薬剤師が解説する眠気が感じにくい花粉症市販薬で安全ドライブを!!
目次
点眼薬について
目のかゆみ、充血には点眼薬が有効です。
しかし、正しい点眼薬の使い方を知らなかったり自分の症状に合った点眼薬がどれか分からなかったりするとせっかく市販薬を購入しても意味がありません。
ここでは、点眼薬を使用する際に特に注意してほしいことについて2点紹介します。
点眼薬を使った後は目をぱちぱちとまばたきしたほうがよい?
よく誤解されますが、答えは間違いです。
点眼薬をさした後にすぐまばたきをすると、薬液が流れてしまい、効果が得られない可能性があります。
点眼後は、目頭を軽く押さえて目を閉じ、薬液を全体に行き渡らせることをおすすめします。
また、点眼液の無駄遣いや、使いすぎによる副作用を防ぐためにも、点眼の滴数はきちんと守るようにしてください。
コンタクトレンズをつけたまま、点眼薬を使ってもよい?
答えは、ソフト・カラーのコンタクトレンズ装着時は使えないものが多いです。
点眼薬には、薬液の腐敗・汚染を防ぐために防腐剤、保存料を添加したものがあり、これらの添加物がコンタクトレンズに影響を及ぼしてしまいます。
まずは、市販薬を購入される前にコンタクトレンズをつけていることを薬剤師、登録販売者に相談し普段の生活に適した市販薬を選択することをおすすめします。
点鼻薬について
点鼻薬は、鼻の粘膜だけに作用し、全身に薬が行き渡らないように工夫されたお薬です。
お薬の成分の分類別に分けると「ステロイド」、「抗ヒスタミン薬」、「血管収縮薬」があります。
「ステロイド」は花粉症の諸症状を緩和させてくれますが、各市販薬によって年間の使用上限量が設けられているので十分に注意してください。
「抗ヒスタミン薬」は鼻詰まりの症状がなく「ステロイド」を避けたい場合に選択しましょう。
「血管収縮薬」は一時的に鼻詰まりの症状を改善してくれますが、使いすぎると逆に症状を悪化させてしまうので、数日使用しても効果が得られない場合は、一度医療機関に受診することをおすすめします。
各成分の分類の特徴を知ることが、症状を緩和するコツの第一歩になります。
花粉症のシーズンの医療機関は非常に混雑しています。
長時間運転をしているにも関わらず、医療機関でも待ち時間が発生すると、体力的、時間的にも負担がかかってしまいます。
毎年同じ薬を飲んで症状が安定している方や忙しくて医療機関を受診する時間がなかなか取れない方は、市販薬を上手に使って花粉症シーズンを乗り越えてみてはいかがでしょうか?
ただし持病をお持ちの方や妊娠または妊娠の可能性がある方などは、購入される前に薬剤師、登録販売者に相談されることをおすすめします。
参考文献
1.アレグラFX添付文書
2.クラリチンEX商品サイト