キャンプや車中泊で使える!効果抜群の蚊除けグッズとその選び方
目次
使用前に説明書きや効能を必ず確認しよう
どの虫に効くのか
虫除けと言っても、全ての虫に効果があるわけではない。
成分以外にもパッケージの外側には「何に効く」と効能が記載されているのが普通だ。
お店に並んでいる虫除け製品は、時期的に蚊を対象としている製品が多いが、マダニやブヨ(ブユ)、ノミ、ヒル、ムカデ、近頃にわかに話題に上がっているトコジラミ(※ 誤解や間違えがないように虫の名称はカタカナ表記としておく)などに効くことをアピールしているような製品もある。
また、刺された際の症状からブヨと間違われることが多いが、ブヨと同等かそれ以上に厄介なヌカカという虫がいる。
これは海岸近くなど、水辺に近い草むらに多く生息しているのだが、具体的にヌカカと書かれた虫除けは何故かあまり見ない。
逆のような例もあった。
ホームセンターの虫除け品コーナーには、対象が「ユスリカ、チョウバエ」と書かれた、「?」と思うような製品も蚊除けと一緒に並んでいた。
「ユスリカ」は、名前に「か」が付くし、刺す蚊の中でも一般的なアカイエカと見た目も似ていて、蚊柱も作るので存在が鬱陶しいことは確かだ。
しかし、ユスリカは吸血しない虫だ。
「ユスリカ、チョウバエ」と記載があっても、肝心なアカイエカやヤブカなど吸血する蚊(吸血するのはメスだけ)に効果があるのかは不明で、全く効かない可能性もある。
購入前に何に効くのか、退治するのか忌避させるものなのかなど、効能をチェックしておくことは大変重要なことだ。
臭いやアレルゲン
蚊取り線香は目(煙)と鼻(臭い)でも効果を確認できるようなところがあって、それがメリットでもあるが、逆にそれが苦手な人、その他薬剤の臭いを受け入れられない人もいる。
そして、臭いは気になりだすと眠れなくなってしまうこともある。
臭いのするものが苦手な人は、購入前にまずはパッケージの外側にある説明書きを読んで臭いの有無を確認しておくことはもちろんだが、敏感な人はこんなはずじゃなかったと後悔しないように、実際に車中泊やキャンプで使う前に家で試しておくことを推奨する。
また、パッケージの外側には成分などの記載もある(もしあまりに不明確だったら怪しいのでやめておいた方が無難)ので、アレルギーのある人や蕁麻疹体質の人、肌の弱い人などは、効能だけでなく、購入前に必ず成分の確認も必要だ。
また、今は蚊の寄り付かない空間を作るタイプについての話の最中だが、特に肌にスプレーまたは塗るタイプはよりダイレクトだ。
実際に外で使用する前に、必ず家で少量使って試しておくことを忘れてはならないが、場合によっては医師への相談も必要だと思う。
車中泊向きの電気蚊取り器を使ってみた!
