車中泊仕様ハイゼットジャンボの走行性能を徹底解説!!1年3ヶ月レビュー
目次
ハイゼットジャンボの走行性能
ハイゼットジャンボに乗っていて最も快適で燃費も良さそうなのは60km/h程度での巡航なので、現実的に非常に実用性の高いクルマだと思う。
しかし、軽自動車は高速走行や登り坂には弱い車種も多いので、旅の足として大丈夫なのかとそこを心配する人も少なくないと思う。
高速走行
ハイゼットジャンボに乗っていてよく言われるのは「高速は厳しいでしょ?」だ。
結論から言ってしまうと、高速道路を普通に80~100km/hで巡航するのは全く問題ない。
また、私はこのBoo3+ハイゼットジャンボで高速道路の登坂車線を使ったことがない。
図々しいのでも無神経なのでもなく、入る必要性を感じたことがない(ミニキャブトラックでは入る必要性を感じたことがあったし、バモスも必要なことが度々ある)からだ。
ずっと120km/hを維持して走りたいとは思わないが、120km/h走行も可能だ。
「軽自動車はスピードが遅くて高速の合流が怖い」という意見もたまに聞くが、全く問題ない。
仮に現在のクルマで高速の合流が怖いほどスピードが遅かったとしたら、整備不良を疑った方が良いのではないかと思う。
数字で比較すれば64psのターボが羨ましくも見えるが、46psのハイゼットジャンボで実用的には全く問題などない。
むしろ、このボディーでこれ以上の高速性能が備わっていても逆に危険なのではないかと思うので、この程度に抑えられていて正解のような気もする。
登り坂
一度だけハイゼットジャンボで登坂車線を利用したことがあるのは、山梨の石和方面から河口湖方面へ向かう御坂峠への長い登り坂だけだ。
しかし、ここは片側1車線+登坂車線で、なんだか妙に張り切って法定速度をはるかに超えて登ってくる人もいるため、普通の速度で走る人が登坂車線を走行していることも多い。
遠慮しただけで、周りの速度についていけないからということではない。
高速道路も含め、ここ以外ではハイゼットジャンボで登坂車線を利用したことはなく、通常は全く登坂車線とは無縁で走行できている。
これだけで大抵のキャブコンよりずっと高速にも上り坂にも強いことがわかる。
Boo3は軽量なシェルだが、余程シェルや積載物で重くしてしまわなければ、ハイゼットジャンボは走行性能に関して我慢を強いられる車中泊旅にはならないということだ。
しかし、当たり前だけど決して速いクルマではない。
必要十分な性能を備えているということだ。
技術がなくてもペダルを踏めば全く無用な凄いスピードの出てしまう現在の乗用車(SUVなども含め)しか知らない人、或いはそれに慣れきってしまった人の感覚がどうかはわからないので悪しからず。
ワインディングロード
Boo3が軽いというのもあるが、特にロールが大きくて怖いなどと感じたこともない。
この点においても大抵のキャブコンよりマシだと思う。
当然ながらハイゼットジャンボは山道をカッ飛ぶクルマではないが、私は山道で平均的なレベルのクルマから引き離されてしまったことなどはない(絶対に煽るようなことはしないが)ので、ワインディングロードを安全に普通に走行するのには全く問題ない性能を有していると思う。
燃費
私のハイゼットジャンボは、良いときで17~18km/L走り、最悪の時で12km/L程度のようだ。
今回の往復1200km超の旅では概ね16km/L程度だった。
しかし、今回はBoo3を降ろすため、普段装着していたルーフラックは外して出かけた。
このルーフラックは重量が意外とあり、空気抵抗もそこそこ大きいようで、これを降ろした状態では1~2km/L燃費が良くなっているように思う。
現在の燃費の優れた乗用車に慣れた人からは「燃費悪い」と思われるかもしれないが、バンやトラックの中では、この数字はかなり良い方だと思う。
2WD/4WD
農業での使用や雪国など、4WDの必要性が非常に高い人もいるので、4WDの設定があるのは良いことだ。
しかし、私もサンバートラックとミニキャブトラックも含め何台か4WD車を経験しているが、雪道以外で実用として4WDを使ったことがない。
また、以前は雪国にも頻繁に行っていたが現在はほぼ行くこともなく、滅多に雪が降ることもない地域で暮らしているため、私にとって4WDは必須ではない。
なので、Boo3を載せる車体を決める際に「4WDでなくて良いけど、標準のキャブではなくジャンボ必須」としたので、私のは2WDだ。
せっかくなら4WDにしておけば良いのにと思う人もいると思う。
しかし、4WDを選ぶと車体価格が15万円以上アップしてしまう。
かなり大きな差額だ。
また、若干ではあっても4WDの方が燃費も悪化すると思う。
経験上、私には4WDが必須ではないと感じたので2WDを選んだわけだが、ありもしない「もしかしたら」のために15万円以上余計に払うのはあまりにもったいない。
自分の使い方や使用する環境を考慮し、よく考えた上で決めた方が良いと思う。
ハイゼットジャンボの不満な点、気になる点
良いことばかりでなく、不満に思うことや気になる点も挙げておこう。
サイドミラー
以前、片側2車線の道路の左車線を走行中に、キャビンの長さ分くらい前に出た状態で右車線を並走していたハイゼットラックが、突然私の前に割り込んできて、危うく衝突されそうになったことがあった。
どこを見ているのだろうと全く理解不能な動きだったが、自分がハイゼットジャンボに乗るようになってその理由がわかった。
非常に死角の多いミラーで、自分のキャビンの少し左後ろ辺りにいる車両の姿がミラーに写らないのだ。
私のハイゼットジャンボはBoo3が載っていてバックミラーが使えないので、バックカメラ(後方ドライブレコーダー)は装着しているが、バックカメラにも写らない位置だ。
21年のビッグマイナーチェンジ後はミラーが大きくなっているようで、これも改善されているのかもしれないが、危険なので私はサイドミラーに補助のミラーを付けている。
タコメーター
ジャンボも含め、ハイゼットトラックのメーター周りは至ってシンプルで、タコメーター(回転計)がない。
オプション設定もないようだ。
タコメーターは絶対に必要なものではないが、エンジンの回転数は気になる。
エンジンの回転数を気にかけながら運転する習慣が身についていると、タコメーターがないのは少々残念だ。
ハイゼットジャンボは車中泊旅に何不自由ない性能を備えていると思う
以上の通り、車両としての性能に何の不満なく私はハイゼットジャンボを使用できている。
そして、Boo3を載せたハイゼットジャンボは車中泊にも仕事にもその他色々な用途にマルチに使えて、本当に快適で便利だ。
今回は居住性や使い勝手についての報告はなかったので、また次回そういったことに関しても記事にまとめたいと思う。