【ダイレクトカーズ】Retreat (リトリート )
ダイレクトカーズ「Retreat (リトリート)」
今回はハイエースの架装で有名なキャンピングカービルダー”ダイレクトカーズ”から『Retreat (リトリート)』を紹介する。
リトリートは「必要最低限のものだけをバンに詰め込み、自分らしく生きること」をライフスタイルとする昨今欧米でトレンドの「アメリカンバンライフ」をヒントに制作されたキャンピングカーだ。
車内は木目を基調としており、名前の通りどこかRetreat(隠れ家)を思わせるような内装になっている。装備満載のキャンピングカーも素敵ではあるがリトリートのように、お気に入りのギアを詰め込んでオーナーの個性が車に表れるキャンピングカーもまた違った良さがある。
また、5ナンバー(小型乗用車)登録である点も見逃せない。4ナンバーと違い毎年の車検が必要なく、2年に1回の車検で済む。長期の車旅を考えている方にとっては嬉しいメリットとなるのではないだろうか。
ここ1、2年で日本でも徐々にバンライフは広まりつつあり、各ビルダーもバンライフ仕様車を続々と発表している。
シンプルで自由度の高いデザインはどのバンライフ仕様車にも共通しているが、木の質感やシートの仕様やベッドなどはそれぞれ異なった特徴を持っているので、その辺りにも注目しながら記事を読んでみて欲しい。
Retreat (リトリート )
ビルダー:ダイレクトカーズ
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ ハイエースバンDX ナローボディ
価格:¥3,550,000~
乗車人数:5名
全長:4,695mm(ラダー含まず)
全幅:1,695mm
全高:1,980mm
内装
リトリートは4ドアモデルと5ドアモデルの2種類が存在する。
基本的なレイアウトは似ているがセカンドシートの仕様やフロアの素材などが異なるので注意していただきたい。
常設ベッド
車内には1800mm×800mmの常設ベッドが設置されており、煩わしいベッド展開せずとも、すぐに眠りにつくことができる。オプションの補助マットを購入してベッドを拡張することも可能。
また、このベッドマットは取り外してチェアとして使用することもできる。
アウトドアブランドの机や椅子は折りたたみ式のコンパクトなデザインのものが多いが、車に積み込むとなるとそれなりにスペースを取ってしまうので、このアイディアはかなり実用的だと言えるだろう。
また、ベッド下は収納スペースになっており、マットを外せば上からの出し入れも可能だ。
ちなみにベッドマットを置いている天板は、一部取り外してウッドチェアとして使用することもできる。
プルダウンテーブル
どちらのタイプにもプルダウン式のテーブルが設置されているが4ドアタイプとは異なり5ドアタイプはリアクォーター内側のトリムはウッド加工されている。
テーブル越しに外の風景が見えるのも開放的で良いが、より隠れ家感があるのは5ドアタイプ。常設ベッドと天板の位置関係が絶妙で、長時間の作業にも耐えうる作りとなっている。
また、テーブルとして使用しない時は天板がドア代わりをする収納スペースとしても使えるので、走行中に動きやすい重量が軽めの道具などをここに片付けておくと良いだろう。
テーブルの下は容量が大きめの収納が用意されているので、オーナーの用途に合わせて仕事道具や調理器具など幅広いアイテムを収納することが可能だ。
スライドテーブル
車後方にはスライド式のテーブルも付いている。リアゲートを跳ね上げれば使い勝手の良いキッチンとして使用することも可能だ。
オプションでリアゲートにLEDライトを装着すれば、夜のキャンプ場でも不自由なく料理を楽しめる。
ちなみに4ドアモデルは2段式のスライドテーブルになっているので、より広めの作業スペースを取ることも可能だ。
セカンドシート&フロア
リトリートに4ドアモデルと5ドアモデルの2種類があるのは前述した通りだが、その大きな違いはセカンドシートとフロアにある。
5ドアモデルは、ハイエースダークプライムⅡの純正セカンドシートが標準装備となっており、簡単な作業で折りたたむことができるので車内後方を広々と使うことができる。
一方の4ドアモデルは1200mmサイズのREVOシートを採用。リクライニングさせることによってサブベッドとしての使用も可能だ。
また、5タイプのフロアには傷や汚れに強い床材が使用されており、やや黒っぽい色合いになっている。
4ドアタイプのフロアにはリアルウッドが使われており、レトロな雰囲気のある車内空間に仕上がっている。
まとめ
今回はダイレクトカーズの『Retereat(リトリート)』を紹介した。
この車のテーマにもなっている通り、まさに「移動できる趣味の部屋」であり、見ているだけでわくわくするようなデザインになっている。
贅沢で便利な装備があるわけではないが、オーナーによっていかようにも変化する自由なバンライフの相棒としては最適な一台となるかもしれない。
気になった方はぜひ展示会等に足を運んでチェックしてみて欲しい。