ベルギー15日間の車中泊旅で発見!隠れた魅力と車中泊事情を教えます
目次
ベルギーってどんな国?
ベルギーは、西ヨーロッパに位置し、オランダ、フランス、ドイツ、ルクセンブルクと隣国しています。
面積は30,688平方キロメートルで、関東地方とほぼ同じ大きさの小さな国ですが、フランス語、オランダ語、ドイツ語の3つが公用語であり、地域ごとに話される言語が異なります。
そのため、最初は「どの言語でコミュニケーションを取れば良いのだろう?」と少し戸惑いましたが、ベルギーの人々は複数の言語を話せる方も多く、英語でも十分通じました。
特に、観光地や大きな都市では、言葉の壁を感じることはほとんどありませんでした。
ベルギーと言えば、チョコレートやワッフルといったスイーツが有名で、美しい歴史的建造物でも知られています。
代表的な都市として、「しょんべん小僧」の像で有名な首都のブリュッセル。
「フランダースの犬」の舞台でもあるアントワープ。
中世の街並みが美しい、ゲントなど魅力的な観光スポットが数多くあります。
観光するならベルギーの魅力がギュッと詰まった「ブルージュ」がおすすめ!
ベルギーの多彩な都市の中でも、特におすすめしたいのが、「ブルージュ(Brugge)」です。
ブルージュは他の都市の魅力を凝縮したような街で、観光に最適!
ベルギーには、「Low Emission Zone(低排出ゾーン)」と呼ばれる環境規制エリアがあり、特にブリュッセルなどの大都市では、古いディーゼル車の通行が制限されています。
ヨーロッパのキャンピングカーの多くがディーゼル燃料を使用しているため、大都市への車両でのアクセスは難しいのが現状です。
しかし、ブルージュは比較的小さな街で、低排出ゾーンには指定されていないため、キャンピングカーでも中心部近くまで行くことができ観光には最適です!
ブルージュはベルギー北西に位置し、その歴史地区の美しい街並みはユネスコ世界遺産に登録されているほどです。
中世の面影を残す街並みや、街をめぐる運河の美しさから、「北ヨーロッパのヴェネチア」とも呼ばれており、運河クルーズに乗れば、街を異なる視点から楽しめることができます。
船からの景色も格別です。
街中をブラブラ散策するだけでも、まるで童話の世界に迷い込んだような気分になるほどロマンチック。
街全体が絵画のような素敵な場所です。
美食の街で絶品グルメを味わおう!
ブルージュでは、ベルギーならではの絶品グルメが盛りだくさんです。
その中でも、訪れたら味わいたい人気のメニューを厳選してご紹介します!
1、ベルギーワッフル
ブルージュでは、街中に数多くのワッフル専門店が立ち並び、焼きたての香ばしい香りが街全体に漂っています。
ベルギーのワッフルは特徴的な四角い形をしており、外はサクサク、中はふわふわの食感でとっても美味しいです。
トッピングの種類も豊富で、生クリーム、キャラメルソース、チョコレート、イチゴなど、自由にアレンジして自分好みのワッフルを楽しむことができ、食べ歩きにもぴったりです。
2、フリット(フライドポテト)
ベルギーはフライドポテトの発祥の地でもあり、ジャガイモの栽培が盛んで、世界一の輸出量を誇ります。
そのためフリット専門店では、揚げたてのポテトに様々なフレーバーのソースを添えて食べるのが一般的です。
定番のマヨネーズをはじめ、チーズマヨ、レモンマヨ、ピクルスマヨなど、いろいろな味を食べ比べするのも楽しいです。
3、ベルギービール
やっぱりベルギーと言えばビール!
フルーティーなものから苦味のあるものまで、色・味・度数から香りといった多彩な特徴を持つビールからお選びできます。
ブルージュの街にはビールバーのほかに、ビール博物館や醸造所などがあり、さまざまな種類のビールを飲み比べすることができます。
4、ベルギーチョコ
ベルギーと言えば、世界的に有名なチョコレート。
有名ブランドのゴディバやピエール・マルコリーニをはじめ、ブルージュの街中にはチョコレート専門店が多数あり、味も幅広い中から選ぶことができます。
その場で味わったり、お土産に買うのもおすすめ!
このように、美味しいグルメを楽しみながらゆっくりと街中を散策して観光するのが最適です。
ブルジューへのアクセス。キャンピングカーはどこに停める?
ブルージュにはキャンピングカー専用の有料駐車場が整備されており、1泊約4,000円〜(約25ユーロ)で利用できます。
中心街まで歩いてアクセスできるため、観光にとても便利です。
しかし、私たちは旅費を抑えるため、中心部から少し離れた無料のRVパークに車を停め、電車を使い約15分でブルージュの中心地へ行きました。
電車料金は、往復1人7.9ユーロ(約1,200円)と有料の駐車場よりお手頃なので、出費を抑えたい場合は近郊にある無料の施設を利用するのがおすすめです。
ベルギーはRVパークが豊富?ただし、滞在時間に気をつけましょう
ベルギーには、キャンピングカー専用の施設やキャンプ場が数多くあり、快適な車中泊旅を楽しむことができます。
前回訪れたオランダよりもその数は圧倒的で、近距離で多数のRVパークが見つかり、とても便利でした。
主な特徴
・立地:都市近郊や観光地近くに多く存在。観光の拠点として最適。
・料金:1泊5ユーロ〜25ユーロ(約800円〜4,000円)と比較的リーズナブル。
・無料施設:無料で利用できるRVパークもあり、予算を抑えた旅におすすめ。
・設備:水補給、排水処理、外部AC電源が完備された施設も多く、長旅でも安心。
快適な車中泊旅を実現!
低コストで旅をしている私たちにとって、無料のRVパークを活用しながら、国全体を15日間かけてゆっくり横断することができたのは非常に助かりました。
事前予約が不要でセルフ式の場合が多いですが、ハイシーズンになると混雑することがあります。
また、そのほとんどに24時間〜72時間までの滞在制限がある場所が多いので、長期滞在は避け、利用時間はしっかり守りましょう。
ベルギーの運転と道路事情
ベルギーの高速道路は、利用料金が無料で、キャンピングカーでも追加費用なく走行可能です。
道路標識や案内表示も分かりやすく、比較的快適に運転ができます。
交通インフラもしっかり整備されていますが、道路によっては繋ぎ目に大きな段差があり、キャンピングカーがガタガタと激しく揺れる場面に何度も遭遇し、車内の装備が壊れるんじゃないかとヒヤヒヤするほどでした。
一見、一直線で走りやすそうな道でも、繋ぎ目や接続部分は振動が起こりやすいので注意が必要です。
10日間のベルギー旅の感想とおすすめルート
ベルギーでの15日間のキャンピングカー旅は、施設の充実度や移動の自由度の高さから、快適なものになりました。
歴史的な都市で中世の建築物や運河を楽しめ、絶品グルメを食べ歩きしたりと都市と田舎、自然がバランスよく広がる国で充実したひとときでした。
ベルギーの多様な景観を楽しまれたい場合は、今回紹介したブルージュの街からスタートし、ゲント、ブリュッセルと代表的な都市を巡り、最後にアルデンヌ地方へ行く横断ルートがおすすめです。
アルデンヌ地方は自然豊かな山岳地帯や美しい湖畔で、ハイキングを堪能することができ、自然から街観光まで多彩な観光スポットを満喫できます。