いている復筒式と呼ばれるタイプのショックアブソーバーのオイルを、喜多見氏考案のチューニングオイルに変えることで、乗り心地やコーナリング性能と走行安定性を同時に向上できるというものだ。
なお、ネオチューンは日本、アメリカ、韓国で特許を取得しているという確かな技術でもある。
また、ネオチューンの美点は性能向上以外にも、
- 現在付いているショックアブソーバーを使うため廃棄物が出ないのでエコ
- チューニングオイルに入っている成分により、ショックアブソーバーの耐久性も向上
- 希望を伝えることで自分の使い方や希望にあった調整をお願いできる
など、数多い。
筆者自身もキャンピングカーに施工したことはないが、マイカーを何度もネオチューンしている。
ネオチューン後は、コーナーではハンドル操作に対し自分のイメージ通りの曲がってくれるようになり運転して楽しく、かつショックアブソーバーが路面の凹凸などに対し滑らかに動くようになるため、乗り心地もしなやかな快適なクルマに変身してくれるなど、効果は保証できる。
それでいて施工費用はクルマによって異なるのだが(ショックアブソーバーに入れ替えるオイルの量が違うため)、上を見て10万円以下と高くなく、費用対効果は非常に大きい。
それだけにキャンピングカーを含め、マイカーの乗り心地などに不満があるというなら、改善策の第一歩としてネオチューンを大いに勧める。
なお、ネオチューンはサンコーワークス以外でも、全国に数か所ある代理店での依頼も可能だ。
そのほかにもサンコーワークスでは、200系ハイエース用の乗り心地、コーナリング性能、走行安定性向上に貢献するパーツを多数用意しているので、自分の使い方に必要なものを加えてくと、移動も快適なより楽しいキャンピングカーライフを送れるだろう。