glafit GFR-02 電動バイク 自転車

自転車×電動バイクの二刀流モビリティ!glafit GFR-02が車旅に適しているのか検証してみた




【自転車×電動バイクのGFR-02】車載に関して


DRIMOの記事であるからには、車載のしやすさに関しては絶対に外せない部分だ。

実は、私は同じホイールサイズ14インチの折りたたみ式電動アシスト自転車を持っている。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

たまたまなのだが、全体的な形もよく似ている。バッテリーがフレーム内に収まる形態も同じだ。

何か違うと思ったら、ハンドルを畳む方向が違っていた。それによって畳んだ時に前に少し張り出すか、横に少し張り出すかの若干の違いはあるが、畳んだサイズもほぼ同じだ。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車 サドル

これ以上ホイールサイズとフレームサイズを小さくすると著しく走行性能や乗り心地が落ちそうなので、電動アシスト自転車や電動自転車(バイク)として現実的に使いやすいサイズは、実際に使ってみてこれがミニマムなのではと思っている。

そして、私は実際にこの電動アシスト自転車を軽トラに車載して車中泊旅にも出ているし、普段もほぼいつもBoo3の中(軽トラの荷台)に積んだままにしているので、このサイズが小さな車での車中泊旅に十分実用的であることは既に実証済みだ。

そこで、バモス(ナンバーは乗用車だけど、ハイゼットカーゴやエブリイとほぼ同等なサイズの軽バン)と、荷台にシェルを積んだ軽トラに積んだ様子の写真を何点か掲載しておくので、参考にしていただければ思う。

一応キャラバンにもと思ったのだが、余裕があることが明白で面白くもないので、それは省略した。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車 車載

上の写真は、バモスの後部座席を畳んでいない側の荷室に積んだ様子(3名乗車が可能な状態)だ。

積んだままで人一人が寝られるスペースが十分確保されていて、後部座席の片側は畳んでいないので、他の荷物を積む余地も十分に残っている。

この様子から察するところ、ジムニーでも後部座席を片側畳んだだけで積載できそうだ。

畳んだglafit GFR-02とインフレータブルSUP(空気で膨らますSUPボード)2本と用具類を積んだ様子が下の写真(後部座席を畳んでいるのは片側のみ)だ。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

この写真では分かりにくいが、前の方にはまだ余裕があり、右後部座席は畳んでいない状態だ。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

そして、シートポストとハンドルポストを下げればフレームを半分に折らなくても、収納可能だ。

このバモスは軽ワンボックスとしては高さが比較的低い方で、段差解消のために少し床を嵩上げもしているので、現行のハイゼットカーゴやエブリイならもっと余裕があると思う。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車 軽トラ

軽トラに積むとこんな感じで、軽バンよりさらに余裕がある。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

そして、GFR-02の全長は1,280mmなので、全く畳まなくても軽トラの荷台なら横向きに積載することが可能だ。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

重量はバッテリーも含めて19.4kgとなっている。自転車としては決して軽くはないが、これは一人乗りのフォールディングカヤックと同程度の重量だ。

畳んだフォールディングカヤックとキャンプ道具など一式を背負って旅に出る人も多く、場合によってはその状態で結構な距離を歩くこともある。

それを考えたら、車からの積み下ろしなど全く問題ではない重量と言える。

また、大きさと重量以外に車載して使う際に気になる点といえば、組み立てと分解のしやすさだ。

これも私の持っている電動アシスト自転車とほぼ同じなのだが、組み立てと分解が面倒で使うのが億劫に感じたことなど一度もない。至って簡単だ。

そういった意味でも、車載しておく乗り物として安心して使うことができる。

【自転車×電動バイクのGFR-02】走行性能はどんな感じ?


モーター走行モードにした際は、走行パターンがECO(ペダル走行)・MID・HIの3段階に切り替えられるようになっている。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

これは走行中でも右手のスロットル近くにあるコントローラーで切り替え可能(ディスプレーにどのパターンを使用しているか表示される)なので、状況に応じてパターンを切り替えれば電気の節約にもなるので便利だ。

因みにこのディスプレーで速度や走行距離などの確認もできるが、バッテリー残量も確認できるので安心でもある。

そして、glafit GFR-02の出力は0.25kWとなっている。馬力に換算するとおよそ0.34psしかないことになる。

そして、最高速はHIのポジションで30km/hだ。

これでは力不足ではないかと感じる人もいると思う。

しかし、実際に乗ってみると平坦地なら本当に30km/h出て、十分に爽快感を味わえる。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

この写真をみると、Mr.サタンというより亀仙人が小さな自転車に乗っているようにも見えるが、漕がずに滑らかに進み、乗っている本人はかなり爽快感を感じている。

そして、そもそも原付の法定最高速度は30km/hでもあるが、ホイールのサイズは小さく、ホイールベースも短めで、フロントフォークのキャスタ角も浅い。

この組み合わせでこれ以上スピードが出てしまうと逆に不安や恐怖を感じてしまうことになってしまうと思う。

スピードはこれで十分だ。この乗り物に乗って25km/hも出ていれば十分速いと感じることができる。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

