小回りの利く車体で軽快に車旅!軽キャンオーナーにインタビュー
軽自動車をベースにした小回りが利くキャンピングカーで、都会、郊外を問わず軽快に走りまわるのが、大分県を拠点にする梅寅さんだ。
長年の野営とキャンプで培ったスキルを生かして、外遊びで活躍するのはもちろん、災害時にも頼りにできる1台に仕上げている。
今回は、そんな梅寅さんに軽キャンピングカーならではの魅力などをお話いただいた。
【プロフィール】
梅寅さん(47歳) 大分県
愛車:カーステーション星光(セイコウ)製、ダイハツ ハイゼットベース車
キャンピングカー歴:1年
目次
軽キャンピングカー購入で、外遊びもより充実したものに
―まず、キャンピングカー歴を教えてください。もとから外遊びがお好きだったとか?
現在の愛車が、初代キャンピングカーですね。
カーステーション星光(セイコウ)製の、ダイハツのハイゼットがベースとなった車両です。
2019年5月に納車だったので、あと少しでキャンピングカー歴は丸1年。
もともとアウトドアが好きなので、キャンピングカーを買う前は4WDでパワーもあるデリカに乗りながら、キャンプや野営を楽しんでいました。
昔は娘も野外で一緒に遊んでいてくれたのですが、成長とともに付き合ってくれなくなり、今では長らくソロで車を使った外遊びをしています。
7~8年ほど前に雪中キャンプをしていたんですが、この雪中キャンプが娘にもっとも理解してもらえなかったですね…気持ち良いのになぁ(笑)
朝、目が覚めてテントを開けると、そこは一面雪景色。真っ白な景色を見ながら熱々のラーメンを食べるのが、また最高なんです。
仕事柄もあって、寒さや暑さはあまり苦にならないんですよね。
―キャンピングカーを購入されたきっかけを教えてください。
現在、長時間拘束される仕事をしているので、家に帰れず、そのまま次の現場に入ることもあるんです。
そうなると疲れを翌日以降に持ち越してしまうので、職場で仮眠を取って体を休ませるために、キャンピングカーを購入することにしました。
1人で休憩することが主な目的で、今は外遊びももっぱらソロで行っているため、選んだのはコンパクトな軽キャンピングカー。
災害対策としても有効だと考えたのもありますね。もともと防災意識はかなり高い方なので。
ちなみに、熊本地震がきっかけでドローンも始めました。人命救助につなげられるかもしれませんし、自分が孤立してしまったときの連絡手段としても必要だなと。
―現在の愛車を購入された決め手は何でしょうか。
現在の愛車に決めたのは、カーステーション星光さんが自社で完全製作されているため、故障や破損したときもすぐ対応してくれるだろうという安心感からです。
最初から、トラブルが起きたときを想定して九州にあるキャンピングカー屋さんで買おうと考えていました。
愛車は新車で約300万円でしたが、同じくらいの値段で中古のバンベースも販売されていたので最後の最後まで悩んだのですが、結局この車にしておいて良かったです。
コンパクトで乗りやすいですしね。
新車でお迎えしたので、乗りつぶすまで楽しむつもりですよ!
小回りが利き、駐車場にも困らない・・・メリットはたくさん!
