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【JCCR2025対象】キャンピングカーサイト併設!田舎暮らしを体感できる岩手三陸「道の駅のだ」

田舎暮らしを体感できる岩手三陸「道の駅のだ」

昼間の強い日射しの一方、朝夕はぐっと冷え込み、すでに秋の気配が感じられる東北地方。

渋滞知らずの広い土地はドライブに最適で、くるま旅クラブ「ジャパンキャンピングカーラリー2025(JCCR)」の舞台ともなっています。

ラリーはもちろん、東北ドライブ旅行にも役立つ「道の駅」情報を、11月まで何回かに分けてお届けしています。

今回ご紹介したいのは、岩手県九戸郡野田村「道の駅のだ ぱあぷる」。

「ぱあぷる」とはパープル、つまり紫色なのですが、地元の名勝「十府ヶ浦海岸」の砂の色にちなんでいるのだそう。

2025年6月に移転オープンしたばかりの新しい道の駅にもかかわらず、施設も駐車場も大盛況。

人気の秘密はどこにあるのか、取材してきました。

古民家風の外観にモダンな館内「道の駅のだ」


道の駅のだの館内

「道の駅のだ」は、古民家風の横長の建物にほとんどの機能が集約されたワンフロア型です。

大きな農家を思わせる外観とは対照的に、内部は天窓から光が射し込むモダンな空間。

物販コーナー、案内所、フードホールが一列に並び、24時間トイレのみ別棟になっています。

手づくり惣菜が人気の産直・物産コーナー


道の駅のだの物産店

物販コーナーで注目したいのは特産品の「のだ塩」や、ワインにもなる「山ぶどう」。

館内でたびたび見かける「のだ塩」は、三陸の海の恵みを活かし、海水を煮詰めて結晶化させた自然海水塩だといいます。

東日本大震災の津波被害で流出した塩工房を再建し、野田村の復興の象徴となりました。

イメージキャラクター「のんちゃん」のグッズ

ぽっこりおなかの黄色いご当地キャラクター、「イルカ?マナティー?タツノオトシゴ?」と思ったら、サケの稚魚なのだそう!

野田村のイメージキャラクター「のんちゃん」です。

地元で作られた野菜

地元で作られた農産物も並びます。

同じ道の駅でも、お土産品だけでなく朝採れの農産物が毎日並ぶようなところは活気が感じられますよね。

手作りのお惣菜

さらに、注目したいのがずらりと並ぶ郷土の手づくり惣菜!

煮しめ、煮卵、煮豆、焼きそば、ポテトサラダ、焼きもち……

館内に「手づくり工房」と呼ばれるキッチンがあり、見ているあいだにも、そこで焼かれた田楽(でんがく)などが次々と補充されます。

田舎のおばあちゃんの家で食べたような素朴な惣菜の数々には、どこか懐かしさや温かさが。

あれもこれもカゴに入れたい!となったのですが、そうはいかない事情がありました。

お昼に絶対に食べたいものがあったのです。

「のだ塩」を堪能できるフードホール


道の駅のだのフードホール

食事のできる食堂も、物販コーナーとひとつながりの空間になっています。

大きくとられた窓のおかげで、小上がり席を含んだフロア全体が明るい光で包まれています。

道の駅のだのメニュー

「普段使いの食堂メニュー」をうたい、ラインナップはラーメンや唐揚げやカレーといった一見オーソドックスなもの。

しかし1品1品が個性的なのです。

たとえばカレーは特産品の山ぶどうを使用、しょうが焼きの材料は野田村のブランドポーク「南部福来豚(なんぶふくぶた)」です。

南部福来豚(なんぶふくぶた)の定食

私がオーダーしたのは「のだ塩麹からあげ定食」(取材時価格:税込950円)。

先述のとおり野田村は塩が有名なのですが、鶏肉を塩麹に漬け込んで揚げたメニューです。

調味料コーナーにある粗塩を使って「追い塩」するのもおすすめだそう。

南部福来豚(なんぶふくぶた)唐揚げ

塩味の唐揚げ、これが本当に美味しい!

ミネラルたっぷりの塩は、「追い塩」をすると塩辛さではなく豊かな旨みをプラス。

一度でも塩をつけると、塩なしには戻れないほどです。

ボリュームも多く、唐揚げだけで満腹になりそう。

ここに岩手産の美味しい白米がつくのですから、もう言うことはありません。

遠くからも人が訪れる「のだ塩ソフト」


のだ塩ソフトクリーム

食後のデザートには「のだ塩ソフト」(取材時価格:税込400円)を。

取材滞在中、行列が途切れることがなかったほどの人気商品で、遠くからわざわざ食べに来る人もいるのだとか。

ほんのり塩気のきいた牛乳味のソフトがコーンの奥までみっちり詰まり、大満足のボリュームでした。

また、施設内にはシェアキッチンがあり、平日朝限定で農家食堂がオープンするそう。

提供するのは「つきやの朝定食」という地元食材使用のモーニングセット。

車中泊の朝ご飯にもよさそうです。

車中泊のための設備


道の駅のだの駐車場

建物に面した第1駐車場は、食事や買い物のお客さんでにぎわっています。

混雑時は大型のキャンピングカーは少し駐車に苦労するかもしれませんが、道路を挟んだ場所に大型車も駐車できる第2駐車場があります。

道の駅のだの第二駐車場

第2駐車場の一角に有料のキャンピングカーサイト(4区画)が設けられています。

景色

普通車なら3台ほど入りそうな、4m×7mの空間を確保。

料金は1泊2,000円で、正午から翌日正午までたっぷり24時間使えます。

電源

料金には100V電源の利用料が含まれます。

電話かメールでの予約制ですが、空きがあれば当日申込も可能。

午後6時までに道の駅でチェックインする必要があるため深夜の到着では使えませんが、許可された場所で安心して車中泊ができるという大きなメリットがあります。

シャワー

24時間トイレにはちょっと珍しい設備が。

男女別コインシャワーが設置され、9分300円で利用できます。

夜は温泉に行く人も多いかもしれませんが、朝に髪を洗って出発したい!といったシーンにぴったり。

新設されたばかりということもあり、施設はどこもピカピカで清潔です。

JCCR協力施設として登録


施設

「道の駅のだ」はジャパンキャンピングカーラリー2025の「協力施設」になっています。

協力施設とは、食事や買い物などの条件をクリアすることで、通常よりも多くのポイントを獲得できる施設のこと

割引やプレゼントなど、特典が用意された施設もあります。

「道の駅のだ」では、JCCRゼッケン提示でキャンピングカーサイト利用料1,000円引き

ぜひ車中泊をして朝定食も味わってみたいです。

どこか懐かしさを感じる田舎の雰囲気と、モダンな新設施設の利便性、両者を兼ね備えた素敵な道の駅です。

道の駅のだ ぱあぷる
所在地:岩手県九戸郡野田村大字野田25-3-1
TEL:0194-78-4171
営業時間:産直・物産コーナー9:00~18:00、ソフト販売9:30~17:00、食堂11:00~14:30(L.O.)
駐車場:普通車71台、大型車10台ほか
備考:有料キャンピングカーサイト(4区画)あり
詳細はこちら岩手三陸 道の駅のだ ぱあふる


 

SAYA

キャンピングカー乗りのフリーライターです。ときに家族と一緒に、ときにソロで日本中を巡っています。テントキャンプは初心者ですが、便利で快適なRVパークを探して西へ東へ。女性1人旅のコツや、車中泊、RVパークの情報をお届けします。