キャンピングカー・車中泊情報Webマガジン - DRIMO(ドリモ)

知識

知識

大型免許とは?取得に必要な条件や費用、教習の流れなどを解説

大型トラック

大型免許とは?


トラック

©Norman01/stock.adobe.com



大型自動車免許(大型免許)は、大型特殊自動車を除くほぼ全ての自動車に乗ることができる免許です。

大型自動車にはバスやトラックなどが含まれます。

トラックのように運賃が発生しない業務において車を運転できる「第一種運転免許」と、バスのような人を運搬し運賃が発生する車を運転する際に必要な「第二種運転免許」があります。

大型免許で運転できる車の種類は?


大型免許を取得した場合に運転できる車の種類は以下の5種類です。
• 大型自動車
• 中型自動車
• 普通自動車
• 小型特殊自動車
• 原動機付自転車

他の免許との違いは?


免許経歴がなくても取得できる普通免許や準中型免許と違い、中型免許は2年以上、大型免許は3年以上の免許経歴が必要です。

そのため、年齢も21歳以上からとなります。

中型以下の免許では重量や積載量、定員に制限がありましたが、大型免許で取得できる車はそれらの上限がありません。
免許区分 大型免許 中型免許 準中型免許 普通免許(※)
運転資格年齢 21歳以上普通免許経歴3年以上 20歳以上普通免許経歴2年以上 18歳以上 18歳以上
車両総重量 11トン以上 11トン未満 7.5トン未満 3.5トン未満
最大積載量 6.5トン以上 6.5トン未満 4.5トン未満 2トン未満
乗車定員 30人以上 29人以下 10人以下 10人以下

大型免許と同時に取得可能な免許は?


大型免許は、牽引免許や大型特殊免許を同時に取得することが可能です。

免許があると仕事の選択肢が増えたり収入アップにつながることもあるので、大型免許取得時にあわせて検討するのもおすすめです。

大型免許の取得条件や受験資格


教習所

©あんみつ姫/stock.adobe.com


大型免許取得に必要な条件A


大型免許取得試験の受験資格があるのは、21歳以上かつ普通免許経歴3年以上の人です。

また、普通免許でもおこなわれる視力検査や聴力検査などに加え、深視力検査があることも特徴です。

ほかの検査も普通車に比べて条件が厳しくなります。

各検査の合格ライン


各検査の合格ラインは、以下が原則となります。

ただし、各検査の内容に合格するのが難しそうな場合でも、相談をすることは可能です。

視力検査
両眼で0.8以上、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上であること。

深視力検査
三棹(さんかん)法の奥行知覚検査器により2.5メートルの距離で3回検査し、その平均誤差が2センチメートル以下であること。

聴力検査
両耳の聴力が、10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること。

色彩識別能力テスト
赤色、青色及び黄色の識別ができること。

運転能力検査
身体に障害がないこと。

AT限定普通免許の人は大型免許を取れる?


普通免許が「AT限定」の人でも、上と同じ流れで大型免許を取得することができます。

ただし、大型免許の技能教習は、MT車の運転が必要となるため、AT限定の人は技能講習の時間が4時間多くなります。

実質4時間でMTの操作方法をマスターしなければならないため、ペーパードライバー歴3年の人などは、別途料金が発生する補講が必要となる可能性もあります。

大型自動車免許取得までの流れ


大型免許を取得するには、教習所や合宿を利用するのが一般的です。その場合は以下の流れで免許を取得できます。

1. 自動車教習所で技能と学科を学ぶ
2. 自動車教習所で卒業検定に合格する
3. 運転免許センターで適性検査に合格する

大型免許の一発試験・一発合格はできる?


教習を受けることなく、試験場・運転免許センターで「一発試験」により取得することも可能です。

注意!一発試験の試験車は10トン
一発試験の場合、試験に使用する車は4トン車ではなく10トン車となっているため、ハードルは高いと言えるでしょう。
教習所に通った人の大型免許の合格率は90%なのに対し、一発試験での合格率は30%前後です。

大型免許の一発試験にかかる費用
一発試験の場合の費用は地域によって違いがありますが、東京都の場合を例にすると、おおむね以下のとおりです。

• 受験料:4,100円
• 試験車使用料:2,500円
• 免許証交付料:2,050円
• 講習受講料:22,000円

次のページ▷ 大型免許の教習内容をご紹介します。


大型免許取得の教習内容とは


視力検査

©あんみつ姫/stock.adobe.com


第一段階の教習内容


大型免許を取得する場合、その教習は「第一段階」と「第二段階」に分かれます。第一段階は「場内コース」を使用して運転技術を身につけ、第二段階は「路上」においての教習となっています。第一段階の教習内容は下記のとおりです。

• 車の乗降りと正しい運転姿勢
• 車の運転装置や日々の点検整備取り扱いかた
• 大型車特有の運転死角と車両感覚を理解した運転操作
• 発進・停止をはじめとする運転の基本操作
• 目標に合わせた停止や時期に見合った発進・加速
• 曲がり角・カーブの通行方法
• 坂道の発進方法
• 後退(バック)
• 狭い道の通行方法
• スムーズな隘路(あいろ)侵入(狭い場所での方向転換と停車)
• 正しい通行位置選択と進路変更や障害物対応
• 直進・右折・左折といった交差点通行、標識・信号に合った通行
• 見通しの悪い交差点の通行
• 踏切の通過
• 急ブレーキ
• みきわめとなる教習効果確認

