30代からの免許取得は難しい?免許保有者の7割が24歳までに取得…若いうちに取ったほうがいい意外な理由とは
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「運転免許の取得は若いうちに」は多数派?
株式会社サクラスが2024年5月21日に発表したプレスリリースによると、47都道府県の普通自動車免許取得者(モニター数1,012人)を対象とした調査で次の結果が出たそうです。
免許取得時の平均年齢が最も若いのは群馬県で18.57歳となっており、6位の三重県まで19歳未満が続いていますね。
7位以下の調査結果も気になるところですが、残念ながらプレスリリースには掲載されていません。
ただ、回答者の約半数は、22歳ごろまでに運転免許を取得していると考えられます。
というのも、この調査では免許取得の理由もたずねていて、「学生のうちに取得しておきたかった」との回答が50.40%を占めているからです。
こうしたデータを見ると、「若者の車離れが深刻」と言われる昨今でも若いうちに運転免許を取得する人は多いと考えられそう。
……なのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
約7割が24歳までに運転免許を取得している
内閣府の「令和5年交通安全白書」によると、令和4年末時点で20〜24歳だった人の運転免許保有率は男性が78.0%、女性が70.5%だったそうです。
この数値はすべての運転免許を対象としたものですが、約7割の人が24歳までに自動車の免許を取得していると考えても差し支えないでしょう。
ちなみに、平成24年(2012年)と比較して、令和4年(2022年)における20〜24歳の運転免許保有率は約4%下がっています。
このデータから、若者に車離れの傾向があることは事実と見てよさそう。
それでも20〜24歳の約7割が運転免許を取得しているわけですから、若いうちの免許取得にメリットを感じている人は現在も多いと考えられます。
若いうちに運転免許を取得するメリットとは?
若いうちに車の免許を取得するメリットとは何なのか?ざっと考えてみたところ、次の4つが思い浮かびました。
・自由な時間が多く教習所に通いやすい
・車の運転を早く楽に覚えられる
・車を運転する仕事に就ける
・人生で車を楽しめる時間が長くなる
以上4つはどれも一般論ではありますが、若いうちの免許取得を後押しする要素になるものといえます。
各メリットを簡単に解説しておきましょう。
自由な時間が多く教習所に通いやすい
就職前の学生は自由に使える時間が比較的多いため、スムーズに教習所に通うことができます。
また、都合をつけて合宿免許に参加することも可能でしょう。
短期間に集中して教習を受講できれば、教習車に早く慣れることができて、検定に一発合格できる可能性が高まります。
効率よく教習所に通えて、再試験による追加費用の発生を抑えられるなら一石二鳥ですよね。
車の運転を早く楽に覚えられる
若いうちは何でも覚えるのが早いものです(年を取ると実感します)。
教習車の運転を覚えるのも、若いうちのほうが早くて楽に済むでしょう。
また、免許を取ってから実際の交通社会に慣れるのも、若いうちのほうが早いと考えられます。
車を運転する仕事に就ける
若いうちに運転免許を取得すれば、職業の選択肢に、車の運転が求められる仕事を加えられます。
車を使う仕事はトラックやバスなどの運転手にかぎられません。
たとえば、筆者の父親は出版社に勤めていましたが、「小さな会社だから全社員が編集だけでなく車での営業まわりもやる」と言っていました。
まあ、車の運転をする仕事に就くかどうかはともかく、職業の選択肢は多いほうがよいでしょう。
運転免許があれば副業の幅も広がりそうです。
人生で車を楽しめる時間が長くなる
早めに運転免許を取得すれば、そのぶん人生で車を楽しめる時間が長くなります。
車を楽しむといっても、かならずしもマイカーを所有する必要はありません。
レンタカーで友達と旅行や遊びに出かけるのも、車の楽しみ方の1つです。
若いうちにしかできない車の使い方もありますから、早めに免許を取っておいて損はないでしょう。
……と、若いうちの免許取得のメリットを4つ述べましたが、「免許は欲しいけど教習や試験に不安を感じる」という人もいるかもしれませんね。
そこで次節では「これから免許を取る人への先輩ドライバーからのアドバイス」をご紹介します。
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