実際、下り坂で30km/hを少しオーバーしたこともあったが、それ以上出したくはないと感じる乗り心地だった。

また、電動で走るとはいえ、側から見ても道路上では同サイズの自転車と全く同じ存在感だ。

自転車で不安感なく走行できる道路なら、走行が安定している分、より安心して走行できると思う。

もう一つ気になる人が多そうなのは登坂性能ではないだろうか。



ちょっとした坂でもスピードは30km/h出なくなってしまうが、あまり斜度がきつくなければ問題なく登ることができる。

そして、斜度がきつくなれば、電動でアシストしてもらうのではなく、逆に足でモーターをアシストすれば、軽くペダルを踏むだけで難なく登れてしまう坂が多かった。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

私の電動アシスト自転車では登りきることのできなかった急坂(バモスも止まりそうになる坂)も、ペダルでアシストすればGFR-02なら登り切ることができたので、電気の消費量は多くなりそうだが、登れない坂はほぼないと考えて良さそうだ。

【自転車×電動バイクのGFR-02】航続距離は?


メーカーの公表している数字では、MIDモードでの最高航続距離が34kmとなっている。

しかし、諸々の条件を加味すると実際の航続距離はもっと短くなると思う。

YouTubeなどで実験している人もいたので、私は航続距離の実験はしなかったが、実験した人の動画を観たところ、人と荷物を合わせた重量が100kgで、HIモードで走行しても20km以上走行できていた。

旅先で車から先の移動手段として使用することを想定した場合、20kmも走行できるのなら十分過ぎる程だと思うのが、実際に電動アシスト自転車をそれに当てている私の感想だ。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

往復20km以上移動するより、私だったら車ごと一旦移動して再度GFR-02に乗り換えるような使い方をすると思う。

組み立ても収納も大した手間ではないので、その方が合理的だ。

また、RVパークや電源の取れるキャンプ場などなら夜のうちに充電しておくこともできるし、ポータブル電源からの充電も可能だ。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

オプションのバッテリーを予備として用意しておけば、旅先などで1つのバッテリーを充電している間に別なバッテリーを使って走行することも可能となる。

車載しておく移動手段としては、全く十分な航続距離だと思う。

【自転車×電動バイクGFR-02】どんなシチュエーションで最も活躍するか


[ 電動自転車・電動アシスト自転車・原付きの違いを解説 ]の記事で、車載できる乗り物の活用方法などについても触れ、旅先の街中で大活躍するようなことを書いた。

しかし、今回私はGFR-02を車に積んで行って海辺りの道も走行してみたが、山にも持って行ってみた。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

山と言っても家から車で15~20分くらいのところなのだが、そこまでの田舎の街道のような道路は広くはないのにそこそこ交通量はあり、車の走行速度は結構早く、斜度が結構きついところもある。

そんなわけで、家からの全行程を原付バイクに乗って行くのは少々躊躇ってしまうような場所だ。

しかし、その先の林道のような道は交通量も少なく、景色も良いので車でさっと通り過ぎてしまうだけではもったいないのだが、一応たまには対向車も後続車も来るので、やたらに車を停車させるわけにもいかない。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

今回そんなところへGFR-02を車に積んで連れ出してみた。

急な登りではたまにはペダルでモーターをアシストする必要がある場面もあったが、苦になるようなことは全くなく、登りは普通の自転車や電動アシスト自転車とは比較にならないほど楽で快適だ。

そして、下りは気持ち良いものだが、自転車の場合は後で登り返すことを考えると安心して下れなくなってしまうようこともある。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

しかし、モーターで登れると思うと躊躇うことなく(しっかりバッテリーに余裕があることが肝心だが)下りを楽しめてしまうところが最高だ。

今回別の山へ2度行ってみて、どちらもGFR-02での往復の走行距離は10km以内程度だったのだが、この程度の距離でも十分に堪能できたので、やはり航続距離もこの程度で十分なように思えた。

また、それ程距離が長くなければ乗り心地も全く問題ないと思うが、長距離走行に向いた乗り心地とまでは言えない乗り心地でもあるため、そういった意味でもこの程々加減がちょうど良い。

のんびりした速度感で景色も楽しみやすいし、他人に迷惑をかけることもなくちょこちょこ停車することができるため、地図の確認もしやすいし、狭い橋の上から谷底を覗き込んでみたり、木や鳥を観察してみたり、今まで車で通り過ぎてしまっていた景色をしっかり堪能することができて本当に楽しかった。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

こうして使用してみると、移動手段として便利なだけでなく、散歩を楽しむための足とした、より積極的な使い方をしてみたくなった。

【自転車×電動バイクGFR-02】購入に踏み切れるか大いに悩む


今回テストさせてもらう機会を得て感じたのだが、小さな車とGFR-02の相性は抜群なことも判明した。

glafit GFR-02 電動バイク 自転車

もっと色々なところへ持ち出してみたいと思い、本当にGFR-02を欲しくなってしまった。

しかし、最後になるが私にとって最もネックとなるのは¥30万を少し超えてしまう価格だ。

密林のプライムセール価格で入手した私の電動アシスト自転車の購入価格の4倍近くに達してしまう。

しかし、電動アシスト自転車より楽で爽快なため、電動アシスト自転車より使用頻度は増えそうでもある。

現在使用している電動アシスト自転車の4倍使用頻度が増えたとしたら全く高くはないと考えることもできるのだが、現実的な懐事情を考えるとそうとも言っていられない。

だが、旅先で便利で楽しく使える乗り物であることはとにかく間違いないということで締めくくりたい。