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Jackeryポータブル電源 1000 Newに新色サンドゴールド登場!性能・使い勝手を徹底レビュー

Jackeryネットストアの2024年売れ筋ランキングで1位を獲得した「Jackery ポータブル電源 1000 New」に、新色のサンドゴールドが追加された!

今回、その発売に先駆けて「Jackery ポータブル電源 1000 New サンドゴールド」を試用する機会を得た。

実際に車中泊で使用し、ソーラー充電も試してみたので、本モデルの概要や魅力、使い心地などを詳しく紹介していこう。

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Jackery ポータブル電源 1000 New サンドゴールドの特徴と魅力


性能はすでに発売されている「Jackery ポータブル電源 1000 New」と同じなので、まずはこの新色について紹介しよう。

Jackery製品は「濃いグレーを基調に、ロゴや一部のパーツがオレンジ」

これまでのJackery製品は「濃いグレーを基調に、ロゴや一部のパーツがオレンジ」というカラーコンビネーションが特徴で、一目見ればJackeryと分かるデザインとなっている。

これはJackeryのコーポレートカラーでもあり、ブランドの象徴的なカラーリングだ。

手のひらサイズのポータブル電源Explorer 100 Plus

飛行機にも持ち込める「Explorer 100 Plus」



そんな「濃いグレー×オレンジ」の印象が強かったJackery製品だが、新色「サンドゴールド」は、1000 Newより一足先に、中容量モデルの600 Plusや、手のひらサイズのExplorer 100 Plusに採用されていたカラーオプションだ。

そして今回、Jackeryの人気No.1モデル「1000 New」にも、この「サンドゴールド」が追加されることになった。

1000 Newの新色サンドゴールド

新色「サンドゴールド」は、明るく温かみのあるカラーで、同系色の組み合わせにより全体的にやわらかく落ち着いた印象を与える。


従来の「濃いグレー×オレンジ」は、コントラストの強さが目を引いたが、デザインの方向性としては対照的なアプローチだ。


万人から絶対的に好まれる色などなく、色の好みは文字通り十人十色だが、カラーリングで抱くイメージもまさに色々だと思う。


例えば、私が初めてJackeryのポータブル電源を見た際に抱いたイメージは、『読売ジャイアンツ』だったので、他球団の熱烈なファンには色が理由でJackeryを選びづらかった人も少なからずいたと思う。


それがJackeryの売上数にどれだけ影響するかは別として、色や色の組み合わせが重要なことは確かだ。


実際に知人数人に「サンドゴールド」を見せたところ、従来色よりも好評な意見が多かった


特に、女性は一般的に男性よりも色を重視する傾向がある。

サンドゴールドの方が断然良い」と評価した女性の中には、「実は、以前は色の問題でJackeryを選択肢から外していた」と話す人もいた。(ちなみに、彼女は阪神ファンでもカープファンでもない。)

こうした背景を考えると、従来とは真逆のコンセプトを持つ新色の追加は、より多くのユーザーに受け入れられる要素となるだろう。

Jackeryポータブル電源 1000 Newのサンドゴールドをおしゃれなハイエースの車内に置いた図

とくに、車内をナチュラルカラーやウッド調にカスタマイズしている人には、「サンドゴールド」の方がインテリアに馴染みやすく、好まれそうだ。

上の写真は、Jackeryを選択肢から除外していた女性のハイエースの室内に置いてみた様子だが、こうしてみると確かに「断然サンドゴールド」となることが頷ける。

さらに、デザイン面だけでなく、実用性の面でも「サンドゴールド」には利点がある。

それは、濃いグレーよりも汚れが目立ちにくいことだ。長く使うことを考えると、この点も見逃せないポイントだろう。


Jackery 1000 Newの性能と使い勝手


現在、「Jackery ポータブル電源 1000」シリーズには、1000、1000 Pro、1000 New、1000 Plus4種類がラインナップされている。

その中でも「1000 New」が特に人気のモデルとなっており、今回紹介する「Jackery ポータブル電源 1000 New サンドゴールド」は、その大人気モデルのカラーバリエーションだ。

1000 Newの基本スペック


まずはスペックから見ていこう。

Jackery ポータブル電源 1000 Newのスペック

すでにポータブル電源を使っている人や、詳しく調べている人なら、スペック表を見ただけで性能の高さや、使いやすさが想像できるかもしれないが、「Jackery ポータブル電源 1000 New」の魅力を、ポイントをおさえて詳しく解説していこう。

