キャンピングカー的に使ってわかった!軽トラックの意外なメリットや注意点!
軽トラの走行性能
スバルが自社でサンバーを作っていた頃(現在のサンバーはハイゼットのOEM)は、4気筒スーパーチャージャー付きエンジンなんてのもあったが、現在過給器付きエンジンの軽トラはなく、エンジンは全てターボやスーパーチャージャーが付いていない自然吸気 (NA)の3気筒エンジンだ。
パワフルとは言えないが、実際にハイゼットジャンボ(ビッグマイナーチェンジ前の2020年製の4AT)に乗ってみて、私は全く不足など感じていない。
高速で普通に80km/hから100km/hの巡行が快適にでき、ジャンボはキャビン内も広いから長距離走行も全く問題などない。
設計の古い車齢13歳のクルマを車齢2歳のまだ初々しいクルマと比較するのは気の毒だが、私が前から持っているバモスのエンジンが唸って40km/hも出なくなってしまうような急坂も、全く普通に登ることができる。
ターボがあればなんて声もあるようだが、むしろこのボディーでこれ以上パワーがあってスピードが出てしまったら危険な感じさえするので、もう少しトルクがあってもよいとは思うが、パワーはこの程度で丁度いいように私は思う。
そして、軽トラに乗って目くじらを立てるより、心にゆとりを持った運転をする方がカッコイイとも思う。
ロールがどうのとか高速での横風の影響がどうのと言う人もいる。
私の場合は元々VANやトラックの運転に慣れてしまっているからそれも特になんとも思わないのだけど、乗用車にしか乗り慣れていない人にとっては気になる部分ではあるのかもしれない。
北か南の強風の吹く日の東京湾アクアラインでは確かにいつもよりしっかりハンドルを握っておく必要はある。
しかし、全てに優れているものなどないのだ。
慣れている身から言わせていただくと、「少なくとも私は山道も高速道路も全く普通に快適に走れます。多分山道では平均レベル以上です。軽トラに乗りたかったら慣れてください」が正直な意見だ。
それを受け入れられないなら乗用車に乗って、ご宿泊はホテルで、とも言いたくなってしまう。
軽トラの燃費
軽トラックの燃費はどうなのか、気になる人も多いと思う。
私の場合(Boo3を荷台に載せた4ATのハイゼットジャンボ)、愛知県と静岡県の信号もしばらくない平地の区間を速くもなく遅くもない速度で走っていた時の最高記録が20km/Lほど(特別省エネ運転を心掛けた訳でもない)で、山越えばかりしている悪条件の時が12km〜13km /L程度だ。
街中の渋滞も高速も郊外も山道も結構バランス良く混ざった3000km以上走った結果の平均値は15km〜16km/L程度。
走り方や積んでいる荷物の重さによって燃費は変わるので一概には言えないが、「もっと燃費いいと思った」という人もいるだろう。
ただ私は、好きな所を好きなように走っての燃費なので、十分満足している。
結論
感じ方は人によって違うので、ハイゼットジャンボを「誰もが快適に長距離の高速走行をできるクルマ」と私が断言することはできないし、私の意見のみが正しいなどとは決して思わない。
その上で私の見解を述べさせていただくと、スピードが全く出なくなろうとも、事故を起こしたり他人に多大な迷惑をかけるようなことにならなければ、軽トラの荷台に凝ったお家を建てるのも、それはその人の趣味だから構わない。
しかし、軽トラを車中泊仕様にするのなら、SNS映えを狙ったような内装に凝ったりするより、装備も材料も軽い物を選ぶなど、軽トラの身軽さを活かしたような使い方をするのが最も楽しいのではないかと私は思っている。
これが、デリボーイ、VW TYPE II、バネット(FRだった頃の)、キャラバンスーパーロング、バモス、そしてBoo3を荷台に載せたハイゼットジャンボなど、数種類の車中泊仕様車を乗り継いできたバン・トラックフリークを自認する私の現在の意見で、これからも愛車のBoo3+ハイゼットジャンボをより楽しく使えるようにしたいと考えている。