EcoFlowパワーシステム登場!キャンピングカーのエアコン・電子レンジが『充電なし』でも丸1日、使い放題?!
目次
EcoFlow パワーシステムをくわしく紹介
お待たせしました。いよいよここからは今回のイベントで発表になった「EcoFlow パワーシステム」についての解説です。
「パワーシステム」とは何をするものなのか。その特長は? 既存のキャンピングカーのサブバッテリーシステムと何が違うの?
そんな疑問に答えたいと思います。
「EcoFlow パワーシステム」とは
皆さんもご存知の通り、どんな車でも自動車には必ずバッテリー(メインバッテリー)が装備されていますが、メインバッテリーはエンジンの始動や、ワイパーを動かしたり、ヘッドライトを点灯したりするなど、「クルマとしての基本装備」を動かすもの。
車内でも、自宅にいるようにテレビやエアコン、ドライヤーや電子レンジなどの家電製品を使いたいとなると、メインバッテリーとは別系統のバッテリー(=サブバッテリー)を用意する必要があります。
今回発表された「EcoFlow パワーシステム」もサブバッテリーの一種であることには違いありません。
では従来型とどこがどう違うのか。
まず、現在の主流となっているキャンピングカー用のサブバッテリーシステムは下の写真のようなものです。
見ての通り配線が複雑で、使われている機器も多くて場所を取りそうです。
写真左下にあるのがバッテリーなのですが、バッテリーをもう1台、もう2台と増設するとさらに車内は手狭になりますね。
「EcoFlow パワーシステム」の特長について
そしてこちらが今回発表された「EcoFlow パワーシステム」。
一目瞭然。
見た目スッキリコンパクトです。
配線はパワーハブと呼ばれる左上のボックスにコンセントを挿すようにカチッとはめるだけ。
ひとつ前の写真にある従来型のサブバッテリーシステムのようにくねくねとした配線工事が不要です。
ということで、「EcoFlow パワーシステム」の第一のメリットはすっきりしたワンタッチの配線のおかげで工事費用が大幅に節約できるということになります。
第二に、全体がコンパクトになっているので、同じスペースなら「EcoFlow パワーシステム」のほうがバッテリーをたくさん置けるという特長があります。
上の写真の右下に縦に2つ積んであるのが「EcoFlow パワーシステム」専用のバッテリーで1つが5k(5000)Wh。
その左の小さめのが1つ2k(2000)Whです。
ちなみに「EcoFlow パワーシステム」は、計3台までバッテリーが付けられます。
5k(5000)Whが3台なら、15k(15,000)Wh。
2k(2000)Whが3台の場合は、6k(6000)Wh。
最初は2k(2000)Whのみで始めて、あとからもう一つ2k(2000)Wh を増やしたりすることが可能。
電気の使用量に応じてのバッテリーの増設がしやすい設計&構成となっています。
と言われても、これらのバッテリーがどのくらいの電力なのか、ピンと来なかったので今回のイベントの主催者でもあるEcoFlow社マーケティングジャパンディレクターの中井拓さんに、大体どのくらいの家電製品を何時間くらい使えるのか、目安を聞いてみました。
「キャンピングカーでよく使う家電と言えばテレビ、照明、冷蔵庫、エアコンといったところだと思います。(使い方によりますが)こういった機器を普通に使って5k(5,000)Whのバッテリー1台で、1日から1日半充電なしで持ちます」(中井さん)
さらに、前述したように「EcoFlow パワーシステム」は最大で5k(5000)Whのバッテリーを3台接続できるので、その場合は「4~5日は使えるはずです」(中井さん)とのこと。
バッテリーを満充電にしたっきりで、途中で充電せずにキャンピングカーの中でいろいろな家電を使っても、数日間電池切れしないなんて、「EcoFlow パワーシステム」のバッテリーがいかに大容量かわかります。
デモンストレーション用にバスを改造したキャンピングカーに設置された「EcoFlow パワーシステム」。
かなりコンパクトにまとまっているのがわかります。
多彩な充電方法。充電能力もハイレベル!