電気を熱源とする虫除けの殆どは蚊を対象としたもので、いわば蚊取り線香の火を使わない判のようなものだ。
若い人は蚊取り線香よりこっちの方が馴染み深いのではないかと思う。
電気蚊取り器のメリット
電気式蚊取り器の大きなメリットは、先程も述べた通り、火事や火傷の心配が少ないことや、効果の持続時間が長いことだ。
一日用もあるが、薬剤の交換なしで半年も効果が持続するようなものもある。
そして、電源はコンセントから取るものと、乾電池や内蔵の充電池のものがあるが、屋外や車内で使用するなら、当然乾電池式や充電式が便利だ。
また、先程も触れたが、空間にスプレーするタイプなどは効果が継続しているのか否かが分かりにくいが、熱を使うタイプは、例えば蚊取り線香なら燃え尽きたら終わりのなので一目瞭然、マットを使用するタイプはマットの色、液体タイプならその残量、その他ランプの色で替え時を知らせてくれるものがあるなど、効き目のある時間がわかりやすいというメリットもある。
使用した機器:アースノーマット
乾電池式や充電式の蚊取り器は車中泊向きなのではということで、実際に屋内でも屋外でも試してみた。
その1つは虫除け大手のアースとアウトドア用品大手のコールマンとのコラボ製品の「どこでもつかえるアースノーマット」だ。
参考までに、肌用スプレーのサラテクトなどにもコールマン印のものがあったので、コールマンは虫除け対策にも力を入れているようだ。
私はアースというと、田舎に行くと今でもたまに見かける由美かおるのアース渦巻(蚊取り線香)のホーロー看板が先に思い浮かんでしまうが、アースの蚊取りの現在の主流は「ノーマット」だ。
ノーマットには液体の薬剤を使うタイプもあるようだが、これは乾式のカートリッジを使うタイプなので液漏れの心配などがなく、電源は入手のしやすい単三乾電池を2本なので、アウトドアやクルマでの使用に向いている。
また、ランプの色でカートリッジと電池の交換時期もわかるようになっている親切設計だ。
そして、コールマンブランドの他に同じ形のアースブランド、それ以外にも同じカートリッジを共有する機器が多いため、カートリッジを入手しやすいというメリットもある。
カートリッジ1つで180日も効果が持続するため、冬でも吸血する蚊のいる地域は除き、1シーズンカートリッジの交換が必要ないということになるので、不意にカートリッジが切れてしまう心配などほぼないと考えて良いと思うが、出先でもカートリッジや電池を入手しやすいというのもこの製品の強みの一つだ。
また、使ってみてわかったのだが、「どこでもつかえるアースノーマット」はほぼ無臭だった。
臭いが苦手な人にもこれは良い選択だと思う。
使用した機器:TINY PEPLE
もう1つは、FLEXTAIL™️というブランドのTINY PEPLEという製品だ。
こちらはUSBで充電するタイプだ。
一時期転売で価格が高騰するほど大人気になった「あのランタン」をなんとなく彷彿とさせるようなデザインのランタンにもなるタイプ(フラッシュライト機能はない)で、薬剤は毎日交換するマットタイプだ。
TINY PEPLEに純正のマットが付属していなかったので、老舗フマキラーのベープ®︎マットを入れてみたところサイズがぴったりだったので、今回はベープ®︎マットを入れて使ってみた。
現在は電気蚊取り器の種類も豊富で、毎日マットの交換が必要なベープ®︎マットは不利な点もあるが、50年の実績のある元祖電気蚊取り器ベープ®︎マットに絶大な信頼を寄せている人もいそうだ。
しかし、確かではないが、ベープ®︎マット専用の乾電池式や充電式の機器はないと思う。
カセットガスコンロなどと同様で、FLEXTAIL™️もフマキラーも本来は推奨はしないと思うが、ベープ®︎マットをコンセントがなくても使えるという意味で、この機器の存在価値は高いと思う。
また、ランタン機能も備えていると書いたが、吊り下げ用のフック(カラビナ式)の他に、底の部分はマグネットとカメラの三脚用と同じサイズのネジが切られているので、設置方法が多彩なのもこの製品の特徴だ。
但し、今回試用したのと全く同じ製品は品切れのようなので、こちらを紹介しておく。▷FLEXTAIL HP
ベープ®︎マットは「どこでもつかえるアースノーマット」と違い、独特の臭いがある。
それが苦手な人には不向き(純正のマットがどうなのかは使っていないので不明)だが、慣れ親しんでいる人にとっては、あの臭いも安心の証になって良いのではないかと思う。
使ってみた結果は
冒頭で各々の製品の具体的な性能については触れないと書いたが、今回試用したものに関しては、どちらも実績と信頼のあるメーカー製(TINY PEPLEに関しては機器のことではなくベープ®︎マットのことになるが)なので、そこは問題がないと思う。
どちらも効き目は十分だった。
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