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「助手席なんだから…」は日本独自の“押し付けマナー”?海外の車には「助手席」がない?助手席の本当の役割とは




もともとは日本のタクシー業界用語


助手席 由来 運転手のサポート タクシー

「助手席」という言葉は、もともとは乗用車の座席位置を示す言葉ではありませんでした。

その由来は大正時代にタクシー業界で使われていたものだとされており、当時の国内を走っていた車は輸入車しかなく、日本人にとっては大きいことや衣服は着物が主流だったため、乗客の乗り降りをサポートする「助手」がいました

この助手が座る運転席の隣の席が「助手席」と呼ばれていたことが言葉の由来となっているようです。

つまり、本来の「助手席」はドライバーではなく後ろに座る乗客のサポートが役割だったと言えます。

それが時代を経て現在の意味に変わっていったのでしょう。

助手席に座ったらドライバーのサポートをしなければならない?


助手席 由来 運転手のサポート

©metamorworks /stock.adobe.com



「助手席に座ってるんだからサポートして」という言葉を、ドライバーから言われたり、助手席に座る人に言ったことがあるという人は少なくないでしょう。

しかし、ここまでに記述したとおり、「助手席」という言葉は日本独自で生まれたものであり、また本来はドライバーではなく乗客のサポートをする助手が座る席という意味だったことから、「助手席に座ったらドライバーをサポートしなければならない」ということではないと言えるでしょう。

とは言え、実際には、助手席に座る人がナビやエアコンの操作、周辺の情報等を伝えるなどによってドライバーをサポートしてくれると運転にも余裕が生まれるためありがたいもの。

「助手席に座った人はドライバーをサポートして当然」と役割を押し付けるのではなく、あくまでもサポートは善意であり、サポートしてくれたら感謝をする気持ちを持つことが大切です。

ライター:MOBY編集部
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