ポイント①高性能バッテリーで長寿命化


「Jackery ポータブル電源 1000」と「1000 Pro」には三元系リチウムイオン電池が採用されているが、「1000 New」と定格出力2000Wの「1000 Plus」には、より新しい技術の「リン酸鉄リチウムイオン電池」が搭載されている。

このバッテリーの大きな特徴は、充放電サイクルの長さだ。

  • 1000と1000 Pro:充放電サイクル 1,000回

  • 1000 Newと1000 Plus:充放電サイクル 4,000回


「1000 New」には「リン酸鉄リチウムイオン電池」が搭載

これは、毎日フル活用・充電を繰り返したとしても、10年の寿命がある計算だ。さらに平均して週に2回程度の充電だと約38年もつことになる。

これだけでも相当に凄いことだが、4,000回の充電サイクルを迎えても、バッテリー容量の70%(約750Wh)を維持できるそうだ。

これまでポータブル電源は「バッテリーの寿命=製品の寿命」と考えられていたが、バッテリーよりも他の部品などが先に寿命を迎える可能性も十分あることになる。

それどころか、50歳前後かそれ以上の年齢のユーザーが車中泊用として使い始めた場合、ひょっとしたら一生モノのポータブル電源になるかもしれないほどの耐久性だ。

ポイント②AC定格出力 1,500Wで家電も安心


車中泊で1000Newのポータブル電源を使う

車中泊でポータブル電源を使おうと考える人の多くが、「家電製品を使用したい」が大きな理由になっていると思う。

その場合、ポータブル電源を選ぶ前に、AC定格出力の値をしっかり確認することが大変重要だ。

「Jackery ポータブル電源 1000 New」の定格出力は1,500W

「1000」と「1000 Pro」は1000Wだ。

定格出力1,000Wがあれば、多くの家電製品を使用できるが、実は1000Wという数値は微妙なラインでもある。

例えば、50Hz用の電子レンジ(主に東日本用の規格)なら一部の製品は1000W以内に収まるが、60Hz用(主に西日本で使用されている規格)は1000Wを超えてしまうものが多い。

また、ホットプレートやヘアドライヤーなども、1000Wを超えてしまう製品が多い。

「あっという間に」で有名な電気ケトルが素早く湯を沸かせるのは、大きな電力で一気に加熱するからで、私が普段家で使用している「あっという間に」の消費電力は1250Wだ。

テーブルの上でも使える小型のIHクッカーも、消費電力が1000W未満やちょうど1000Wの製品もあるが、1000Wを超えてしまうものも多い。

また、消費電力がギリギリの家電を使うと負荷が大きくなるため、ポータブル電源の定格出力には少し余裕があった方が安心だ。

このように定格出力1000Wは案外微妙なのだが、一方で、車中泊で使いたい一般的な家電製品での中で定格消費電力が1500Wを超えるものはあまり見当たらない

1000Newでホットサンドプレートとクッキングケトルを同時使用

例えば、私が車中泊用の調理器具として最も頻繁に使用しているクッキングケトルとホットサンドメーカーの消費電力は、それぞれ600Wと420W。

合計するとわずかに1000Wを超えてしまうが、ポータブル電源の定格出力が1500Wあれば、この二つを同時に使用することが可能になる。

このように、1,500Wの定格出力があれば、ポータブル電源の活用幅が広がるのが大きなメリットだ。

また、ソーラーパネルで充電する場合、「日中は機器の使用時間をなるべく減らし、発電に時間を費やすのが合理的」だろう。

そういった点でも、複数の機器を同時に使用できて、短時間で家電を効率よく使えることは、ソーラーパネル利用者には意味が大きい。

ポイント③車中泊・アウトドアに十分なバッテリー容量


必要なバッテリー容量は、使用する家電の種類や頻度によって大きく異なる。

1000 Newの容量は1070Whなので、昨年から使用している1000 Pro(1002Wh)より68Wh多い。

かれこれ4年半愛用しているEcoFlow River Pro(River 2 Proに代替わりして廃盤)は720Whなので、1000 New の方が350Whも多いことになる。

車中泊で1000Newのポータブル電源を使う

先日、複数人で車中泊をし、調理や食品の温めに1000 Newの電気を使いまくったと思ったのだが、残量は50%以上残っていた

車中泊で1000Newのポータブル電源を使う

さらに、翌朝は湯を沸かし、昼食時にもIHクッカーなどを使用したが、それでも40%以上残っていた。

普段、私はそんなに大量に電気を使う方ではなく、一人での車中泊が多いので、これなら追加充電なしで2~3泊かそれ以上もちそうだ。

また、ソーラーパネルとシガーライターからの走行充電を活用すれば、1週間の車中泊でも問題なさそうだ(あくまで私の使い方ならだが)。

ポイント④軽量&コンパクトで持ち運びやすい設計


1000Proと1000Newの比較表

リン酸鉄リチウムイオン電池は三元系リチウムイオン電池より重量が重くなる傾向があると聞いたことがあるが、不思議なことに1000 Newは1000 Proより軽量化され、700g軽い。また、サイズもコンパクトになった。

