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鉛バッテリーからリチウムバッテリーに交換

北欧キャンピングカー旅中にサブバッテリーが死亡!急遽鉛バッテリーからリチウムイオンバッテリーに交換




1年半以上のヨーロッパキャンピングカー旅でサブバッテリーがダメに


鉛バッテリー リチウムイオンバッテリー交換 メリットデメリット

上で説明したように、仕事で使うパソコンなど大きな電力を消費する家電はポータブル電源を利用し、キャンピングカーのサブバッテリーは照明などの居住部分の電力にのみ使用。

また、時々RVパークに立ち寄り、外部AC電源に接続してキャンピングカー全体を充電するという生活を送っていました。

北欧への旅中にサブバッテリーが突然ダウン!その異変と対応策


そんな車中泊生活が11ヶ月経過した頃、サブバッテリーの異変に気づき始めました。

最初に現れたサインは、バッテリー容量がすぐに減ってしまうことです。

サブバッテリーは照明など限られた電力しか使っていないはずなのに、容量を示すパネルの残量がすぐに減ってしまっていたのです。

この時点では「冬だから日照時間が短く、ソーラーパネルで充電しきれてないんだろう」と考え、節電しながら旅を続けていました。

今年の夏は北欧のノルウェーやフィンランドで過ごす予定だったため、イタリアから北欧へ向けてゆっくりと北上するルートを旅していました。

しかしその途中で、サブバッテリーが突然ダメになってしまいました。

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ドイツとデンマークの国境付近で、バッテリーの使用が少ないにも関わらず、残量がゼロに近いことを示す赤いランプが点滅し始めたのです。

外部電源に繋いでキャンピングカー全体を充電しても、1日も持たずにバッテリー残量の赤ランプが点滅しまう状況が続きました。

夜になっても照明がつけられず、懐中電灯で車内を照らすしかありません。

バッテリーが使えないと、冷蔵庫も動かず、水道の水も使えないため大問題!

そんな中、ヨーロッパで最も物価の高いとされる北欧近くでバッテリーが死亡するという最悪の事態に陥りました。

どうしようもなくなり、ドイツのキャンピングカー専用の整備工場へ行き、状態を見てもらうことに。

「高額な費用がかかったらどうしよう」不安に思いながらも、整備工場へと向かいました。

ドイツのキャンピングカー専門店で急遽バッテリー交換


Googleマップで見つけたドイツのキャンピングカー整備工場へ予約なしで行ってみることにしました。

ダメもとでしたが、幸いにも担当してくれたスタッフが英語を話せて、専門知識も豊富だったため、快くキャンピングカーを見てもらうことができました。

取り付け不良が招いたトラブルと異国での苦悩


診断結果は、やはりバッテリーは7%しか稼働しておらず、完全に寿命を迎えていました

さらに調べてもらったところ、原因はバッテリーの取り付け不良であることが判明。

イタリアでバッテリーを取り付けた業者のミスにより、2つのバッテリーが劣化しやすい接続方法が施されていたのです。

通常、鉛バッテリーの寿命は3年ほどあるはずが、このミスのせいで1年半という短い期間でバッテリーが劣化してしまったとのことでした。

言葉も通じない、慣れない異国の地で、信頼できる業者を探すのは一苦労です。

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イタリアの業者には不安を抱えつつも依頼し、高額な請求を受けた上、さらにバッテリーの取り付け不良が発覚したことで、怒りと悲しみの気持ちでいっぱいでした。

メソメソしていてもしょうがないので、ドイツの業者さんを信用しバッテリー交換をお願いすることに。

こちらの整備工場は大手のメーカーも取り扱っており、英語も通じるため安心できました。

スタッフの方に、鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの違いを丁寧に説明してくれ、料金は高いものの、長い目で見れば、リチウムイオンバッテリーの方がメリットは大きいことがわかりました。

そこで思い切ってリチウムイオンバッテリーへ交換しました。

工賃を安くするために、解体と組み直しを自分たちですることに!