―愛車の魅力を教えてください。
やはりベースが軽自動車で、小回りが利く点は大きなメリットです。
燃費は悪いですが、どこもかしこも軽の規格なので、街中のコインパーキングにも気軽に停められます。高さ制限に引っかからないので、立体駐車場でも困りませんね。
高速道路代が安く、お財布に優しいのもポイントです。
荷室部分のベッドがポップアップ式なのも気に入っています。
ポップアップルーフは片側だけが上がるデザインが多いのですが、この車はルーフ全体が上がるのが良いですね。就寝するときも頭と足の方向を気にせず寝られます。
シンクはまだ使ったことがありません。
汚水用のタンクも未使用なので、有事の際も30Lの水を確保できるんです。
シンク下には収納スペースがあって、ポリ缶も入れておけます。
ベッド兼ソファのクッションも最高。
座っても、そのまま寝ても、ちょうど良い硬さなんですよね。特別な寝具がなくても、そのまま快適に寝られます。
それから、キャンピングカー内には災害対策として、常に食料全般、ドローン、Wi-Fi設備、機械類をすべてそろえています。
―こだわりの設備などはありますか。
これは自慢なのですが、こだわりがあってTVは後から載せました。
ネット回線や電波が遮断されたときに備えてDVDを観られるようにしたくらい、TVが大好きなんです。旅先でも仕事の休憩中でも、常にTVを楽しんでいます(笑)
映像を観るのはもちろん、ゲームも大好き。
キャンプのときにTVを流したまま外で焚火や料理の準備をしていると、ほかのサイトから子どもたちが集まってきて、そのまま上映会になることも。
外で映像が流れているのがめずらしいみたいで、子どもたちも喜んでくれますよ。
ちなみにTVは、有事の際に心が折れてしまうのが怖いので、いざという時でも楽しい気分になれるための対策にもなっています。
―逆に残念に感じているポイントはありますか。
唯一残念なのは、燃費が悪いことですね。
何も積んでいなくても車自体が400kgはあるので、燃費が悪い、悪い!
でも、最初から燃費は悪いと分かっていたので、あえて具体的な数字は見ないようにしています。
フットワークを生かして、「縛り」のある車旅をするのが楽しみ
―キャンピングカーを買う前と後でライフスタイルに違いはありますか。
普通車に乗っていた頃は、車はあくまでも移動や買い物の手段でした。
しかし、今はキャンピングカーで出かけること自体が楽しみになりましたね。
今まではアウトドアというと「遊ぶ、食べる、飲む」で終わりだったのですが、キャンピングカーなら、そこに「寝る」が加わるのもうれしいところ。
どこででも寝られてリフレッシュできるので、心に余裕も生まれました。これって、ものすごく幸せなことだと思います。
仕事柄、長距離移動が苦にならず、もとからフットワークはすごく軽いので、キャンピングカーを買ってからは、なおさらどこでもバンバン行くようになりました(笑)
九州はキャンプ場も豊富にあるので、比較的簡単に遊びも休憩もできますしね。
外で遊んだ後は、車内でパッと寝るのが僕のこだわりのスタイルです。
―印象に残っている車旅があれば教えてください。
九州内で1日8か所の温泉めぐりをしたのが印象に残っています。秘境の温泉に入った後、温泉で晩酌をして、そのまま車中泊をさせてもらいました。
大分の山脈に沿って、地元開拓の旅を1週間続けたことも。
「給水は名水だけ」という縛りで旅をしたこともありましたね。
目標を達成しながら車旅をするのがおもしろいんです。
―今後の展望も教えてください。
仲の良い友人はみんな本州にいるので、いずれは九州を出て、静岡や愛知などの本州の真ん中の田舎をベースにゆっくりと暮らしたいです。
短期的な目標としては、せっかくキャンピングカーで自由気ままな旅ができる条件がそろっているので、ドローン撮影を中心にした映像制作もしてみたいと思います。
映画みたいな雰囲気の映像や、ドキュメンタリー風の編集にも興味があります。
いずれにせよ、その核となるのはキャンピングカーなので、キャンピングカーならではの目線で、車旅の楽しさをどんどん発信していきたいですね。
自分のライフスタイルをふまえた車体選びを
―最後に、購入を悩んでいる人にアドバイスをお願いします。
車体選びにあたっては、自分の目的が何なのかを明確にすることが重要だと思います。たとえば、長期旅をしたいのか、週末だけ遊びたいのか、それとも車で生活をしたいのか……。
用途によってベストな選択というのは変わってくると思うので。
僕のように日常生活を快適にするために買うのか、休日を贅沢に過ごすために買うのかでも違ってきますよね。
駐車場の問題も忘れてはいけません。
いずれにせよ、「第二のライフスタイルの拠点」という視点で探すようにすれば、サイズ、車内空間など、おのずとご自分にぴったりの車体と出会えるのではないでしょうか。
梅寅さんのカーシェルター仕様のアルファードは動画でもご紹介しています。ぜひご覧ください!
家を断捨離して、キャンピングカーでバンライフしながら日本一周している夫婦のYouTubeチャンネルはこちら。
中古購入したキャンピングカー兼家でリアルに生活する私達が、キャンピングカーの魅力を発信します。