1年間中古の大型キャンピングカーを使ってかかった維持費を大公開

キャンピングカー維持費を大公開!ヨーロッパ旅の1年間にかかる車の費用



1年間にかかった維持費

私たちの愛車は2005年製のフィアット・デュカトです。

イタリアで購入しているため、イタリアの規則に基づいて紹介していますが、ヨーロッパの他の国では規則や金額が異なる場合がありますのでご注意ください。

車検:79ユーロ(約13,700円)

中古キャンピングカー 1年間の維持費 車検

イタリアでは2年に1回、車が安全に公道を走れるか、保安基準を満たしているかの自動車検査を行う義務があります。

車検満了日までに行う必要があり、満了月は「Libretto(リブレット)」と呼ばれる自動車登録書(車検証)に記載されています。

検査は陸運局もしくは民間車検場で行うことが可能で、私たちはキャンピングカーも扱っている民間車検場を予約して約40分で検査は完了しました。

キャンピングカーの場合、重量制限が3.5トンまでで、車内の荷物全て含めた重さを計られるので重量オーバーしないように注意が必要です。

自動車税:82ユーロ(約14,200円)

イタリアで登録された自動車に毎年課される税で、エンジンの馬力と車両が登録されている地域、車齢、車両価格などに応じて決まります。

日本のように納付期限が近づくと納税案内の払い込み用紙が自宅に届くシステムではなく、自己申請で支払う仕組みのようです。

私たちはオンライン支払いサービスを利用して、毎年自動車登録月の末日までに支払いをしています。

連絡がないため、支払いを忘れてしまい「滞納金額が増えて大変なことになった」という話もよく聞くので、忘れないように注意が必要です。

自動車保険:465ユーロ(約81,000円)

中古キャンピングカー 1年間の維持費 自動車保険

保険料には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。

イタリアでは自賠責保険への加入が義務付けられているので、さらに自分たちの車もカバーしてくれる任意保険に加入しています。

保険料は、保険会社、車両価格、車齢、登録者の年齢などによって大きく変動します

私たちの保険はヨーロッパ全土をカーバーしており、フロントガラスがひび割れした際も保険が適用にされ、無償でスムーズに交換することができました。

キャンピングカーの保険料は、乗用車より若干割高になることがありますが、いざという時に安心なので自動車保険は大事な出費です。

メンテナンス費:215ユーロ(約37,000円)

中古キャンピングカー 1年間の維持費 メンテナンス

1年に1回、もしくは必要に応じてオイルやオイルフィルターの交換、タイヤの点検などのメンテナンスを行なっています。

キャンピングカーは重量があり、私たちはよく山道を上り下りするのでタイヤやブレーキの消耗が早く、今年はタイヤの点検を2回行いました。

オイル交換やタイヤなど、専門の技術が必要な箇所はキャンピングカー専門店へ依頼してしっかりチェックしてもらいますが、エンジンのエアーフィルターなど自分たちで交換できるは部品を取り寄せて、メンテナンス費用を節約しています。

業者に依頼した場合120ユーロ(約17,000円)かかるところ、部品代だけだったので20ユーロ(約3,000円)で済ませることができました。

修理費:825ユーロ(約143,000円)

中古キャンピングカー 1年間の維持費 修理費

修理費用は車の年式や状態により大きく変わってきます。

私たちの車は2004年製の中古車で、所々劣化していたり不具合もあるので定期的なメンテナンスや部品交換が必要です。

この1年間で4回修理工場にお世話になり、合計修理費14万3千円の修理費がかかりました。

その内訳は:
⚫︎18ユーロ(約3,000円)サブバッテリーのケーブル不良
⚫︎65ユーロ(約11,000円)冷蔵庫の部品が劣化していたため、部品交換
⚫︎35ユーロ(約6,000円)水道蛇口の水漏れ
⚫︎707ユーロ(約123,000円)ブレーキパッドとディスクの交換

ブレーキ部品の交換以外は比較的安く修理できましたが、ブレーキの修理は高額な出費となってしまいました。

ほぼ毎日走行する大きなキャンピングカーでは、ブレーキの消耗が激しいです。

ブレーキは私たちの命を守るためにも大切な部分ですので、しっかりと修理して安心、安全な状態に保つのが重要です。

ヨーロッパでのキャンピングカーの修理費は高いため、なるべく避けたい出費の一つです。

燃料費:1286ユーロ(約224,000円)

中古キャンピングカー 1年間の維持費 ガソリン代

私たちの車はディーゼル車で、この1年間で約1万km走行しました。

月平均にすると約18,000円で、イタリアを中心に回り、あまり長距離移動せず、時には1カ月同じ地域に滞在したこともあり、燃料費はずいぶん安く抑えられたと思います。

ガソリンスタンドによって料金の違いが大きいため、事前に安いところをチェックして補給するようにしていたことも、節約に繋がりました

中には私たちが1年間に使った金額を、1カ月で燃料費に使うバンライファーもいるので、旅のスタイルやルートによって大きく変動する出費だと思います。

燃料費を抑えたい場合は、旅のペースをゆっくりにして、長期滞在することをおすすめします。

※1ユーロ=174円(2024年7月6日時点)

1年間の合計がこちら!

中古キャンピングカー 1年間の維持費 ヨーロッパ

1年間にかかった燃料費を除いた維持費の合計金額は、1,587ユーロ(約27万6千円)です!

車の車種や年式によって税金と保険料も大きく変わってきますし、修理のあるなしで、金額も大きく変動します。

私たちはブレーキの不具合があったため高額な修理費がついてしまいましたが、それがなければ毎年の固定費+キャンピングカーには欠かせないメンテナンス費で約20万以下に収まっていたので意外と安いかな?と思います。

燃料費は年間の走行距離などによって金額は変わってきますが、それも含めると2,873ユーロ(約50万円)でした。

※車検は2年に1回なので1年分は半分の6,850円で計算しています。

キャンピングカーの維持費以外の1カ月にかかる食費やガス、水、電気などの細かな生活費をこちらの記事にまとめています。▷【車中泊でヨーロッパ一周中】海外キャンピングカー生活!!リアルな1ヶ月の生活費を大公開!

参考に読んでください。

日本のキャンピングカーと比較してみた

中古キャンピングカー 1年間の維持費 ヨーロッパ

ネット情報によると、日本でのキャンピングカーの維持費(燃費込み)は年間約30万~60万円程度と言われているようです。

車種や使用頻度によってもちろん金額の変動はありますが、ヨーロッパのキャンピングカーと比べてもあまり大差がないかなと感じました。

イタリアの中古車は、日本に比べて自動車税と車検が比較的抑えられていますが、メンテナンス費用や修理費用が高額なため、最終的には同じような金額になるようです。

まとめ

私たちのキャンピングカーの1年間の維持費を紹介しました。

キャンピングカーの車種や大きさ、旅のルートやスタイルにより、維持費もだいぶ変わってきます。

私たちは燃料費を工夫して節約し、自分たちでもできる修理やメンテナンスはなるべくやるようにし、費用を抑えるよう心がけています。

キャンピングカーは普通車と比べて特殊な構造なので、メンテナンスや修理費が高額になる可能性もあるため、購入を計画する際は、自分のスタイルに合わせて慎重に検討することが大切です。