正しい車中泊の仕方と寝る場所の探し方
寝るのに適した場所の見つけ方
ここまでどちらかと言うとあまり楽しくない話が中心となってしまったが、寝る(休息をとる)のに適した場所や、条件などについて考えてみよう。
地面が平らであることは、基本中の基本だ。
写真ではわかりにくいが、例えば上の画像のキャラバンを停めているところは左右に少し傾いている。
そして白い車が2台停まっているところは前後に傾いている。
この駐車場では寝ていないが、どうしてもこういった場所を利用する場合は、前後の傾きの方がマシだ。
前後の傾きならマットに何か挟むなどして頭か足を上げるなどの対処法もあるが、左右の傾きの調整は難しく、寝ていると結構気になってしまう。
最悪ベッドから落ちる。
寝心地が悪いと疲れが残ってしまうので、傾きには慎重になったほうが良い。
上の画像Aと下の画像Bは高速の同じSAだ。
Aは向かって右側にご覧の通り車中泊をしているであろうことの分かる車が数台停まっている。
大型車が隣に来ることがなく、騒音のことを考えたら良い選択だ。
しかし、私は騒音の心配は少しあったが、向かって左側、ハイエースのキャブコンが停まっているのと同じ側に停めて寝た(休憩した)。
左側に停めた理由は、こうして見るとそんなに傾いて見えないが、私の車は車の後方がベッドの頭側なのだが、右側に一旦止めてみたところ結構頭が下がってしまったからだ。
また、右側はトイレがかなり遠くなってしまうのだが、左側はもう少しトイレに近いところに停めることができる。
片脚に少々問題のある私としては、できればもう少しトイレに近いところに停めたかったというのも理由の一つだ。
夜の高速のSA・PAではエンジンをかけたままの大型トラックが多い。
何故かわざわざ小型車の駐車スペースにやってきて、エンジンをかけたまま駐車するトラックもいる。
だから画像Bのように小型車用のスペースであっても大型車が停められてしまうようなところは隣につけられる可能性があるから、できれば避けた方が無難だ。
しかし、ここに停めた理由は前述の通り。
何れにしても夜のSA・PAは結構うるさい。
そこで必需品となるのが耳栓だ。
耳栓は夜行バスなどでも大活躍(他人のいびき対策)するが、これがあるのとないのとでは大違い。
100均で売っているから、失くした時のためにもいくつか車内に常備しておくと良いと思う。
できればもう少しトイレに近いところにしたかったと書いたが、トイレはあまり近いのも良くない。
程々の距離感があったほうが良い。
高速のSA・PAだけでなく、夜の道の駅とかでもトイレを利用にしに立ち寄る車が案外多い場所があるが、エンジン音だけでなく、ドアの開け閉めとかを案外騒々しく感じることも多い。
また、トイレに近い駐車スペースは、そうした利用者のために空けておくのもマナーというものだ。
下の画像の道の駅は立ち寄っただけだけど、トイレのこんなに近くは寝る場所としては良くない。
たまに道の駅と書いてあっても、行ってみたら鉄道の駅前の駐車場のようなところであったり、空港の駐車場のことだったりすることがある。
名ばかりと言っては失礼かもしれないが、一般的な道の駅のイメージからはかけ離れていたり、寝る場所(休憩場所)としてはどうかなと思うような場所であったりすることもある。
あまり街中というのも憚られるが、逆にあまりに人気のないところも物騒だからやめたほうが良い。
私は鼻が効くのかそういった場所を選んでしまったことはないが、夜中になったらやかましい車やバイクに乗る連中の集会場になる場所であったり、襲われた経験のある人もいると聞く。
程々に人の気配が感じられるところのほうが間違いはないと思う。
ここでは寝ていないが、ここは結構ワイルドな細い一本道を結構延々と進んで行った先のどん詰まりだ。
元々は大型車(バス)が停められる駐車場(自分の車の幅が広くなくて良かったと思うような道を通ってきたのに)だが、現状はこの有様。
静かで誰の迷惑にもならなそうな場所だが、勘で私はこうした場所は避けることにしている。
ここがそうだと言うわけではないが、何か荒んだ空気を感じたり、落書きが多いようなところは避けたほうが間違いがない。
この道の駅は、ご覧の通りで平らで、街中というわけでもなく、静かだけど程良く人気が感じられ好条件だ。
しかし、夜はシーンと静まり返るような場所だ。
車の出入りも少ない。
そんな中、車のドアを開け閉めしたりすると、広い駐車場に響き渡ってしまう。
こういった場所で泊まらせてもらう(休憩させてもらう)場合は、ドアの開け閉めなども最小限に抑えるなどの気遣いが必要で、それも利用者のマナーだ。
この道の駅は駐車場があまり広くないように見え、トイレも建物内部にある。
しかし、道路を挟んで反対側の少し小高くなったところにトイレのあるもう一つの駐車場がある。
迷わずそちらを利用させてもらったほうが良いと思う。
しかし、暗くなってから到着すると、第二駐車場の存在自体に気付かないこともあるかもしれない。
こういった確認や、着いてみたら残念な場所だったなんてことがないように、あらかじめGoogle Mapsの地図だけでなく、航空写真で場所や地形の確認をしておくのも良い手段だ。
また「足湯」などがあると長距離ドライブで浮腫み気味の足が休まる。
こうした付加価値を事前情報として調べておくのも良いと思う。
誰もが気持ちよく車中泊をできるようにするために
繰り返しになるが、利用する側のルールやマナー違反、モラルの欠如や迷惑行為が評価を落とし、結果的に自分達の首を絞めることに繋がる。
それがなければ「車中泊禁止」や「車中泊お断り」のような世知辛い看板が立つことなどもないと思う。
それと、最後に誤解のないように重要なお断りしておくが、私は決して無料の駐車場を利用した車中泊を推奨したり、正当性を主張しようというつもりではない。
ルール・マナー・モラルを守れば、安全なドライブのための休息として車中泊をすることは何も後ろめたいことではないと言いたいだけだ。
そして、人は個人を見るより、「◯◯をする人達」のようにグループ分けして他人を評価することが多い。
一部の心ない行動をする人達によって、「キャンピングカーの人達は…」ともなってしまうこともある。
そういった意味も含め、身勝手な行動は絶対にやめていただきたいと願う。