ウインカーは何秒つけるべき?「“行為”が終わったら即座にOFF」が鉄則なワケ
つけっぱなし予防に「ワンタッチウインカー」は役立つ?
ウインカーによる合図の出し忘れおよび、つけっぱなしで交通違反となる恐れがあるのも加味すると、そのような局面で役立ちそうなのが、近年登場した新車に装備されている「ワンタッチウインカー」です。
ワンタッチウインカーは、ウインカーレバーを“2段階構造”としています。
通常のウインカーレバーは、跳ね上げたり押し込んだりするとそのままレバーが固定されてウインカーランプが点滅を続けます。
しかし、ワンタッチウインカーでは、軽く跳ね上げたり押し込んだりすると、レバーがすぐに元の位置へ戻り、3秒から5秒程度の短時間、もしくは数回だけ点滅してウインカーランプが消える仕組みです。
ホンダ(本田技研工業)の担当者に伺った話によると、「ターンレバーを自分で戻すことなく、ウインカーランプを3回点滅させられるのがメリットであり、便利な機能として弊社の車種に採用しています」とのことでした。
実際、「道路交通法施行令」21条でも右左折や転回(Uターン)を行うシチュエーションで“進路変更は行う3秒前”とされています。
軽くレバーを操作するだけで3秒程度の点滅ができるワンタッチウインカーなら、万が一車線変更を取りやめる際でも消し忘れずに済むでしょう。
ウインカーが消えているかを確認するのもドライバーの努め
とはいえ、近年ワンタッチウインカーを装着した車が登場しているものの、運転歴が長い人や2段階のレバー設計に戸惑いを感じる人が多いのではないでしょうか。
ワンタッチウインカー以外にも自動でヘッドライトが点灯するオートライト、センサーが反応してワイパーの動きを調整できるなど便利な機能が備わっています。
これらはドライバーが安全運転をするために役立っているはずです。
筆者の観点としては、いずれの機能もドライバー自身が作動しているかどうかチェックすべきですし、ウインカーも同様で消灯できているか確認することが大切ではないかと考えます。
ウインカーランプを点滅させている状態では「カチカチ」などと音がする仕組みで、メーター上でも同様にランプ点滅させたりすることでドライバーへ音や視覚で警告しています。
少なくとも、右左折や車線変更などウインカーを使う局面で、一連の行動が終わったら消灯ができているか確認するのがドライバーに課せられた役目です。
ウインカーをつけっぱなしにして周囲の車に誤解・混乱を招くなど、事故に繋がる原因とならないよう注意しましょう。
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ライター:長谷川 優人