日本伝統の木工技術に支えられたCRAFTPLUS(クラフトプラス)のパーツで愛車をカスタム
ブルックリンスタイルのアトレーデモカー
アトレーのデモカーで見られるのは、落ち着いたブラウンのブルックリンスタイル。
まるで衣類のジーンズのようなステッチやベルトループが、デザインのアクセントになっています。
車内では、至るところに使われた木の素材に注目。
もともと無機質なアシストグリップなどがすべてウッドになっています。
純正品の撤去・交換では安全性への影響が気になりますが、たとえばアシストグリップは最大の強度を発揮するよう木目の向きを互い違いに組み合わせた3層構造の木から、職人が丁寧に削り出しているそう。
荷室のウッドパネルには有孔ボードが取り付けられ、市販のフックなどでカスタマイズできます。
デモカーのようにツールを吊すほか、棚などを付けてもよさそうです。
表面仕上げにはデザインの美しさと汚れにくさを兼ねた、つや消し加工を施しています。
カリフォルニアスタイルのハイエースデモカー
ハイエースのデモカーは軽やかなカリフォルニアスタイルでドレスアップ。
こちらもジーパンを連想するような遊び心のあるシートで、ベルトループにはちょっとした小物を引っかけることもできます。
注目したいのはシートとの一体感のあるセンターコンソール。
木材とデニムという異素材が衝突することなく、統一感を生み出しています。
自然物である木材は1本1本の状態が異なる上、気温や湿度によっても伸縮することから、扱いが難しい素材でもあります。
それにもかかわらず、完璧な真円に削り出されたカップホルダーには職人の技術力が光ります。
車両後方にはベッドキットが積まれ、荷物を収納できるキャビネットが配置されています。
ユニークなホイールカバーも必見です。
職人集団であるクラフトプラスのこだわり
どちらのデモカーでも、目を引くのはその美しさ。
同社が追求するのは「木の可能性」だといいます。
手作業にこだわり、熟練の職人たちがホワイトアッシュとブラックウォールナットという2種類の天然木からひとつひとつのパーツを切削。
その結果、この世にふたつと同じものが存在しない、オリジナルの木目が生まれます。
車という工業製品の中で見かける木材はとても新鮮で、同時に心安らぐものに。
一方で、ただ美しいだけでなく「車内で使う」ということを考慮した実用品としての品質にもこだわります。
温度差や振動など過酷な環境に耐える耐久性、道具としての使いやすさ、乗員を守る安全性を追求しています。
クラフトプラスを展開するビーンズ社は、昨秋からトイファクトリー社のグループとなりました。
これまでのようにパーツを単品購入するだけでなく、トイファクトリー製キャンピングカーへの取付施工も可能になるとのこと。
両者のコラボレーションにも期待が高まります。