途中で充電しなくてもかなり電気が使える「EcoFlow パワーシステム」ですが、充電に関してもしっかり考えられて作られています。
充電方法としては、まず走行中に車の発電システムから「EcoFlow パワーシステム」のバッテリーに充電する走行充電(入力1,100W)。
外部のコンセントから電気を引き込んでバッテリーに充電する外部電源の取り込み。
そして、「EcoFlow パワーシステム」のメインとなるのがソーラー充電です。
車両の大きさにもよりますが、キャンピングカーの屋根に400Whのソーラーパネルを4枚載せたとして、400Wh×4枚で1,600Wh。
快晴時なら「EcoFlow パワーシステム」の大きいほうのバッテリー=5,000Whを、3時間強で満充電できる計算。
大容量のバッテリーにふさわしい強力な充電能力と言えるでしょう。
約3,000回使用可。安全性の高いリン酸鉄を採用
「EcoFlow パワーシステム」は見えないところも高性能。
専用のバッテリーは、0~100%の充電を約3000回繰り返せます。
毎日1回、空の状態から満充電にしても3000回÷365日で、8年以上は使えることになるので、十分な耐用年数ではないでしょうか。
また、熱に強い特性を持っているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているので、暑くなりやすいキャンピングカーでの使用に適していると言えます。
結論。ほぼオフグリッド。
「オフグリッド」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
オフグリッドとは、電気やガス、水道といったライフラインを公共事業に頼らないで自給自足することを指します。
電気の場合だと、電力会社の送電網(グリッド)とつながっていない(オフ)状態。
つまり電線から電気を取らずに、自前の発電機やソーラー(太陽光)発電システムなどで、自立して発電をしているということです。
「EcoFlow パワーシステム」は前述したように、途中で充電しなくても最長で4~5日使用可能。
ソーラーなどを使って時々充電すれば、電力会社の電気に頼らなくても、車の中で電化製品を使い続けられます。
今回の「EcoFlow パワーシステム」発表イベントで取材した結果、ほぼオフグッドを実現したと言っても、言い過ぎではないと思いました。
「EcoFlowパワーシステム」の製品スペック・購入方法・販売価格・販売時期について
ユーザーのニーズに合わせ、パワーシステムも15種類から選択可能
EcoFlowパワーシステムは、ユーザーのニーズに合わせて3種類のキットを用意。
「スターターキット」には、LFPバッテリーとパワーハブが含まれ、RVやオフグリッド住宅の基本となる電源システムをスピーディーに構築したい方におすすめです。
「セミコンプリートキット」は、スターターキットにスマート分電盤を追加したパッケージで、電力消費をさらにコントロールしたい方に最適です。
そして、前述のすべてのモジュールにタッチパネルモニターとEcoFlowスマート発電機を追加したのが、「コンプリートキット」で、最上級のユーザー体験を提供します。
3種類のキットには、それぞれ2kWh~15kWhのLFPバッテリーをセットにした5種類があり、合計15種類のパッケージから自分のニーズに合わせて選択できます。
また、EcoFlow公式サイトでは、それぞれの使用電力量などを選択することで、最も適したパッケージがわかるWebコンテンツを公開中です。
ユーザーがパワーシステムを選ぶ参考として活用できます。
販売価格と販売時期
2022年7月12日より、EcoFlowパワーシステムは公式サイトのオンラインストアより予約の受付を開始し、2022年9月より各取扱販売店にて販売開始を予定しています。
電気容量2kWhのバッテリー、パワーハブ、ケーブルバックが含まれている最もミニマムなバンドル(組み合わせ)は572,000円(税込)です。
電気容量15kWhのバッテリー、パワーハブ、ケーブルパック、スマート分電盤、タッチパネルモニター、スマート発電機、LFPバッテリー固定用バンドが含まれている最もハイスペックのバンドル(組み合わせ)は2,200,000円(税込)です。
販売価格の詳細はEcoFlowパワーシステム製品ページにてご確認ください。