つまり、パワーも容量もアップしながら、より小さく軽くなっているということだ。

ポータブル電源を車中泊で使用するのであれば、充電のために積み下ろしをすることが基本となるが、特にマンション住まいなどで運ぶ距離が長い場合は、持ち運びやすさは使い勝手に大きく影響することになる。

ソーラーパネルの利用や走行充電という方法もあるが、暑い時期は高温になる車内に置きっぱなしもNGなので、持ち運びやすさはポータブル電源にとって非常に重要だ。

1000Proと1000Newを並べる

ポータブル電源の持ち運びやすさは、重さだけでなく、「ハコ」の大きさや持ち手(ハンドル)の形状・サイズにも左右される。

色々と試してみたが、少なくとも私は10.8kg程度なら両手で持つタイプより片手で持てるデザインの方が扱いやすいと感じている。

jackery 1000シリーズのハンドルは片手でも持てるし、両手ならしっかり支えられる。

さらに、ハンドルは折りたたみ式で、上面がフラットになる設計。これは収納のしやすさにも貢献している。

また、1000 Proと比べたときに、最もサイズ差が大きいのは奥行き(厚み)だが、実際に車内に置いてみると、この違いが使い勝手に最も影響がでる。

ハイエースに置いてある1000New

上の画像は、100系ハイエースの運転席の後ろ(エンジンルームの上)に1000 Newを置いた様子だが、こうしたことなどができるか否かは「ハコ」奥行き次第だ。

また、下の写真は軽自動車の車内の壁際に、1000(奥)と1000 New(手前)を並べて置いた様子だ。

1000Proと1000Newを並べる

こうして見ると38mmの違いは大したことでもないように感じられるかもしれないが、実際に車内で使ってみると、この差が意外と大きく影響する。

特に軽自動車のような幅の狭い車内では、わずかな奥行きの違いが収納のしやすさや設置の自由度に直結する。

1000 Newのコンパクトなサイズは、限られたスペースを有効活用する上で大きなメリットとなる。


各種ポートとその配置について


ポータブル電源の使い勝手は、ポートの数や出力だけでなく、どこに配置されているかによっても大きく変わる。

ここでは、「Jackery ポータブル電源 1000 New」のポート配置と、それがどのように使い勝手に影響するのかを詳しく見ていこう。

ポート配置による使い勝手の影響とは?


ポートの配置は、思っている以上に使いやすさを左右する。

例えば、私が2020年から愛用していた「EcoFlow River Pro」は、入力ポートが左側面、AC出力ポート(3口)が右側面に分かれていた。

入力ポートが左側面にあるのは問題なかったが、AC出力ポートが右側面にあることで、使いにくさを感じる場面があった。

それは、AC出力ポートを使用するために右側面に少しスペースを確保しておかなければならないことと、プラグを刺す際に手探りというわけにも行かず、本体を動かさなければならないことだ。

こうした点を踏まえてか、後継機の「River 2 Pro」では、入力ポートが背面に移動し、それ以外は前面に集約される設計になっている。

1000Proと1000Newの入力ポートの位置

また、Jackeryの「1000 Pro」は入力ポートが背面にあった。

入力ポートが背面にあると、車内の壁際に置いていても、走行中にソーラーパネルやシガーライターソケットから充電する際、少し手前に移動させる必要があり、なんとなく中途半端で不安定な位置に置かなければならなかった。

