ワーゲンバスをDIYでキャンピングカーに改造したオーナーに突撃インタビュー【海外のキャンピングカー事情】

キャンピングカー紹介

アウトドアを楽しむのが大好きなオーストラリア人は、車をDIYでキャンピングカーに改造している方も珍しくありません。今回はワゴン車を改造して自分仕様のキャンピングカーにし、家族でキャンプを楽しむ方にインタビューしました。

インタビューをした場所はオーストラリアの北東に位置するクイーンズランド州にあるインスキップポイントです。世界遺産であるフレーザー島が目の前にあり、海の透明度が非常に高く美しいビーチが広がっています。キャンプをする人や1日だけ釣りやビーチでアクティビティを楽しむ人など、多くの人が訪れます。

今回インタビューをさせて頂いたジェームズさんは昔からアウトドア好きで、いずれ自分でキャンピングカーを作るのが夢だったそうです。ワゴン車が手に入ったので、家族みんなでアウトドアを楽しめるようなキャンピングカーを作りあげ、今では兄弟の家族と一緒に皆でキャンプを楽しんでいるそうです。

散歩中に発見し可愛くてジロジロ見ていたら、家族で釣りを楽しんでたジェームズさんが忘れ物を取りに来たところを、突撃インタビューさせてもらいました。

アキ

釣りにいくところを突然インタビューさせて頂いてありがとうございます。このワゴンの見た目がすごい可愛くて、気になって話かけちゃいました。

ジェームズ
いいんだよ。気に入ってもらえて嬉しいし。今はあんまりないクラシックなタイプだね。ワーゲンバスは古い車だけど今も人気があるから、結構いろんな人に声をかけられるんだ。

 

アキ

運転席からも最新の車にはない味がたっぷり出てますね。

ジェームズ
そうだね。この車が持っているオールドな雰囲気は僕もとても気に入っているんだ。ただ、運転は簡単じゃないかも。癖があるというか、簡単には運転させてくれない感じなんだ。特にギアとかね。

 

アキ

こんなに可愛らしい見た目なのに意外と頑固なんですね。運転意外で何かびっくりしたとか苦労したというエピソードはありますか?

ジェームズ
実は窓が一回壊れてね、閉まらなくなってしまったんだ。しかも修理しようにも古い車種だから部品がなかなか見つからなくてさ。まずはそれを探すのに手間取ったよ。

古い車はそういうところはやっぱり不便だね。部品を見つけるのに時間がかかるし、他州や外国に問い合わせないといけない場合もあるし。そうなるともちろん時間もかかるし、余計に経費も掛かるよね。

そして、もし部品が見つからなかったら最悪はこの車自体を諦めないといけないかもしれない。そう思うと賭けっぽいとこもあるけど、まぁそんな不便さが貴重度を上げているのも確かだと思う。

アキ

なるほど。クラシックカーは単純にカッコイイと思ってましたが、実際に所有すると様々な苦労もあるんですね。次は後部を見せて頂いても良いですか?

ジェームズ
もちろんだよ。キッチンもあるし、ベッドは快適だよ。今ちょっと散らかってるけど。

 

アキ

もとは普通のワゴンだったんですよね?

ジェームズ

そうだよ。買った後に自分でいじったり誰かに頼んだりいろいろやって、この形になったんだ。

アキ

わぁ〜!これをご自身でやられたんですね。大変じゃなかったですか?

ジェームズ
まぁ、楽ではないけど面白かったよ。自分のこだわりを思いっきり入れたからね。やっぱり愛着がわくよ。

 

アキ
キッチンの使い勝手はどうですか?大型のキャンピングカーに比べると、少し使いづらいのかなと思ってしまいますが。
ジェームズ
もちろん大型のキャンピングカーには負けるけど、水も出るし小型のコンロもあるしバーベキューもあるから、そんなに困らないよ。調理台も十分な大きさだと思うし、あまり不便には感じてないな。もちろん自宅で作る料理の全てが作れるわけじゃないけど、基本的な切る・焼くっていうことが出来るし、その後食器も洗えるから十分じゃないかな。

 

アキ

確かにそれだけ出来たら十分と言えますね。あと、外から見ると分からなかったんですけど、たくさん収納スペースがありますよね。

ジェームズ

そうなんだ。必要なものは揃ってるよ。ベッドの下も全て収納スペースだよ。狭い空間にどれだけ収納スペースを確保出来るかはやはり大きなポイントだよね。キャンピングカーで暮らしてるわけじゃないからさ、キャンプにはこれで十分さ。

アキ

ちなみにベッドは奥さんとお子さんと3人で寝ていらっしゃるんですか?

ジェームズ

実はこのベッドは僕と妻用で、子供は上さ。

 

アキ

えーと、上ってどこですか?

ジェームズ

この仕切りを引っ張るとベッドになるんだよ。で屋根を上げると隙間が出来るっていう仕掛けさ。

 

アキ

おぉ、全然気づきませんでした。これはよく考えられたアイディアですね。必要なければただの天井になるし、家族で出かける時やベッドを2段にしたい時はこれを引っ張るだけで良いんですね。

ジェームズ

そうなんだ。このベッドにする部分が一番こだわって作ったところなんだ。天井を開けられたら換気もできるし、寝苦しくないからね。

 

アキ

こんな天井に寝れるなんて、お子さんは毎回ワクワクするでしょうね!ところで、最初は普通の車なのでカーテンはなかったと思うのですが、カーテンレールもとりつけられたんですね。

ジェームズ

レールって言うほどのものじゃないけど、これは簡単に取り付けられるし交換できる。やっぱり寝る時や夜間は外からの視線は気になるからね。僕は内装はどうでも良いんだけど、妻が定期的に気分転換だって言って交換してるよ。僕はエンジンの方が見てもらいたいけどね。

 

アキ

わぁ、すごい大きなエンジン。後ろについているんですね。ボンネットにあるものだと思っていました。

ジェームズ

そうなんだ、このタイプは後ろにエンジンがあるんだよ。もっと大きな馬力が出るように、いろんなメカの人に相談してこのエンジンを取り付けてもらったんだ。

いろいろなところにキャンプに行くから、中には舗装されていない荒れた道もあるからさ。ここも砂だらけだから馬力がないと走れないからね。

アキ

なるほど!パッと見ただけでは分からないですけど、いろんな視点で考えて作り上げた車なんですね。確かにインスキップポイントも地盤が土ではなく砂だから、たくさんの車がタイヤを砂にとられて、あちこちで立ち往生していますよね。そういうことがないように考えて設計したんですね。

ジェームズ

そうなんだ、とても気に入っているよ。ごめんね、そろそろ妻がしびれを切らしそうで……。

アキ

急に引き留めてしまってごめんなさい。ありがとうございました。最後に日本の皆さんに何か一言お願いします。

ジェームズ

何してるんだ?早くオーストラリアに来てくれ!面白いものがいっぱいあるから待ってるよ!

釣りに行くところを邪魔してしまったにもかかわらず、快くお話を聞かせてくださったジェームズさんでした。クラシックな小さいワゴン車と思いきや、力強いエンジンと家族皆で和気あいあいと出来る温かい設計がされている素敵なキャンピングカーでした。