バンコンのこれからのスタンダード!東和モータースの「Zelt Klima(ツェルト キリマ)」
ダイネット
Klimaのダイネットは2列目と3列目のシートにFASPシートが採用され、走行中は最大7人が前向きに乗車することが可能。
食事や団欒の時には2列目シートを後ろ向きにすることにより、合計5人が対座してテーブルを囲むことができます。
また壁側には、雑誌や小物を入れるのに便利なウォールポケットや鏡、コンセントなど車内の快適度をUPしてくれる装備を設置。
ちなみにこのダイネット部分は展開すると長さ1,850mm×幅1,450mmのベッドとして使用することもできます。家庭用ダブルベッドに近いサイズになるので大人2人で寝ても窮屈感はありません。
ギャレー
レイアウトのところでも紹介した通り、前モデルとは違い独立ギャレーコンソールが採用されました。このおかげで、ダイネットとギャレーの間の通路に立って調理することができるようになりました。
シンクに使われているシャワーは車外に引き出すことも可能。アウトドアレジャーで遊んだ後に道具や手足を洗うことができるので非常に便利な仕様です。
シンクの左側のスペースにはコンロを設置して料理ができるほか、オプションで40Lの上蓋式冷蔵庫をビルドインすることも可能です。長期でのクルマ旅を考えている方にとっては冷蔵庫があると何かと便利なので、こちらのオプションを選択することをオススメします。
リアベッド
Klimaのリアベッドにはハイマウント式の長さ1,800mm×1,450mmのダブルベッドが採用されています。このサイズはダイネットベッドと同じく家庭用ダブルベッドと同程度の幅があるので横のスペースは余裕があります。縦は180cmと長身のユーザーの方にはやや窮屈な可能性があるのでご購入の際はご注意ください。
またベッド下は、そこそこ高さがあるモノも置けるラゲッジスペースとして活用できるようになっているので、大型の荷物はこのスペースに収納すると車内空間を広く使うことができます。
電装系
前モデルのツェルトからKlimaへのモデルチェンジで一番強化されたのが電装系統です。「COOLSTAR」と呼ばれる車用クーラーが標準装備されたことにより、車内でより快適に過ごせるようになりました。COOLSTARは100Vで駆動させる必要のある家庭用エアコンとは違い、12Vで駆動可能なのでインバーターも必要ありません。
また、Klimaでは115Aのディープサイクルバッテリーが3本、KlimaLiでは100Ahのリチウムイオンバッテリーが3本標準装備されています。
一見するとKlimaのサブバッテリーの方が容量が大きく見えますが、リチウムイオンバッテリーは効率が良いので、実際にはKlimaLiの方が1.5倍ほど容量が大きいと考えて良いでしょう。
使用する際の外部環境などにもよるのであくまで目安としてですが、KlimaではCOOLSTARを約4〜6時間、KlimaLiでは約6〜9時間稼働させることが可能。
そのほか走行充電や100Vの外部充電は標準装備、1500Wのインバーターや200Wのソーラーパネルはオプションで選択することができるようになっています。
まとめ
今回の記事では東和モータースの「ツェルトKlima」についてご紹介しました。
ハイエースをベースとするバンコンとしてオーソドックスなレイアウトではありますが、車用エアコンの標準装備や、リチウムイオンバッテリー搭載が可能な点など、まさにこれからのバンコンのスタンダードと言える一台に仕上がっていると思います。
バンコンでの長旅をお考えの方はぜひ一度、店舗やキャンピングカーショーに足を運んで実際にチェックしてみてください。