タイヤのバーストはなぜ起きる?原因やバーストしたときの対処法
目次
タイヤがバーストする原因➀空気圧の低下
最もバーストが起こり得る原因のひとつに、空気圧の低下があげられます。
タイヤはパンクをしていなくても、徐々に空気は減っていきます。
空気圧が低いタイヤで高速走行することで、スタンディングウェーブ現象が発生します。
スタンディングウェーブ現象とは、タイヤに発生しているたわみがタイヤ全体に伝わり、デコボコ状態に変形することです。
タイヤは地面に接している面は常にへこんでいますよね。
空気圧が低すぎることで、タイヤ内のたわみがタイヤ全体に広がります。
そして、最終的にゴムが耐え切れなくなり破裂してしまうのです。
スタンディングウェーブ現象は、適正な空気圧を保つことで防ぐことができます。
気温の高い夏の高速道路では要注意
スタンディングウェーブ現象が起きると、タイヤ内部では空気がもまれた状態になるので、タイヤ内の空気が急激に高温になります。
空気が高温になるとタイヤ内の圧力が高くなりますが、空気圧不足のタイヤでは、圧力が低い部分と高い部分が発生します。
そして、高温になっている一部分のみに高い圧力がかかってしまうのです。
最終的に高い圧力にゴムが負けると、その部分が破裂し広い面積でゴムが避け、タイヤがバーストしてしまうというわけです。
気温の高い夏はタイヤ内の空気が上がりやすいうえ、高速道路では摩擦による熱の影響も強く受けます。
つまり夏の高速道路には、バーストの主要因が揃っており、危険です。タイヤが新しくても、夏場は特に空気圧の管理をしっかり行うことが大切です。
タイヤがバーストする原因②タイヤの劣化や傷の放置
タイヤの劣化や傷を放置することでも、バーストの原因になります。
タイヤに傷がなくても、劣化によってひび割れが発生します。ひび割れが発生すると、タイヤの強度は下がります。
縁石などにぶつけたことで側面に傷が付いているタイヤにも注意が必要です。
傷を放置することで、傷の部分から空気が抜けていき、気づいた頃にはタイヤの空気圧がかなり低い状態だった…ということもあります。
そのまま高速道路などを走行してしまうと、スタンディングウェーブ現象も発生しやすくなります。
タイヤを縁石にぶつけただけでバーストする可能性も
タイヤの劣化や傷を放置すると、縁石にぶつけただけでバーストを引き起こしてしまうかもしれません。
タイヤの傷は側面に発生することが多いです。劣化によるひび割れも、進行すると側面にまでひびが発生します。
その状態で乗り続けることで、タイや側面の強度が下がり、ちょっと縁石にぶつけただけでもバーストしてしまう可能性があるのです。
タイヤがバーストしたらどうする?
タイヤがバーストしたときは、無理に走ろうとせずすぐに路肩に車を停めましょう。
無理に走行するのは危険ですし、タイヤだけでなくホイールまでも傷める可能性があります。
そして、JAFなどのロードサービスに連絡し、レッカー移動をしてもらいましょう。
スペアタイヤを持っているなら、スペアタイヤに交換してもOKです。
しかし、最近の車は軽量化やスペースの関係から、スペアタイヤではなくパンク修理キットを採用している車が増えました。
バーストはパンク修理キットでは修復できないため、その場合、ロードサービスに連絡する必要があります。
間違っても、自走しないようにしましょう。
ロードサービスはJAFが安心
ロードサービスはJAFが安心です。
任意保険にロードサービスが付帯していることもありますが、意外にも条件が厳しく、対応してくれないことも珍しくありません。
JAFであれば、場所の条件などはありません。
会員になることで15㎞まで無料でけん引してくれます。
けん引だけでなく、バッテリー上がりやキーの閉じこみ、ガス欠などにも対応してくれるので安心です。
事故を起こしパニックになっていると、冷静な判断がしづらくなります。
そのため、任意保険にロードサービスが付帯していない方や、しているかもしれないけど詳しく知らない方はJAFへ加入しておくことをおすすめします。
タイヤがバーストしたときの修理代
タイヤがバーストしたときの修理代は、1本分のタイヤ交換代と同じ金額だと考えておきましょう。
もちろん、車の損傷具合で修理箇所が変わるため、その分金額に差が発生します。
バーストしたことでアライメントが狂い、ハンドルがずれてしまっているならアライメントの調整が必要です。
また、バーストによってどこかのパーツが損傷しているなら、その部分の修理代も発生します。
タイヤ交換の具体的な工賃は、1本あたり2,000円から4,000円です。
作業する場所によって工賃に差があります。
そして、新品のタイヤ代もかかるので、最低でも1万円前後は必要です。
バースト後すぐに停車すればホイールまで交換する必要はない
バーストでの修理で、ホイールを交換しないことは珍しくありません。
しかし、バースト後に運転をし続け、再使用できない傷がホイールに入ったり変形することがあります。
また、ハンドルを取られたまま建物や縁石にぶつかり、傷や変形が発生してしまうことも。
このような場合は、ホイールも交換する必要があります。
つまり、バースト後の損傷具合によってタイヤだけでよいか、ホイールの交換も必要かどうかが決まるのです。
空気圧を定期的に確認することで、バーストによる事故は大幅に減らせます。
悲しい事故を起こさないためにも、空気圧をはじめ、タイヤの管理はしっかりと行いましょう。
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ライター:MOBY編集部