車中泊
約1年、軽自動車に住んでいる50代会社員が積んでいる車中泊グッズを全公開
生活感満載で「映え」はしないがけっこう快適
軽バンや軽ワゴンで車中泊するときに、限られた室内にどんなグッズやアイテムを積んでおけば、快適に過ごせるか、やってみないとなかなかわからないもの。
そんな人の参考に少しでもなればということで、約1年も軽バンに住んで車上生活をしながら会社にも通っている私が積んでいるグッズやアイテムをすべて見せます。
軽自動車にもこんなに積める。
こういう装備があれば長期間でもけっこう快適に車中泊が続けられるという、一つの目安になると思います。
1年間ダイハツの軽ワゴン・ムーヴで車上生活
筆者は、能登地方石川県七尾市の企業に勤めている会社員。
以前より車中泊を行っていましたが、能登地震をきっかけに、ダイハツの軽ワゴン・ムーヴで本格的な車中泊生活を開始しています。
記事を書いている時点で、約1年の車中泊生活となります。
ダイハツ・ムーヴは、最近の軽ワゴンと比べると大きい部類の軽自動車ではありません。
一泊二泊くらいの車中泊であれば問題ないでしょうが、長期間車内で生活するのは常識的に不可能と思われるでしょう。
ですが実際に車上生活してみて、意外に暮らしやすいと感じています。
ただし、収納には常に頭を悩ませ、工夫して現在に至ります。
春夏秋冬を車中泊で過ごし、季節が変わるごとに道具も増えていきました。
最低限、「汚部屋化」しないように気を遣う毎日です。
それでは、ムーヴにどんなグッズやアイテムを積んでいるか、収納はどうしているか紹介しましょう。
車中泊生活での荷物の紹介
ここからは実際に私がダイハツ・ムーヴに積んでいる生活用品を紹介します。
調理器具
暖房器具はポケットストーブ。
調理器具は、カセットコンロ、片手鍋、フライパン、メスティン、ステンレスボール、ケトル、エスプレッソマシンなどです。
電気調理器はMITORIの弁当箱型炊飯器。
これはポータブル電源の電力をかなり使うので、ほとんど使用していません。
食器類は丼が多いですが、現在は使い捨ての紙皿をメインで使っています。
車中泊ではなるべく洗い物を出したくないので。
衣類
車に積む衣類は必要最低限にしています。
下着は一週間分持っており、週1回コインランドリーで洗濯。
寒い時期のためにダウンジャケットが2着ありますが、夏の間は圧縮して会社に置かせてもらっています。
衣類は一つのバッグにまとめて入れてあり、使ったら汚れもの用バッグに移すようにしています。
寝具
寝具はかけ布団1枚、小布団1枚、毛布1枚、ラグが2枚。
夏場はい草マットが加わります。
い草マットのおかげで、真夏の熱帯夜を何とかしのげました。
近くのホームセンター・コメリで購入。
価格は1000円弱で、大きさが45cm×120cmくらいのものです。
この大きさだと助手席シートに収まります。
ただしひと夏の使用に耐えられなかったので、次回はもう少し強度のあるものを購入したいと思います。
ポータブル電源と家電
まずはポータブル電源。
300Whクラスのもので、2万円台で手に入りました。
購入したのはEcoflow社のRIVER2。
現在は後継機種のRIVER3が発売されています。
※私が使っているポータブル電源についての記事はこちら▷半年以上、車に住んでいる50代会社員が愛用しているポータブル電源を紹介
・LEDライト
省電力で明るいので重宝しています。
これは、ヤマダ電気で購入、クリップタイプのものでしたので、棚に挟んで使用しています。
USB給電のもので、ポータブル電源やモバイルバッテリーで使用できることから、これを選びました。価格は980円でした。
※類似品はこちら
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・クリップ式のUSB扇風機
夏には欠かせません。
クーラーが苦手な私には扇風機の方が快適。
amazonで購入。
安価だったので、あまり期待していませんでしたが丈夫で、お買い得だったと思います。
メーカーにはこだわっていませんでしたが、KEYNICEというメーカーで、amazonにはストアページがありました。
USB給電で、一晩つけっぱなしでもポータブル電源の電力をさほど消費しないので、モバイルバッテリーでも使えると思います。
風力調整は2段階で、弱い方で使用していました。強い方だと冷えすぎて、私は気持ちよくなかったです。
購入価格は2,080円でした。
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それからパソコン。
以上です。
あらためて見ると、家電製品は意外と持っていませんね。
お風呂道具
私の車中泊での楽しみは銭湯。
自宅では、寒い浴室に入ることも多かったのですが、銭湯は温かく快適です。
お風呂道具は小さいかごにまとめてあり、取り出しやすい場所に置いてあります。
食材
食材はクーラーボックスに保管しています。
クーラーボックスは2つあり、一つは調味料入れ、もう一つは生鮮食材用です。
