【ナッツRV】CREA 5.3X Evolution(クレア5.3X エボリューション)
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【ナッツRV】CREA 5.3X Evolution(クレア5.3X エボリューション)
今回の記事では国内最大級のキャンピングカービルダーであるナッツRVの『CREA 5.3X Evolution(クレア 5.3x Evolution)』を紹介する。
クレアと言えば同社のクレソンシリーズと双璧をなすTOYOTAのカムロードをベースにした人気キャブコンとして有名だが、2020年にシェルの構造を抜本的に改革し、従来のモデルと比較して断熱性をより高めたキャンピングカーとして新しく生まれ変わった。
以前からクレアの充電システム”Evolution system”はアイドリングだけでも充電が可能な点や、3〜6時間の走行でlowになったサブバッテリーをフル充電することが可能な点など(外部環境に左右はされる)、高クオリティの充電システムとして評判が高かったが、今回のシェルの構造改革によってさらに活かされる形となった。
ナッツRV社の言葉を借りれば、”真・レボリューション”が行われたということらしい。それでは生まれ変わったクレア5.3X Evolutionを詳しく見ていこう。
CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE
ビルダー:ナッツRV
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ カムロード
価格:¥7,545,000~
乗車人数:6名
就寝人数:6名
全長:5,190mm(ラダー含まず)
全幅:2,080mm
全高:2,910mm
外装
新生クレアの従来モデルとの一番の違いは前述したシェルの構造にある。
ナッツRVでは2019年にパネル工場を新設することにより、パネルの質の向上と量産化に成功し、両側面と背面だけでなく天井と床にも断熱材を導入した新パネル構造を実現させた。
新パネル構造では外装材と内装材に同じアルミニウム素材を使い熱伝導率をUP。さらに、従来使用していたベニヤ板を外したことで車体の軽量化にも一役買っており走行の安定性も増している。
見た目としては従来のモデルに比べて丸みの取れたスタイリッシュなシェルとなった。
内装
レイアウト
クレア5.3シリーズでは現在、W・X・Zの3種類のレイアウトで展開されている。
Wは対座式ダイネット×リア2段ベッド、Zは対座式ダイネット×1,400mmのリアダブルベッド、そして今回メインで紹介しているXは対座式ダイネット×セミダブルベッドのレイアウトとなっている。
ダイネット
クレアのダイネットはゆったりとした作りになっているのが特徴。補助マットをエントランス部分にはめ込むことによって約6人ほどでテーブルを囲める空間になる。
サイドには大きめのアクリル二重窓が設置され、外を眺めながらの食事などキャンピングカー旅ならではの醍醐味を楽しむことが可能だ。
また、このダイネット部分はテーブルを下げ、背もたれのマットをはめ込む事によって、900mm×1,900mmのベッドとして使用することもできる。友人や親戚などゲストと車旅をする際には重宝するだろう。
バンクベッド
運転席の上部にはクラス最大級の1,800mm×1,900mmのバンクベッドが設置されている。家庭用のダブルベッド以上のサイズになるので大人2名で寝ても余裕のあるスペースだ。
高さも720mmと余裕があるので、バンクベッドに座りながら寝る前に家族や友人と明日の予定を相談することも可能だ。
また、写真で見るとお分かりのように、スライド式となっているので、就寝時以外は車内の居住スペースを圧迫することもなく使い勝手も良い。
リアセミダブルハイマウントベッド
クレア5.3X Evolutionのリアには家庭用とほぼ変わらない1,200mm×1,900mmのセミダブルベッドが常設されている(足元は1,090mm)。ベッドには通気性や寝心地を向上させるウッドスプリングが採用されており、快適な睡眠が可能だ。
また、天井近くには本などを入れておける収納があるほか、ベッド下は大容量の収納スペースになっており、車内、車外側面、車外後方の3方向からアクセスが可能。
悪天候時に外に出ずとも荷物を取り出せたり、アウトドアレジャーの道具など、汚れたものを車内に持ち込まずに収納できるなど使い勝手は抜群だ。
ギャレー
クレアのギャレーは決して広いわけではないが様々な工夫が施され非常に使い勝手が良くなっている。
まず、シンクにはガラス蓋が付いており、水道やコンロを使用しないときは調理スペースとして使用することができる上にサイドには折りたたみ式のサイドテーブルがあり、調理スペースの拡張も可能だ。
ギャレー上は調味料などを入れられる収納や電子レンジを設置。
そして、ギャレー下は90Lの冷蔵庫や調理器具を入れられる収納スペースもあるほか、ナッツRVオリジナルのペットボトルストッカーも設置されている。車旅ではどうしても飲み物はペットボトルが多くなりがちなので重宝するだろう。
マルチルーム
マルチルームは完全防水仕様。外からもアクセス可能なので、アウトドアレジャーで汚れたり濡れたりした道具や衣類を置いておくのにも使える。
また、オプションにはなるがカセットトイレやシャワーを設置することも可能だ。
電装系
冒頭にも紹介したがクレアでは電装システムとしてEvolution system(エボリューションシステム)を採用しているので高効率の急速充電が可能だ。
装備としては100Aのサブバッテリー3つと走行充電、外部電源による充電、1500Wのインバーターも標準装備で搭載されている。
そのほか、家庭用エアコン、FFヒーター、電子レンジなど長期の車旅では必ずと言っていいほど欲しくなる設備についても標準装備されているので安心だ。必要であれば高標高用にFFヒーターをグレードアップすることも可能。
まとめ
今回はナッツRV社の『CREA 5.3X Evolution(クレア 5.3X Evolution)』を紹介した。外装、内装、電装システムなど全てが高い完成度を誇る非常にハイクオリティなキャンピングカーだ。
エボリューションシステムと新パネル構造のシェルの相性も良く、これからのキャブコンの新たな基準となり得る可能性を秘めている。ぜひ、キャンピングカーショーなどで見かけたときはチェックしてみて欲しい。