このように、ポートの配置は実際の使い勝手に大きな影響を与える。

「1000 New」のポート配置と使いやすさ


1000Newのポート配置

では、「1000 New」のポート配置を見ていこう。

「1000 New」にはAC出力(コンセント)が3口備わっている。

このクラスのポータブル電源では一般的な数であり、定格出力1,500Wを考慮すると、複数の機器を同時に使用する際も十分な仕様だ。

また、AC出力やDC出力、ディスプレイなどが前面に集約されており、入力ポートは右側面に配置されている。

あらかじめ右側面に少しスペースを確保しておけば充電の際にも移動させる必要がなく、安定した位置に置くことができて良い。

これはあくまで私の使い方の感覚だが、入力ポートが側面にあり、それ以外を前面に集約した「1000 New」の設計は、現時点でベストな配置だと思う。

さらに、「1000 New」は奥行きが薄くなったため、限られたスペースをより有効活用しやすくなっている。

些細な違いに思えるかもしれないが、実際に使ってみると、この配置の違いが快適性に大きく影響することが実感できる。

DC出力ポート・USBポートの仕様と活用方法


USBポートの仕様は以下の通り。

● USB-A(最大18W)×1
● USB-C(最大30W)×1
● USB-C(最大100W)×1

最近はUSB-Cが主流になりつつあるが、まだまだUSB-Aを使用する機会も多いため、Aポートがあるのはありがたい。

また、最大100WのUSB-Cポートがあるため、ノートPCの充電も可能。ACアダプターを介さず直接充電できるため、変換ロスを防ぐことができる。

スマホ・タブレット・カメラのバッテリー充電や、扇風機やライトの給電程度なら並行して十分対応できる。

さらに、シガーライターソケットも搭載されている。

近年はシガーライター自体を見かけることが少なくなっているが、車載機器や一部のアウトドア機器ではまだまだ需要がある。

また、アダプターを使えばUSBポートを増設できるため、このポートの存在は便利だ。

充電性能の実力は?AC・ソーラー充電を検証


「Jackery ポータブル電源 1000 New」の充電時間は、AC100V使用時に通常モードで1.7時間、緊急モードではわずか60分で満充電が完了する。

従来の「Jackery ポータブル電源 1000」は満充電に7.5時間かかるため、出かける前日の残量チェックがほぼ必須だった。

しかし、「1000 New」であれば、朝起きて残量が少ないことに気づいても、準備をしている間になんとかなりそうだ。

この充電スピードの向上は非常に大きなメリットだが、「1000 New」はソーラーパネル充電の効率も非常に優秀だった。

jackeryのソーラーパネル

届いた際の充電残量は30%だったが、あえてAC充電をせず、翌朝から「Jackery SolarSaga 100 Prime」を使って太陽光のみで充電を試してみた。

jackeryの残量パネル

100Wのパネル1枚で、なんとピーク時の入力は96W前後を記録し、朝8時頃から充電を開始して山に日が隠れてしまう17時までの間に充電残量は77%まで回復した。

翌日も朝8時頃から充電を開始したところ、正午過ぎに確認した時には既に満充電が完了していた。

両日とも幸い天候に恵まれ、日射量が十分に確保できた上、パネルの向きを適宜調整できたのも好条件だったのだが、それでも、この充電効率の高さには驚かされた。

さらに、「Jackery ポータブル電源 1000 Pro」とソーラーパネルを繋ぎ換えて比較してみたところ、1000 Newの方が液晶パネルに表示される入力W数が2〜3Wほど高かった

これは「SolarSaga 100 Prime」自体の性能が優れていることに加え、ポータブル電源側の充電効率も向上していると感じた。


Jackery 1000 New サンドゴールドの総評:「もっとも使いやすい」!?


同じシリーズの「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」は、「1000 New」と同じく高い耐久性を持ち、さらに容量1,260Wh、定格出力2,000Wと、より頼もしい性能を備えている。また、追加バッテリーを接続できるなど、拡張性にも優れている。

しかし、その分サイズも大きくなり、重量は14.5kgと、「1000 New」よりも3.7kg重い。

ポータブル電源においては、必ずしも「大は小を兼ねる」とは限らない。

必要以上の性能は、場合によっては無用の長物になってしまうこともあるため、自分の使い方に合ったモデルを選ぶことが重要だ。

「1000 Plus」も頼もしいが、私の使用環境では定格出力1,500Wで十分であり、実際に「1000 New」を使ってみても容量に不満はなかった。そのうえ、より軽量でコンパクトな「1000 New」の方が、自分には適していると感じた。

軽自動車からハイエース・キャラバンクラスの車両で車中泊をする際に、「Jackery ポータブル電源 1000 New」は現在もっとも使いやすく、現実的な選択肢の一つではないだろうかというのが使用して強く感じたことだ。

また、これまでポータブル電源のボディカラーはJackeryに限らず、なぜかグレー基調が多かったような印象があるが、近年はカラーバリエーションが増えてきており、これはポータブル電源の普及が進んでいる証とも言える。

そして「サンドゴールド」もその一つ。

性能だけでなく、車内の雰囲気に合った色を選べるようになったことは、大きな進化だ。

笠原 サタン

スポーツカーやピックアップトラックも好きだけど、車を見ると快適に寝られるかどうかを先ずは考えてしまう。 VANと旅と波乗りとネコをこよなく愛するPaddler。