第二段階の教習内容


場内での教習「第一段階」をクリアした後、技能終了検定を受けて合格すると、路上教習となる「第二段階」へ進むこととなり、状況を踏まえた応用的な走行を学んでいきます。

第二段階の教習内容は下記のとおりです。

• 適切な通行位置や進路変更を含めた流れに沿った車の走行
• 実際の直進・右折・左折といった交差点通行、標識・信号に合った通行
• 歩行者を始めとした保護
• 交通状況や道路状況に見合った運転
• 適切な縦列・駐停車や方向変換
• 経路の組み立て
• 急ブレーキ
• 危険を予測した適切な運転
• みきわめとなる教習効果の確認

大型免許取得にかかる時間と費用の目安


教習所で取得した場合の時間と費用


取得済み免許 教習所最短日数 免許取得費用
中型免許(MT車)(2007年法改正以前取得の普通免許) 10日 20万~25万円
普通免許(MT車) 13日 30万~35万円
中型免許 7日 18万~23万円

合宿免許で取得した場合の時間と費用


取得済み免許 教習所最短日数 免許取得費用
中型免許(MT車)(2007年法改正以前取得の普通免許) 9日 19万~24万円
普通免許(MT車) 12日 26万~36万円
中型免許 7日 15万~21万円

「教育訓練給付金制度」を使えば最大10万円キャッシュバック


仕事に必要となる資格や技術を習得するために学校や講習・講座に通う場合、「教育訓練給付制度」を利用すればその費用の一部がキャッシュバックされます。

大型免許の取得を考えている場合は、自分が給付の対象になっているかハローワークのサイトでチェックしてみることもおすすめです。

対象となるのは以下の条件を満たした方です。

• 離職者である場合、大型免許の教習開始日が離職日翌日~1年以内で、雇用保険の被保険者期間が1年~3年以上あること
• 過去に給付制度を利用したことがある場合、以前の給付から3年以上経過していること

普通免許から大型免許を取得する場合の費用は


免許証

MTの普通免許を保有している場合、教習所を通して大型免許を取得するには30時間の技能教習と1時間の学科教習を受ける必要があるため、入学金や教習費用、検定費用や適性検査費用などを合わせて30万〜35万円の費用がかかります。

運転免許試験場での免許交付時は、適性検査の受験料1,550円と免許証交付料2,050円の合計3,600円が必要です。

受講料が22,000円かかる取得時講習は一発試験時のみであるため、教習所を卒業していれば講習はなく費用もかかりません。

ただし、教習で復習項目がついたり試験に落ちれば、時間ぶんの教習費用や検定費用が追加されます。

AT限定免許の人は追加費用がかかる


ただし同じ普通免許でも、取得時期の違いにより中型8t限定免許を保有している場合は学科教習がないうえ実技教習が20時間に減るため、かかる費用は20万〜25万円ほどです。

5t限定準中型免許を保有している場合も学科教習はありませんが、技能教習が26時間となるため26万〜31万円ほどの費用がかかります。

ただし、大型免許にAT限定は存在しないため、保有している免許がAT限定の場合は、それぞれに4時間の技能講習代として約4万円の費用が追加されることになります。

大型免許取得時に乗れる車は


大型免許を取得した場合に運転できる車の種類は以下の6種類です。
• 大型自動車

乗車定員30人以上・車両総重量11t以上・最大積載量6.5t以上の車
• 中型自動車

乗車定員11人以上29人以下・車両総重量7.5t以上11t未満・最大積載量4.5t以上6.5t未満の車
• 準中型自動車

乗車定員10人以下・車両総重量3.5t以上7.5t未満・最大積載量2t以上4.5t未満の車
• 普通自動車

乗車定員10人以下・車両総重量3.5t未満・最大積載量2t未満の車
• 小型特殊自動車

フォークリフトやトラクターなど全長4.7m×全幅1.7m×高さ2.8m以下・最高速度時速15km/h以下の特殊車両。
• 第一種原動機付自転車

総排気量50cc以下、定格出力0.6kW以下の2輪車もしくは3輪車。総排気量20cc以下、定格出力0.25kW以下の4輪以上の車。

大型免許に合格するのは難しい?


メモ

©Africa Studio/stock.adobe.com



2007年に道路交通法が改正され、大型免許は「場内コース」だけでなく、仮免許を付けての「路上」での技能練習が必要となりました。

そのため、教習所では普通免許と同様、第一段階と第二段階にわたって運転を教わることができるようになり、以前よりも初心者に優しいカリキュラムになったといえます。

よって、自動車教習所に通うのであれば、大型免許に合格するのは難しくないといえるでしょう。

実際に、教習所に通った人の大型免許の合格率は90%となっています。

ライター:MOBY編集部
オリジナルサイトで読む

MOBY

MOBY(モビー)は"MOTOR&HOBBY"をコンセプトに、クルマの楽しさや魅力を発信する自動車メディアです。新型車情報やニュースからエンタメ情報まで幅広くお届けします。