交換作業は翌日に予約し、改めて整備工場を訪問することになりました。

キャンピングカーのサブバッテリーは運転席と助手席の下にあり、交換するにはシートやその周囲のカバー部分を取り外す必要がありかなりの手間と時間がかかります。

担当してくれたスタッフから、「料金を抑えたいなら、自分たちでシートとカバーを事前に取り外し、交換後に再び取り付けることで、バッテリー交換の専門的な作業時間を短縮でき、その結果工賃が安くなる」と提案を受けました。

鉛バッテリー リチウムイオンバッテリー交換 メリットデメリット

運転席のシートなど取り外したことがなかったのですが、「素人でもできる作業だよ」とスタッフにアドバイスを受け、夫婦で協力しなんとか取り外しに成功しました。

シートがなく、配線もむき出しで、すぐに作業が始められる状態にしてキャンピングカーを預けました。

交換作業は約2時間で無事に完了し、新しいリチウムイオンバッテリーが取り付けられました!

シートの取り外しは何とかスムーズにできたものの、組み直しが思った以上に大変でした。

パーツがうまくはまらなかったり、ネジが入らなかったりと、組み直しには2時間半もかかってしまいました。

もし全て業者に依頼していたら、相当な金額になっていたと思います。

大変な作業でしたが、自分たちでシートの解体と組み直しを行い、工賃を節約できたのは本当によかったです。

取り付けたドイツ製のリチウムイオンバッテリーの気になる金額は?




今回のリチウムイオンバッテリー本体と取り付け料金は、1200ユーロ(約19万円)

交換費用は予定外の高額な出費で大きな痛手でしたが、将来的な視点で考えると交換して大正解だと感じています。

取り付けたのはドイツ製のAG パワーリチウムLiFePO4の100Aバッテリーで、キャンピングカー用に設計されています。

重さも10kgと非常に軽く、充放電回数が3000回と寿命が長いのも魅力です。

さらに、Bluetooth対応の専用アプリも利用できるので、アプリを通じて電力の残量や消費量、充電状況を細かく確認できるようになりました。

数字で消費電力が表示されるので、節電などのコントロールもしやすく、大変便利です。

鉛バッテリーとリウチムバッテリーの違い


鉛バッテリー リチウムイオンバッテリー交換 メリットデメリット


鉛バッテリー


1番のメリットは価格が安いこと。

イタリアにて旅開始前に鉛バッテリー2台の取り付けで700ユーロ(約11万円)支払いました。

大きさは、1台あたり約30kg。大きくて重量があります。

充放電回数は約300回〜500回で、寿命は3年ほど。

蓄電量が少ないので、大きな電力を消費する家電は使えません。

バッテリー残量を0%近くにすると劣化が早まるので注意が必要です。

私たちは50%近くを目処に使用していました。

リチウムイオンバッテリー


価格は高めです。

ドイツでリウチムバッテリー1台の取り付けで1200ユーロ(約19万円)支払いました。

重さは1台あたり10kgで軽くてコンパクトです。

充放電回数が3000回〜4000回で寿命は10年ほど。

消費電力が高い電気機器でも長時間使え、充電時間は鉛バッテリーより短時間で満充電にできます。

高額だけどリウチムバッテリーは安心度が大きい


今回は、これまでに使用していた鉛バッテリーの寿命が尽きたため、急遽リウチムバッテリーに交換することになりました。

交換には高額なコストがかかりましたが、結果的には交換して本当によかったと感じています。

交換から2カ月が経ち、現在ノルウェーをワイルドキャンプしながら旅をしていますが、外部電源に繋げたのはわずか2回のみです。

それ以外は走行充電とソーラーパネルだけでバッテリーが十分に持ち、快適に過ごせています。

リチウムイオンバッテリーにしてからは、以前の鉛バッテリーでは耐えられなかった大きな電力を消費する電気機器も使用できるようになり、アプリで残量などを細かく確認できるのでより快適な車中泊を送れています。

リウチムバッテリーは鉛バッテリーに比べて高いですが、そのメリットは断然大きいです。

長期的に安心して快適な旅を続けることができるので、交換を検討している方はじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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