生鮮食材はクーラーボックスに氷などを入れて冷やしますが、夏限定になりつつあります。
生鮮食材はその日に使ってしまうからです。
ゴミ処理の方法は
ゴミは会社の食堂で捨てさせてもらえるので、車内に長い間放置することは少なくなりました。
また、カット野菜を使って、なるべくゴミを出さないようにしています。
ゴミの置き場所を助手席の足元に決めることで、目につきやすく捨て忘れがないようになりました。
洗濯前の衣類
洗濯前の衣類は、専用のバッグに入れています。
↑写真のように、バッグに入るだけしか衣類を入れないようにしておくと、衣替えしても全体の量は変わらないようになります。
靴
靴は必要最低限のものだけにしています。
冬用とオールシーズン使うもの。そして簡易的に履けるズックです。
靴が濡れた場合のスペアとして、安物でもいいので、もう一足欲しいところです。
釣り具
趣味と食材の確保のために釣具を持っています。
ただし、スペースが限られているため、釣り竿は2本のみ。
主な釣り方は脈釣り(ウキを使わずに竿先の変化で魚の反応に合わせて釣る方法)なので、道具も必要最低限です。
薬・歯ブラシ・髭剃りなどのアメニティグッズ
アメニティグッズはポーチに収納。歯ブラシ、爪切り、綿棒などが入っています。
よくなくしてしまうので、基本的に運転席に近くすぐに取り出しやすい場所にまとめて置いています。
簡易テーブル・板
テーブルは自作のもので、折り畳み式です。
カセットコンロの使用時や食材の準備の際に使用しています。
壊れやすいので、その都度修理して使用しています。
狭い軽ワゴンに生活用すべてを積むのは一苦労
荷物のしまい方は、現在も完成形ではありません。絶えず試行錯誤を繰り返しています。
収納の失敗談は「車内で物をなくすこと」です。
座席の隙間に入り込んでなくなるのはしょっちゅう。
また、必要な物を必要なときに取り出せないことも多く、何回も公園の駐車場で荷物を車外に出して広げないといけなくなりました。
後述しますが、車中泊を始めたころはまだ「定位置管理」をしていなかったからです。
車中泊グッズを取り出しやすく収納するコツ
車中泊グッズを収納するコツは、すぐに取り出せるように置き場所を決める定位置管理すること。
ムーヴのような狭い車では、車内に居ながら荷物を取り出すことが困難です。
よって、雨の日でも濡れるのを最小限にして、素早く道具を取り出せるように整理整頓を心がけています。
そして、定位置管理しやすいようにDIYできる収納アイテムは作ってしまうことも重要。
収納棚が無かったときは、まったく片付かない状態でした。
テーブルや棚は、ろくな道具がない中で作っているので見栄えはよくないですが、とても便利。
雨の日は車外に出て必要な道具を引っ張り出すのが面倒ので、車内でも取り出しやすいように配置や収納に工夫しています。
収納棚を自作して車内に設置
参考にしたのは、設備会社の軽バンの棚です。
筆者が乗っているムーヴはリース車なので、車体に穴を開けたりしないで無改造で済ましたかったので、木製の棚を自作して置いています。
ムーヴは、後部座席を倒しても水平にはならず20度くらいの傾斜があります。
これを回避するように棚の脚を出すように作っています。
収納棚のおかげで、高さを生かした収納、そして取り出しやすさが得られました。
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棚には、PCの道具、カセットコンロ、頻繁に使うケトルやエスプレッソマシンなどが載っており、基本的に重いものは下段に配置しています。
棚は運転席のヘッドレストに荷物用ベルトで固定しています。
足元の収納場所の工夫
収納には助手席と後部座席の足元のスペースも有効に活用しています。
基本的にゴミの収納場所は助手席側の足元。これは、寝るときに頭から最も遠い位置にするためです。
就寝中にゴミの臭いがするのは嫌ですから。
また、ゴミの捨て忘れ防止のため、目につきやすい場所という点でも都合のよい場所でもあります。
後部座席は、釣り具やほとんど着ないような衣類の収納場所。
運転席のシート下には、予備の靴を置いています。
雨の日などでメインの靴が濡れた場合、代わりの靴をすぐに取り出しやすいからです。
あとがき
道具や衣類については、季節を通して使えるものを厳選しているので、季節毎の荷物の入れ替えは布団とダウンジャケットのみで済んでいます。
使わない布団は、降ろす前にコインランドリーで洗濯・乾燥して圧縮収納袋でコンパクトにします。
幸い会社にも布団が置いてある場所(夜勤の際のための布団置き場)があるので、そこに置かせてもらいました。
今回、実際に荷物を降ろして、整理しながら記事を作成しています。
振り返ってみて、まったく片付いていないなあと実感。
他の車中泊している人の記事を見ていると、モデルルームのような車中泊の例がたくさんありますが、私の車中泊は生活感満載。
これが車中泊生活の現実だという、参考になればと思います。